パーソナルカラー別でツヤとマットをどう使い分けるか完全設計ガイド|顔立ち・季節・場面で変える艶感バランス

「ツヤを出したら顔が膨らんで見えた」「マットにしたら一気に老けて見えた」「SNSで流行っている“ツヤ盛り”を真似したら自分だけテカリに見えた」「ハイライトを入れたら写真でだけ光が浮いた」――こうした違和感の多くは、肌そのものの状態よりも、その人が持っているパーソナルカラーの方向と、光り方・質感の強さがずれていることから起きています。

パーソナルカラーはしばしば「似合う色味だけを教えてくれるもの」と捉えられますが、実は同時に**「どのくらいの明るさで光らせると若々しく見えるか」「どれくらいマットにしてもくすまないか」「どの部分を光らせると立体に見えるか」といった“質感の許容量”のヒントも与えてくれます。

ここを無視して色だけ合わせても、ベースがテカッていたり、逆に粉をかぶったようにマットすぎたりして、せっかくの色が活きません。


結論を先にまとめると、イエベ春は「広く・低く・軽く」ツヤを動かし、ブルベ夏は「面で・きめ細かく」光らせて清らかに、イエベ秋は「点で・色と一緒に」ツヤを効かせて重心を下に置き、ブルベ冬は「マットで面を作ってから強い光を一点だけ」足すと、どの季節でも破綻せずに仕上がります。

言い換えると、春と夏はツヤが“広めに”許され、秋と冬はツヤを“狭く・高く”制御したほうが美しくなります。この記事では、まずツヤ/マットがなぜパーソナルカラーで変わるのかを原理から整理し、そのうえで4シーズン別にベース・チーク・アイ・リップでのツヤ/マット配分を細かく設計します。

さらに通勤・行事・オンライン・写真・真夏・真冬といったシーン/季節別の実装、毛穴・くすみ・丸顔・面長などの悩み別の微調整、最後にQ&Aと用語辞典までを一つにまとめ、「この順番でのせれば毎回同じ仕上がりになる」**ところまで具体化しておきます。


目次

ツヤとマットはなぜパーソナルカラーで違って見えるのか

光の“方向”と肌の“温度”がずれるとテカリに見える

顔が明るく見えるか、テカリに見えるかは、光の量だけで決まるわけではありません。肌が本来持つ色と光り方の方向にきちんと沿っているかどうかで、まったく同じハイライトでも見え方が大きく変わります。

黄みが柔らかく乗るタイプは、光がふんわりと拡散したほうが若々しく健康的に見えますが、そこに青白く強い光を乗せると、一気に「汗ばんだ」「皮脂が浮いた」ように見えます。

反対に、青みや透明感で見せるタイプは、光る部分がはっきりしていたほうが骨格が際立って洗練されますが、黄みのある面ツヤを広く乗せると「ベースだけ厚い」「色と質感が二層になっている」と感じられます。

つまり、色だけでなく光の色・光の広がり方までがパーソナルカラーと同じ方向を向いているときに、はじめて“肌がきれい”に見えるということです。

マットにも“厚み”の段階がある

一方でマットも一括りではありません。粉をしっかりのせて光を完全に消す「重マット」、表面だけを落ち着かせてテカリを抑える「薄膜マット」、ツヤとマットの中間で面を整える「セミマット」があり、パーソナルカラーに合わせるならこのうち薄膜マットとセミマットを多用したほうが失敗が少ないです。

春・夏は重マットに寄せると白っぽく粉をふいたように見え、秋・冬でも粉マットを顔全体に広げると立体感が落ちます。とくに「頬に自然な血色があるように見せたい」「オンラインで肌だけ飛ばしたくない」という日は、ツヤを消すのではなく**“必要な場所の光だけを落ち着かせる”**という考え方でマットを使います。

肌と光の関係を一覧で見る

表:肌の色×光り方の相性(詳細版)

