MENU

パーソナルカラー別×レザーの硬さと色の抜け感を極める完全ガイド

レザーは一枚投入するだけで全身が締まり、大人っぽさや品の良さ、少しだけハンサムな空気を足すことができます。ところが実際に着てみると「思ったより重たい」「顔がくすんだ」「黒がきつくて春夏に浮いた」「ブラウンが黄ばんだ」「バッグと靴のレザーを揃えたら地味に転んだ」ということが起きやすい素材でもあります。

これは、レザーが布よりも光をはね返す力が強く、面の硬さがはっきり出る素材であることに加えて、色を少し暗く・深く見せる性質を持っているからです。

パーソナルカラーは本来、肌と相性の良い「明るさ」「あたたかさ」「澄み方」を選ぶためのものですが、レザーに置き換えるときは、そこにもう一つ硬さ(ハードさ)をどれくらい柔らげるかという視点を足す必要があります。

結論から言えば、スプリングとサマーは“色を軽く・質感をやわらかく”寄せていき、オータムとウィンターは“色を深くてもいいから表面をマット〜セミマットに、金具を控えめに”寄せると、どの季節でも一気に馴染みます。

この記事では、レザーが重く見える理由→季節別に似合う色と硬さ→アイテム別の見せ場→シーン別の抜けさせ方→買い物とお手入れ→Q&A/用語辞典まで順番に解説します。

目次

レザーが重たく・硬く見える理由と、抜けを作る基本

レザーは「色」と「光」と「面」で主張する素材

レザーは布のように揺れたり、ドレープで縦線を作ったりすることがほとんどありません。表面が平らで、光を一度で返すため、色・光・面の三つが一気に目に入るのが特徴です。

これが小物(バッグ・靴・ベルト)ならアクセントになりますが、ジャケットやスカートのように面積が大きくなると、パーソナルカラーよりも素材の主張が勝ってしまいます。

重さを抜くいちばん最初の方法は、この「面」を割ることです。前を開ける、切り替えのあるデザインを選ぶ、縦の切り替えやファスナーで線を入れる、色を二段階にするなど、面を細かくするとレザーでも柔らかく見えます。

硬さが顔色を沈ませる仕組み

顔の近くに硬いレザーがくると、肌との質感差がはっきりして、肌が相対的にくすんで見えます。とくにウィンター以外のタイプは、黒・こげ茶・濃いネイビーのツヤ強めレザーを顔まわりに持ってくると、血色が引き、ほうれい線や影が目立つようになります。

これは色の問題だけでなく、レザーの反射が「ここで終わり」という境界をはっきり出してしまうからです。ここを解決するには、①色をパーソナルカラーに寄せる、②ツヤを落とす、③首に柔らかい布や髪型で曲線を足す、という三段階で考えます。色で寄せきれないときは、レザーの中にヌバック・スエード・型押しで陰影があるものを選ぶと、硬さが分散して顔色が戻ります。

レザーとパーソナルカラーの関係をどう見るか

パーソナルカラーでレザーを考えるときは、ふだんの服よりも一段階深い色までOKだと考えておくと選びやすくなります。たとえばスプリングなら、服ではベージュやコーラルを選ぶところを、レザーならキャメル・キャメルベージュ・トフィー・赤茶寄りブラウンまで広げてよい、という具合です。

サマーも同様で、服ではラベンダーやグレイッシュトーンを選ぶところを、レザーならグレージュ・ミルクティー・ブルーグレー・スモーキーネイビーに広げると、季節のやわらかさを保ったまま大人っぽさが出ます。オータムはもともとレザーと相性が良いので、逆に全部を濃い茶やオリーブに寄せすぎず、黄みを少し抑えた焦がしキャメルやバーガンディで“抜け”を作るのがポイント。

ウィンターは黒やボルドー、インクネイビーなど得意どころに加えて、セミマットのグレイッシュトーンを足すと、夏でも重くなりません。

表:レザーが重く見える要因と整え方

要因起きる見え方整える方向補足
色が濃すぎる顔色が沈む・季節が分からない季節に合う一段浅い色へ、または顔から離すバッグ・靴でならOK
ツヤが強すぎる面が強調されて硬いセミマット・型押し・スエード調に寄せる金具を小さくする
面が大きい重心が下がりボリュームが出る前開き・切り替え・縦ファスナーで面を割るロングは特に注意
金具が多いレザーの硬さが倍に見える金具を一箇所にまとめる季節タイプ問わず有効

パーソナルカラー別に似合うレザーの硬さ・色・ツヤ

スプリング(イエベ春)が選ぶべきレザー

スプリングは、レザー全体を“軽やかに、やわらかく”見せることを最優先にします。顔の近くに黒やこげ茶のレザーを持ってくると、一気に大人びて見える代わりに、持ち前の明るさとつややかな血色が隠れてしまいます。

