朝の鏡に向かって「鮮やかな青み色をのせると強くなりすぎる」「控えめにすると今度は顔がぼんやり」「ツヤを足すほど毛穴が目立つ」——。30代ブルベ冬の“あるある”は、白さをふくむ透明肌×高コントラストという持ち味に対し、明度・彩度・艶の“量と置き場所”が少しズレていることが主因です。
答えはシンプル。高明度で澄んだ青み帯(ベリー/ワイン/ボルドー/プラム/マゼンタ薄/アイシーラベンダー/ブルーベースのレッド/インディゴ/チャコール)を基準に、面=セミマットで平ら、艶=“点”だけ、濃色は線と点に限定。
さらに目・頬・口・眉を同じ“冬帯”で小さく連動させれば、冴え・清潔感・立体が同時に立ち上がります。
再現は簡単で、①土台(面)を薄く均一→②影(線)を短く細く→③色(点)を一点集中の三手だけ。所要は5〜15分、道具は最小限で足ります。
30代ブルベ冬の“透明感”の結論(色・質感・配色比率)
3本柱:色・質感・比率
色:高明度×高〜中彩度の冷たい帯(ベリー/クランベリー/ボルドー/ワイン/プラム/マゼンタ薄/アイシーラベンダー/アイシーピンク/スレート/チャコール/インディゴ)。質感:面=セミマット、点=透明艶。配色比率は肌7:目1.8:頬0.6:口0.6が安定。濃色は面積を広げず、線と点で効かせるのが鉄則です。
似合う色相帯と白・黒・金具の扱い
- 赤〜紫:ベリー、ボルドー、プラム、マゼンタ薄、チェリーレッド(青み寄り)。
- 青〜灰:スレート、インディゴ、濃いネイビー、チャコール。
- 白/黒/金具:真白◎、黒は線に限定(まつげ根元・粘膜・ライナー)。金具はつや控えめの銀/白金がクールにまとまる。
NG→OK変換の型(迷ったらこの置き換え)
- 黄みピーチ→ベリー/青みローズ
- 赤茶ライナー→チャコール/濃ネイビー
- 黄みベージュチーク→アイシーラベンダー/青みローズ薄
色相×明度×艶 早見表
軸 | 正解帯 | 外しやすい帯 | 理由 |
---|---|---|---|
明度 | 高明度(アイシー) | 低明度一辺倒 | 面が暗くなり硬い印象 |
彩度 | 高〜中 | 低彩度/黄み寄り | くすんで疲れて見える |
艶 | 点で少量 | 全面艶/全面マット | 毛穴強調/粉っぽさで老ける |
サブタイプ別(クリア/ディープ/クール)微調整
サブタイプ | 色の幅 | 明度/彩度の動かし方 | ひと押しのコツ |
---|---|---|---|
クリアウィンター | マゼンタ/ベリー/アイシー | 明度高・彩度中高 | 目尻にネイビー点+口はベリー中央重ねで冴え強化 |
ディープウィンター | ボルドー/ワイン/プラム | 明度中・彩度中 | 線を短く濃く、頬は青みローズ薄で面を軽く |
クールウィンター | ブルーレッド/ラズベリー | 明度高・彩度中 | グレー〜チャコールを影色に、白は真白でコントラスト管理 |
服色リンク(トップス×メイク連動)
トップス色 | アイ | 頬 | 口 | ねらい |
---|---|---|---|---|
真白/オフ白 | スレート薄 | 青みローズ薄 | ベリー薄 | 清潔と立体 |
濃ネイビー | チャコール+粘膜黒 | ラベンダー薄 | ブルーレッド薄 | 締め×冴え |
グレー | グレー2トーン | 青みローズ灰み | マゼンタ薄 | 都会的で端正 |
黒 | スレート+粘膜黒 | 青みローズ極薄 | ベリー薄 | 引き締め×血色 |
光源・距離・環境の影響と調整
条件 | 起きやすいこと | 先回りの調整 | 仕上げの一手 |
---|---|---|---|
屋外日中 | 白飛び・影が浅い | 頬を半トーン濃く、粉はTのみ | 鼻根・上唇に“点”艶 |