肌の傾向合いやすい質感失敗しやすい質感理由補足で足すとよいもの
明るくあたたかい(春寄り)広く軽く伸びるツヤ・薄いマット強すぎる濡れツヤ・完全マット光が乗りやすく、強い光はテカリに見えるためフェイスラインだけパウダーで締める
明るくやわらかい(夏寄り)面でなめらかに光るツヤ・セミマットざらつくマット・ギラつくハイライト透明感が要なので光が粗いと毛穴が立つため目の下の三角ゾーンにだけソフトツヤ
深くあたたかい(秋寄り)点で効かせるツヤ・なめらかマット面で広がるツヤ・白浮きするハイライト色に深みがあるので面ツヤが重く見えるため口角と小鼻は必ずマットで整える
深く冷たい(冬寄り)強めポイントツヤ・高発色マット黄みのある広いツヤ・粉っぽいマットコントラストが持ち味なので中途半端がぼやけるためハイライトは透明・無色を選ぶ

このように、同じ「ツヤアイテム」でも、広げる位置・高さ・色みをパーソナルカラーに合わせておかないと、肌が重く見えたり、毛穴だけが強く見えたりします。ここからは、これを顔のパーツごとにどう落とし込むかを4タイプ別に分けていきます。


イエベ春(スプリング)のツヤ/マット設計

基本の考え方:広く・低く・軽く動かす

スプリングは肌そのものが明るく、ふわっと光をはじくような質感をもっているので、ツヤが乗りすぎると一気に「おでこがテカった」「小鼻が目立つ」「鼻の横が赤く見える」となりやすいタイプです。

そこでツヤは広く入れるけれど高さを出さないこと、マットは細く・境界にだけ・動くところにだけ使うことが基本になります。

ベースは光を含んだ下地か、薄くツヤの出るファンデーションを顔の中心にだけ置き、フェイスラインやこめかみはパウダーで静かに整えます。これだけで「中心は明るいのに輪郭は小さい」状態ができるので、ツヤを足しても膨張しません。

ベース・チーク・アイ・リップの順番

ベースでは、頬の一番高いところと鼻の付け根にだけツヤを入れ、鼻筋全体にはのばしません。額は髪の生え際近くにだけごく薄く。チークはコーラル・アプリコット・ピーチなど肌と同じ温度の色を、クリームかリキッドで先に仕込んでおき、その上を薄くパウダーでおさえると、ツヤは見えるのに触れても移りにくくなります。

アイはまぶたの中央よりも目頭〜黒目の上までをやわらかく光らせ、目尻側はマットで締めると立体になります。リップはコーラル・ピーチ・サーモンなどの中明度色を基本に、中央だけツヤ、口角はセミマットにしておくと若々しさと清潔感が両立します。

スプリングで避けたいポイントとその代替

春に似合わないのは、濡れたように高さが出るハイライトを広く塗ること、白く浮くパールをフェイスラインにまで引くこと、粉っぽくて影だけが強く出るマットで一気に顔を仕上げることです。

どうしても光を強くしたい日は、額と鼻筋ではなく頬の高い位置と上唇の山に指でぺたっと乗せると、光が前に出てもテカリには見えません。逆に「今日はツヤを控えておきたい」日は、チークだけクリームにしておき、ほかを薄膜マットで整えると、春らしい柔らかさだけが残ります。

表:スプリングの質感配分の目安

パーツツヤ量マット量ポイント
額・鼻少なめ・低めやや多めテカリに見せない
中くらい・面で薄く春らしさを出す
目元目頭〜黒目上に軽ツヤ目尻で締める目の幅を出す
口元中央だけツヤ口角はセミマット若見え・清潔感

ブルベ夏(サマー)のツヤ/マット設計

基本の考え方:面で・きめ細かく・粗さを出さない

サマーは透明感とやわらかさが同居しているので、質感も「やわらかく・面で・きめ細かく」仕上げるとうまくいきます。ここで光が粗くなる(ラメやパールが大粒、ハイライトの色が白すぎる)と、毛穴がそのまま立って見えたり、頬だけがテカって見えたりするので注意が必要です。

ベースはツヤ下地を全顔に塗ってしまうと頬がぺたっと光りすぎるので、頬の中央とおでこの中心、鼻筋の上半分にだけ仕込み、ほかはセミマットで整えます。

ベース・チーク・アイ・リップの順番

ベースは、うるおいのあるタイプを薄くのばしたあと、Tゾーンと小鼻だけをパウダーで押さえます。チークは青みローズやラベンダー系の色を、クリームか練り状で内側からにじませるように置き、上から同系のパウダーチークをうすく重ねると、光が層になって「肌がきれい」な印象になります。