そこで、キャメル、キャメルベージュ、はちみつ色、ライトコニャック、コーラルを一滴混ぜたブラウンなど、黄みを含んだ明るめのレザーを選びます。

ツヤは強光沢ではなく、指でなでると少しムラが残るくらいのセミマット〜ナチュラル仕上げが理想です。ジャケットなら短め丈で前を開け、インナーに白〜アイボリー〜明るいベージュを入れると、レザーの重さを上に持ち上げられます。バッグや靴では、ゴールドの金具を細く一か所にまとめると、春らしさを壊しません。

サマー(ブルベ夏)が選ぶべきレザー

サマーは青みとやわらかさが基準なので、レザーそのものの無骨さを少し中和してあげると似合いやすくなります。真っ黒や強いこげ茶よりも、グレージュ、ブルーグレー、モーヴベージュ、ローズブラウン、スモーキーネイビーといった、灰みと青みが共存した色を選びます。

これらはレザーでも硬く見えにくく、電球色の室内でも黄ばんだり赤く転んだりしません。表面はマット〜セミマット、またはごく細かいシボのある型押しがきれいです。ジャケットならラペルが細めのライダース風、もしくはノーカラーにして、首元に余白をあけると顔が白く見えます。

バッグはシルバー金具か、金色でもつやを抑えたものを選び、スカーフや淡い色のストールをつないでおくと、レザーだけが浮きません。

オータム(イエベ秋)が選ぶべきレザー

オータムはレザーともっとも親和性の高いタイプです。深く、温かく、マットな色が得意なので、キャメル、コニャック、テラコッタ、オリーブ、モス、チョコレートブラウン、焦がしキャラメルなど、革の風合いをストレートに出した色がとてもよく似合います。

難しいのは、ここからさらに「抜け」をどう作るかです。全部を重い色にしてしまうと、顔も秋に引きずられて影が強く見えるので、トップスかインナーのどちらかに黄みの少ない生成りやエクリュ、ライトカーキ、サンドベージュを挟みます。ツヤは控えめにし、できればオイルを含んだマット寄りのレザー、シボの強いもの、ヌメ革が育ったような表情のあるものを選ぶと、大人っぽさが増すのにきつくはなりません。

金具はアンティークゴールドやブロンズ色を一か所だけ。靴とバッグを完全に同じ色にしないで、どちらかを一トーンだけ明るくしておくと、重心が下がりすぎません。

ウィンター(ブルベ冬)が選ぶべきレザー

ウィンターは、黒・真っ白・深いボルドー・インディゴネイビーなど、コントラストの強い色が似合います。レザーでもこの強さは活かすべきですが、同時に過剰なツヤや大ぶりな金具が重なりすぎないようにするのがポイントです。おすすめは、黒のセミマットレザー、インクネイビーのレザー、ボルドー〜ワインのレザー、チャコールグレーのレザー。ここに、クリア・シルバー・黒の小さい金具を合わせます。

ジャケットなら、余計な切り替えがなく、直線的なシルエットで、丈は腰骨〜ヒップ上まで。長すぎると冬でも重く見えます。トップスを白〜アイシーグレー〜青みピンクにして顔に光を寄せると、黒いレザーでも硬さだけが前に出ることはありません。バッグと靴を黒で揃えるなら、どちらかはエナメルではなくマット寄りにすると、全身のバランスがとれます。

表:季節タイプ別・似合うレザー色と質感早見表

タイプベストな色合い質感の目安金具の色
スプリングキャメル、キャメルベージュ、ライトコニャック、コーラルブラウンセミマット〜ナチュラル、細シボ明るいゴールド
サマーグレージュ、ブルーグレー、ローズブラウン、スモーキーネイビーマット〜セミマット、細かい型押しシルバー・淡ゴールド
オータムコニャック、テラコッタ、オリーブ、モス、チョコブラウンマット・オイルド・深シボアンティークゴールド
ウィンターブラック、インクネイビー、ボルドー、チャコールセミマット〜均一な表面シルバー・ブラックメタル

アイテム別に見るレザーの“見せ場”と抜き方

レザージャケット・ライダースを顔まわりで着るとき

顔に一番近いレザージャケットは、色とツヤだけでなく、丈・前のあき・襟の形でも重さが変わります。スプリングとサマーは、丈を短め(腰骨〜やや上)にして前を開け、インナーに明るい布を入れておくと、レザーが“額縁”になって顔を明るく見せます。

オータムとウィンターは、丈をほんの少し長くして直線を出し、色を深くしても、前を開けて縦の余白を作れば重くなりません。ライダースでファスナーやベルトが多いときは、金具を全部主役にするのではなく、閉める場所を一つに絞る・ほかを垂らして縦線にするなどして視線を散らすと、硬さが和らぎます。

レザースカート・パンツで下半身にボリュームを置くとき

レザースカートやレザーパンツは、素材の存在感が強いぶん、色の選び方一つで上品にも重くもなります。サマーやスプリングが黒レザーをボトムにするときは、トップスを白〜明るいベージュ〜淡いピンクにし、首か耳に光るものを置いて視線を上に逃します。