室内蛍光灯 | 黄緑がかる | リップを青み寄りに、目はグレー>ネイビー | 目頭に極小ハイライト |
夜/電球色 | 赤み強調 | 頬は青みローズ>ラベンダー | 口中央を一度重ね |
距離が遠い | ぼやける | 眉0.5トーン濃く、目尻ネイビー点 | 輪郭は粉で軽く整える |
ベースメイクの色選び(下地・ファンデ・コンシーラー・粉)
下地:赤みと凹凸を均し、光をまっすぐ返す
色はアイシーピンク/オフ白/透明。頬は一度塗り、小鼻脇のみ重ね、フェイスラインは極薄。目的は面を平らにし、白さの冴えを保つこと。下地前に冷水で手を湿らせ頬を包む→表面水分だけオフで温度ムラを整えると薄膜でのりやすい。
ファンデ:首と調和、黄みは避ける
質感はセミマット。色はピンクオークル/ニュートラルで首と同明度〜半トーン明るい。量は米粒2つ、中心→外へ極薄。仕上げは手のひら圧着で密着。
コンシーラー&粉:にごりを作らない配置
- 目の下:ピンクベージュを米粒1、内側だけ。外側は明るくしすぎない。
- 小鼻・口角:ニュートラルベージュを点置き→スポンジで境目を消す。
- 粉:微粒子セミマットをTゾーン中心。頬は粉なしで若さと冴えをキープ。
色番選び3ステップ(オンラインでも迷わない)
- 手持ちで一番なじむ下地の色名を基準化。
- 商品ページのモデルの明度を自分比で補正(首色と同明度)。
- 顎〜首の境目に3色を線で置き、一番消える色を採用。
崩れやすい日の重ね順
化粧水→乳液少量→日焼け止め→下地→ファンデ薄→コンシーラー点→Tだけ粉。艶アイテムは**最後に“点”**でのせる。
肌質/悩み×処方 早見表
肌タイプ/悩み | 下地色 | ファンデ質感 | コンシーラー色 | 粉 | 仕上がり |
---|---|---|---|---|---|
赤み・敏感 | アイシーピンク | セミマット | ピンクベージュ | Tのみ | 均一で澄む |
くすみ | オフ白 | セミマット | ニュートラル | 全体うすく | 明度が戻る |
脂性より | 透明/オフ白 | セミマット薄 | ニュートラル | 鼻・額中心 | 崩れにくい |
乾燥より | アイシーピンク | やや艶寄りセミマット | ピンクベージュ | なし/鼻のみ | しっとり軽い |
毛穴 | オフ白 | セミマット薄 | ニュートラル | Tのみ/頬なし | 面がなめらか |
ほうれい線 | オフ白 | 薄膜セミマット | ピンクベージュ極少 | 線上は粉なし | たまり防止 |
道具比較(指/スポンジ/ブラシ)
道具 | 得意 | 不得意 | 使い方のコツ |
---|---|---|---|
指 | 温度で密着 | 細部の境目 | 薬指で薄くのせ、仕上げは手のひら圧着 |
スポンジ | 均一・早い | 水分量次第 | 軽く湿らせ滑らせる、叩き込みは最小限 |
ブラシ | 面が平ら | 厚くなりがち | 内→外へ掃く、最後にスポンジでならす |
目・頬・口・眉の“冬帯連動”
アイ:線は短く細く、影は冷たく深く
色はグレー/スレート/チャコール/濃ネイビー/プラム。まぶたは面で薄く、目尻三角だけ1トーン濃く。線はチャコール/濃ネイビーでまつげの隙間埋め。黒は粘膜だけにすると軽い。まつ毛はダークネイビーまたはブラックを毛先中心に。
目の形・メガネ別の微調整
- 一重/奥二重:影色はグレー>プラム、線は短く細く。下まぶたは目尻1/3のみ。
- 二重幅広め:ライラック/ラベンダーを目尻だけへ。中央は明るく保つ。
- メガネ有り:フレームが太い日は線は短く、目尻ネイビー点で十分。影色はスレート薄。
チーク:頬骨のやや内側に“冷たい体温”
色は青みローズ/ラズベリー薄/アイシーラベンダー。黒目外〜小鼻中間線上に小楕円で置き、外へ淡く。重ねは2回まで。濃くなったら粉一刷毛で境目を消す。