アイは明るいグレー、ラベンダー、ローズブラウンなどをベースに、まぶた全体はセミツヤ、目のキワだけややマットにするとまつげの影とケンカしません。リップは青みローズやラズベリーピンクを中心に、中央だけ軽いツヤを置き、口角や上唇の外周はパウダーでなじませると、オンラインでも口元がぼやけず、マスクにも移りにくくなります。

サマーで避けたいポイントと代替案

夏が苦手なのは、ギラッと光る大粒ラメを広くのせること、完全マットで顔全体を仕上げてしまうこと、くすみを強く含むチークをマットで重ねることです。透明感が持ち味なので、光の面を整えることと、影をやわらかくすることを優先し、ツヤもマットも「なめらかに・粉を感じさせずに」使うのがコツです。

どうしてもラメを使いたい日は、黒目の上にだけ指で点置きして、上から境界をセミマットでならしてください。

表:サマーの質感配分の目安

パーツツヤ量マット量ポイント
額・鼻中くらい・なめらかTゾーンだけカメラで飛ばさない
面でなめらかに目の下だけ薄く透明感を出す
目元セミツヤを広くキワはマットアイラインを目立たせる
口元中央だけ軽ツヤ外周をパウダーマスク対応・清潔感

イエベ秋(オータム)のツヤ/マット設計

基本の考え方:点で・色と一緒に・高さを作る

オータムは深みと温度があり、ツヤを面で広げると一気に重く見えたり、毛穴が強調されたりしやすいタイプです。そのため、ツヤは点で・高さのあるところにだけ・色と一緒にを意識して入れます。ベースはなめらかに伸びるセミマット〜薄いマットで全体を整え、頬骨の高い位置と鼻筋の付け根、まぶたの中央にだけクリームハイライトを少量たたき込みます。

ベース・チーク・アイ・リップの順番

ベースは黄みをほんのり含むセミマット系でトーンをそろえ、額とフェイスラインをしっかりめに整えます。チークはテラコッタ、サーモンローズ、オレンジベージュなどを、クリームの上からパウダーで重ねる二層構成にすると、奥行きがあるのにテカらない仕上がりになります。

アイはマット〜サテン程度の光で全体をまとめ、動く部分(黒目の上・涙袋)だけに細くツヤを入れます。リップはコーラルブラウン、ローズブラウン、煉瓦色などを中心に、外周はマット、内側にだけツヤを通すと、季節的な重さと肌なじみの良さが両方得られます。

オータムで避けたいポイントと代替案

秋が避けたいのは、ツヤ感の強い下地を全顔に使うこと、白っぽいハイライトを頬の広い面にのせること、リップを全面グロスで仕上げることです。

いずれも肌の温度とツヤの高さが合わず、「ぬれた」「油っぽい」と感じさせやすくなります。ツヤは目立たせたい部分にだけ、マットは輪郭・小鼻・口角などの動くところにだけ、という分業制にすると安定します。どうしてもツヤ下地を使いたい日は、頬ではなくまぶたやデコルテに回してください。

表:オータムの質感配分の目安

パーツツヤ量マット量ポイント
額・鼻点で高く全体をしっかり重さを下へ逃がす
点ツヤ+チーク周囲をマット奥行きを作る
目元サテンを細くベースはマット深みを保つ
口元内側にだけツヤ外周をマット上品な艶にする

ブルベ冬(ウィンター)のツヤ/マット設計

基本の考え方:マットで面を作ってから強い光を一点だけ

ウィンターは顔の中にコントラストがはっきりあるので、最初にマットで面を整えてから、必要なところだけ強く光らせたほうが洗練されて見えます。

最初から広くツヤをのせると、色のコントラストと光のコントラストがぶつかり、派手すぎる・にじんでいるように見えます。ベースはセミマット〜マットで色ムラとくすみをしっかり消し、額・頬骨の一番高いところ・鼻先・上唇の山にだけ、透明度の高いハイライトを点で入れます。

ベース・チーク・アイ・リップの順番

ベースは均一にマットでととのえ、Tゾーンとフェイスラインをかために仕上げます。チークは青みレッド・ワイン・フューシャ寄りを少量だけ高め位置に入れ、周囲はパウダーでならします。アイはマット〜サテンで影を作ってから、黒目の上にだけ強い光を一点置きすると、まぶたが立体的になってもテカテカには見えません。

リップは青みレッド・ベリー・ディープローズなど高発色のものをマット〜セミマットで仕上げ、中央だけほんのり光らせると、強さを保ったまま女性らしさが出ます。

ウィンターで避けたいポイントと代替案

冬タイプが外したくないのは、黄みに寄った広いツヤ、油分の多いツヤを口角まで塗ること、粉っぽく白浮きするマットで顔全体を覆うことです。

コントラストが得意なので、マットとツヤの差をはっきりつけ、「ここが光っている」「ここは締まっている」が分かったほうが美しくなります。どうしても黄みハイライトを使う日は、アイホールの一部や眉下にだけ置き、顔全体には広げないようにします。

表:ウィンターの質感配分の目安

パーツツヤ量マット量ポイント
額・鼻点で強く全体をマットコントラストを出す
ハイライトを一点周囲をしっかり立体を作る
目元黒目上にだけ強ツヤベースはマット目力を保つ
口元中央だけツヤ輪郭はマット強さ+女性らしさ

シーン別・季節別のツヤ/マット調整

通勤・商談・オフィスの日

信頼感が優先のシーンでは、ベースはセミマット、チークとリップで季節に合うツヤを少しだけ足すと、清潔感を保ったまま華やかさを出せます。額と鼻筋はできるだけ抑えめにし、頬と唇にだけ光を置くと、光る場所が限定されているぶん「丁寧に整えた人」に見えます。

オンライン・画面越しの日

オンライン会議では、カメラが思った以上に光を拾うので、顔全体をツヤにせず、額と鼻のツヤを抑え、頬と唇だけを光らせるほうが画面での立体感が保てます。ブルベ夏・冬は、まぶたの中央と唇の中央にだけツヤを通すと、画面でもぼやけません。イエベ春・秋は、頬の高い位置と上唇を光らせ、額と小鼻はマットにしておきます。

写真・イベント・発表会の日

写真撮影やイベントでは、照明でツヤが飛びやすいので、ハイライトを普段より一点増やし、リップのツヤを強めにすると、遠目でも顔立ちがはっきり見えます。春・夏は面ツヤを少し増やしても若々しく、秋・冬は点ツヤを一つ増やすくらいがちょうどいいです。

季節の湿気・乾燥で変える

夏は汗と皮脂で自然にツヤが出るので、あえてツヤ下地は使わず、パーツだけツヤにするとバランスが取れます。冬は乾燥でマットに寄りがちなので、クリームチークやバームハイライトで「内側からの光」を足します。乾燥する季節でも頬の面を全部ツヤにするとマスクに移りやすくなるので、頬の高い位置にだけツヤを縦方向に効かせてください。

表:シーン・季節別ツヤ/マット配分の詳細

シーン/季節ベース目元口元補足
通勤・商談セミマットサテンで影を作る薄くツヤセミマット+中央ツヤ額と鼻は抑える
オンラインセミマットでTゾーン抑えきめ細かいツヤ面でなめらかツヤは控えめに中央だけ光る場所を2つまで
写真・イベントマットで土台を整える強めポイントツヤ高さにツヤを一つツヤをいつもより多めに遠目で見て映える
夏の湿気薄いマット軽いサテンクリーム少量ツヤ最小限皮脂と混ざらないように
冬の乾燥ツヤ〜セミマットサテンクリーム+パウダーツヤを通す乾燥部分は薄膜マット

悩み別の微調整

毛穴が気になる人への置き方

毛穴が気になる人は、ツヤを毛穴の上に直接のせるのではなく、毛穴の外側の一段高いところに置きます。小鼻まわりと頬中央はマットでしっかり整え、頬骨の上と目の下の三角ゾーンにだけソフトツヤを足すと、全体がなめらかに見えます。

くすみが気になる人への置き方

くすみが気になる人は、マットで覆ってしまうと暗くなるので、ベースは明るめのセミマットにし、ポイントだけクリアに光らせます。とくに目の下と上唇を明るくしておくと、くすみがあっても全体が沈んで見えません。

顔が丸く見える人への置き方

顔が丸く見える人は、頬の広いツヤを避けて、目の下の三角ゾーンと上唇だけを光らせると、中心が高く見えて細くなります。フェイスラインはマットでしっかり締めてください。