顔型別・入れ方
- 丸顔:小楕円をやや斜めにし、外へふわっと。
- 面長:ほぼ水平の楕円で中心寄りに置き、高さを出さない。
- エラ張り:内側をやや濃く、外側は粉で境目を消す。
リップ:色で締め、質感は“面ではなく中心”
色はベリー/ボルドー/ブルーレッド/マゼンタ薄。山はやや鋭角に、輪郭は指で0.5mmだけ丸める。中央だけ一度重ねで立体。グロスは米粒1を中央のみ。マスク日は指塗り→ティッシュオフ→中央重ねで色持ちUP。
口の厚み別 微調整
- 薄め:中央だけ二度塗り、輪郭は薄く。
- 厚め:輪郭を指で内側へほんの少しぼかし、色はベリー薄で軽く。
眉:冷たい影色で直線、太さ+0.5mm
色はチャコール/グレーブラウン(赤み少)。眉頭は上、眉尻は横へとかし、眉山は高くしすぎない。長さは白目外〜小鼻延長線が目安。
パーツ連動 早見表
主役 | アイ | チーク | リップ | 眉 | 見え方 |
---|---|---|---|---|---|
目 | チャコール2トーン | 青みローズ薄 | ベリー薄 | チャコール細 | 凛として冴える |
頬 | スレート極薄 | 青みローズ主役 | ラズベリー薄 | 線は細く | 澄んだ体温 |
口 | スレート極薄 | ラベンダーごく薄 | ブルーレッド主役 | 直線基調 | 品のある華やぎ |
ハイライト/影の扱い(“点”だけ光らせる)
- 鼻根に点:米粒1/5。筋にしない。
- 上唇の山に点:口角が上がって見える。
- 目頭に点:黒目が澄む。白すぎる強光は避ける。
シーン別・季節別レシピ(仕事・行事・休日・写真・オンライン)
仕事・会議:信頼×冴え
下地はアイシーピンク、目はグレー+キワ埋め、頬は青みローズ一度、口はベリー薄。眉はチャコール直線で清潔。プレゼン日は眉0.5トーン濃く+目尻ネイビー点で輪郭を締める。
学校/園行事・式典:きちんと×写真映え
下地はオフ白、目はチャコール+目尻プラム、頬はアイシーラベンダー、口はブルーレッド薄で凛と。アクセは小粒。屋外撮影なら粉はTのみで艶を面に残す。
休日デート・女子会:抜けとキレの両立
下地はオフ白、フェイスラインは粉なし。目はスレート+毛先だけブラック、口はベリー+中央グロス。夜景なら頬をラズベリー薄へ半トーン上げる。
写真の日/証明写真:影と反射の管理
背景が明るい→頬を青みローズ。背景が暗い→目の影を薄く(グレー)。粉はTのみ、**鼻根と上唇の山に“点”**で艶を足す。
オンライン/画面越し:上半身に焦点
真白/オフ白のトップスで面を作り、眉は0.5トーン濃く。線は隙間埋めだけで十分。口はベリー>ローズで血色を固定。光は正面45度から当てる。
季節×調整 早見表
季節 | 変える所 | 色の動かし方 | 仕上げ |
---|---|---|---|
春 | 花粉・ゆらぎ | 粉はTのみ、頬はクリーム系 | 艶は点 |
夏 | 汗・皮脂 | 下地薄く、粉は小鼻と額中心 | 口はベリーを薄く明るく |
秋 | 乾燥スタート | 下地をオフ白寄りに | プラム/ボルドーを薄く追加 |
冬 | 乾燥・血色不足 | ピンク下地+頬重ね | つやは中央のみ |
時短で“透明感だけ残す”3分/5分/7分/10分/15分/20分+持ち歩き
3分:ゼロデイでも整う
- オフ白下地を手で素早く薄塗り。
- グレー1色をまぶた全体に一往復。
- ベリー系リップを指で頬と口に二点連動。
5分:最小三手(+線)
- 下地うす塗り→小鼻重ね。
- グレー1色+キワの隙間だけ線。
- 青みローズ頬とベリー口を指で連動。
7分:Tだけ粉と眉を薄く補強
- 5分+Tゾーンに粉。
- 眉をチャコールで一往復、線は短く。