面長が気になる人への置き方

面長を気にしている人は、額と頬に面ツヤを出し、鼻筋のツヤを短めにするとバランスがよくなります。鼻をすべて光らせると縦長が強調されるので、鼻の付け根と先端だけにします。

表:悩み別ツヤ/マットの置き方(拡張)

悩みツヤを置く場所マットで抑える場所ポイント補足
毛穴が目立つ毛穴の外側・頬骨上小鼻・頬中央ツヤは高さにだけ仕上げにセミマットパウダー
くすみがある頬の高い位置・上唇目の下くぼみ明るさを優先クリーム系を下に仕込む
顔が丸い目の下・口元頬の広い面中心だけ高くフェイスラインはしっかり締める
面長額・頬鼻筋を短く横に光を広げる額のツヤは生え際寄りに

Q&A(よくある質問)

Q1. ツヤ肌が似合わないと言われたことがあります。それでも少しはツヤを入れたほうがいいですか?
A. はい。完全マットにするとどのタイプでも立体感が落ちるので、少なくとも頬の高い位置か上唇の山、まぶたのどこか一つには光を入れてください。ただし面で広げず点で置けば「テカリ」には見えません。秋・冬タイプはとくに「点で」「透明で」「高いところに」入れると失敗が少ないです。

Q2. マットリップをすると顔が暗く見えます。
A. ベースや頬にツヤがない状態でマットリップをすると重なって暗く見えます。先に頬か目元にツヤを入れてからマットを塗るとバランスが取れます。また、パーソナルカラーに合った明るさのマットを選ぶこと、口角をセミマットで締めて中央だけややツヤにすることでも、重さは和らぎます。

Q3. 仕事の日と休日で質感を変えるコツはありますか?
A. 仕事の日はベースと目元をセミマット〜マット寄せにして、頬と口元でツヤを少しだけ。休日は逆に目元にツヤを足して目を大きく見せ、ベースは軽く仕上げると抜け感が出ます。春・夏は休日に面ツヤを増やし、秋・冬は休日に点ツヤを増やすと季節とも調和します。

Q4. 同じシーズンでも顔立ちによって違いは出ますか?
A. 出ます。骨格がシャープな人ほどマットを先に入れたほうが整い、輪郭がやわらかい人ほどツヤを先に入れたほうが立体が出ます。同じスプリングでも「童顔寄り」はツヤを多めに、「大人顔寄り」はマットで境界を先に決めてからツヤを足してください。

Q5. ツヤを入れる順番を変えると仕上がりも変わりますか?
A. 変わります。ベース→ツヤ→マットの順だと“ナチュラルな光”に見え、ベース→マット→ツヤの順だと“コントロールされた光”に見えます。仕事や行事では後者、オフの日は前者にするとバランスがとれます。


用語辞典

ツヤ:光を反射させて高さやうるおいを見せる仕上がり。パーソナルカラーに合う色の上にのせると清潔に、合わない色の上にのせるとテカリに見えやすい。
マット:光をならして面を整える仕上がり。完全に粉っぽくしなくても、表面だけを落ち着かせる「薄膜マット」ならどのタイプでも使いやすい。
セミマット:ツヤとマットの中間。仕事・写真・オンラインなどどの場面でも使える、もっとも汎用性のある質感。
ポイントツヤ:顔全体ではなく、頬やまぶたなど一部だけに入れるツヤ。パーソナルカラーを問わず使いやすい。
面ツヤ:広い範囲にのせるツヤ。春夏は軽め、秋冬は色に厚みを持たせて使うと季節になじみやすい。
薄膜マット:粉を厚くのせず、表面だけをさらっとさせるマット。光を全部消さないので、どのタイプにも合わせやすい。


まとめ:
ツヤとマットは「どちらが流行っているか」ではなく、どのパーソナルカラーか、どのシーンか、どのパーツかで使い分けると一気に似合う方向へ転びます。自分の季節で許されるツヤの広さと高さを知り、マットは動くところ・境界だけに置く。この基本を守れば、強めのハイライトも旬のマットリップも怖くありません。

今日のメイクでまずやるべきことは、口角と小鼻を静かに整え、頬の高い位置と唇にだけ光を通すこと。そこにパーソナルカラーに沿った色を重ねれば、光も色も同じ方向を向き、メイク全体が「丁寧に作った」ように見えます。

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