10分:面と持ちを補強
- 7分+ピンク系コンシーラーを目の下に点。
- 口の中央に透明艶米粒1。
15分:写真や人に会う日
- 10分+目尻三角へネイビーを1段濃く。
- 眉は直線基調で0.5トーン濃く。
- **鼻根・上唇の山に“点”**で艶、フェイスラインは粉なしで若さを残す。
20分:式典・面接の丁寧仕上げ
- 15分+下まぶた外1/3にグレー薄。
- 頬の境目を粉で消す。
- 口はベリーで輪郭をやわらかく取り直し、中央だけ重ねて完成。
持ち歩き“30秒お直し”とポーチ目安
- 薄型あぶら取り紙:Tゾーンのみ。
- 小さな粉:小鼻・額だけ。
- 指でのせられるリップ:ベリー/ブルーレッドを中央に点置き。
- 綿棒2本:にじみ修正(片端で取り、反対でぼかす)。
- ミニブラシ:頬の境目だけサッと。
道具と衛生 早見表
道具 | 洗う頻度 | 小ワザ |
---|---|---|
スポンジ | 2〜3日に1回 | 中性洗剤+ぬるま湯→よく乾かす |
ブラシ | 週1 | 筆先だけ洗い、形を整えて乾燥 |
指 | 毎回 | 手を洗ってから、仕上げは手のひら圧着 |
よくある失敗→すぐ直せる対処表・Q&A・用語辞典
失敗→対処表(原因→今すぐできる修正)
失敗 | 見え方 | 直し方 |
---|---|---|
ベリーが強すぎ | 顔だけ浮く | 明度を半歩上げてマゼンタ薄へ、目はグレーに寄せる |
黄みベージュでくすむ | 土っぽい | ピンクオークル/ローズベージュへ差し替え |
艶で毛穴強調 | テカり見え | 艶は鼻根・上唇・目頭の“点”に限定、粉はTだけ |
眉が赤茶で熱い | 重たい | チャコール/グレーブラウンへ、太さは**+0.5mmまで** |
目がきつい | コントラスト過多 | 黒は粘膜だけ、上はチャコール/濃ネイビーで隙間埋め |
ラベンダーが白光り | まぶたが浮く | 灰みラベンダーを目尻だけに置く |
下まぶたがにじむ | 疲れて見える | 下は目尻1/3に限定、上だけで仕上げる日も作る |
ほうれい線が目立つ | 溝が強調 | 線の上は塗らない→余分をスポンジでオフ→粉は点 |
Q&A(よくある疑問)
Q1. 赤リップが怖い。 → ブルーレッドを薄膜で中央重ね。周囲は指でやわらげれば上品に仕上がります。
Q2. ツヤは似合わない? → 面はセミマット、艶は点が正解。鼻根・上唇・目頭だけに。
Q3. マスクで口紅が取れる。 → 指塗り→ティッシュオフ→中央重ねの三手で持ちが改善。
Q4. 黒トップスの日は? → 黒は線、肌は面の原則。目はチャコール、口はベリーで温度と冴えを足す。
Q5. 顔色が青白い。 → 青みローズを頬と口へ、明度そのまま彩度を半歩上げる。
Q6. リップがにじむ。 → 輪郭は指で内側へごく少しぼかし、中央重ねだけにする。
用語辞典(やさしい言い換え)
アイシー:氷のように澄んだ白〜薄い色。
セミマット:完全につや消しではなく、やわらかな光だけ返す質感。
点の艶:鼻根・上唇の山・目頭など、一点だけ控えめに光らせること。
目尻三角:目尻外側にできる小さな三角地帯。ここを1トーン濃くすると締まる。
スレート:冷たい灰みの影色。重くせず目の形を整える。
ブルーレッド:青みをふくむ冴えた赤。清潔でモダンな印象。
チャコール:黒に近い灰。黒より軽く、影として使いやすい。
まとめ
30代ブルベ冬の透明感は、高明度×冷たいクリア色を線と点で効かせること、面はセミマット・艶は点、そして**“冬帯”で小連動**の3原則で安定。迷った朝は、オフ白下地→グレーの目→青みローズ頬→ベリー口→チャコール眉で三〜五手。光源や季節、距離が変わっても、冴えて品のある透明感がそのまま続きます。