オータムは逆に、トップスを同系のニットやブラウスで受けて上下をつなぎ、靴で一段抜くと全身がまとまります。ウィンターは黒レザーのパンツに白シャツを合わせるだけで絵になりますが、そこにさらに黒バッグ・黒い靴を足すと冬でも重心が下がるので、どこかをセミマットのグレーやボルドーに置き換えると、コントラストを保ちながら軽くできます。

レザーバッグ・靴・ベルトで色を差すとき

小物のレザーは、パーソナルカラーを補強するのに最適なパートです。スプリングなら、明るいキャメルやコーラルブラウンのバッグに、白いブラウスやワンピースを合わせるだけで、全身が春寄りになります。サマーなら、グレージュやブルーグレーのバッグとシルバーの金具で、きれいめカジュアルに寄せられます。

オータムは、靴を一段濃く(チョコ・焦がしキャメル)しておき、バッグを中間色(サンド・ライトカーキ)にすると、レザーの重さが分散されます。ウィンターは、黒バッグに黒靴でも構いませんが、ベルトだけ白・シルバー・クリアを差すと、一気に今っぽく見えます。

型押し・スエード・ヌバックで硬さを散らす

一枚革がどうしても硬く見えるときは、表面に表情があるタイプを選びます。小さな型押しはサマー・ウィンター向き、大きなシボやオイルド仕上げはオータム向き、起毛感の少ないスエードやヌバックはスプリング向きです。表面に陰影があると、光が一度で返らないため、レザーでも柔らかく、季節の色に寄せやすくなります。

シーン別に見るレザーの抜け感コーディネート

通勤・ビジネスでのレザー

きちんとした場でレザーを使うときは、色を落ち着かせ、金具も最小限にします。スプリングはキャメルやベージュのレザーをジャケットやバッグで、サマーはグレージュやネイビーのレザーを靴やベルトで、オータムはコニャックやブラウンのレザーを鞄で、ウィンターは黒やネイビーのレザーをパンプスで、といった具合に、顔からやや離れた場所にレザーを置き、顔まわりは布で柔らかくすると上品です。

コートやジャケットがレザーの場合は、インナーを季節に寄せた色(春ならアイボリー、夏ならラベンダー白、秋ならエクリュ、冬なら白・アイシーグレー)にして、硬さを受け止めます。

休日・カジュアルでのレザー

休日は、レザーを“主役にしすぎない”のが抜け感のコツです。スプリングは白シャツやワンピースにキャメルのミニバッグ、サマーはデニムにグレージュのサコッシュ、オータムはカーキのワイドパンツにチョコブラウンのサンダル、ウィンターはモノトーンに黒のショルダー。

どの場合でも、レザー以外の部分を柔らかいコットンやリネン、ニットにしておくと、素材同士のバランスがとれます。全身をレザー風素材で固めるとハード寄りになるので、ひとつは必ず「くたっとするもの」を混ぜます。

行事・写真に残る日のレザー

卒入学・式典・食事会など写真が残る日は、レザーのツヤが強く出やすいので、マット寄りを選ぶか、色を一段明るくしておきます。サマーとウィンターはとくに、黒のツヤありレザーが光を拾いすぎると顔だけ暗く見えるので、グレイッシュトーンやネイビーにしておくと安心です。

オータムは逆に、光の下でこげ茶が沈みすぎることがあるので、キャメルやバーントオレンジ寄りに触れておくと、写真で表情が読み取りやすくなります。

表:シーン別×季節タイプのレザー使い

シーンスプリングサマーオータムウィンター
通勤キャメルバッグ+白トップスグレージュ靴+ネイビー服コニャックバッグ+エクリュ黒パンプス+白〜グレー
休日キャメルミニバッグ+ワンピデニム+ブルーグレーショルダーカーキ+ブラウンサンダルモノトーン+黒ショルダー
行事ベージュレザー+パールグレー/ネイビーレザー+シルバーキャメル/テラコッタレザーブラック/ボルドーレザー

買い物とお手入れのポイント(色を長く保つために)

買う前に見るべきポイント

レザーは同じ「キャメル」「ブラウン」でも、実物を見ると黄みに振れていたり、赤みに振れていたり、灰みがあったりと差が大きい素材です。オンラインで買うときは、必ず自然光に近い写真と、室内灯に近い写真の両方をチェックしておきます。

イエベ寄り(スプリング・オータム)は電球色で見たときにきれいなものを、ブルベ寄り(サマー・ウィンター)は昼白色で見たときに澄んでいるものを選ぶと、届いてからのギャップが小さくなります。金具が大きいものは季節をまたいで使いづらいので、小さく・少なく・色数は一つにしておきます。

手入れでツヤと色をコントロールする

レザーは手入れ次第でツヤの出方が変わります。スプリング・サマーは、ツヤ出しよりも保湿寄りのケアクリームを薄くのばして、しっとりとした光にとどめます。オータムとウィンターは、もともと深い色を選ぶことが多いので、表面が乾かないように定期的にオイルを含ませ、色の深さを保ちます。

どのタイプでも、表面にほこりが乗ると一気にくすんで見えるので、使ったあとは柔らかい布でなでるだけでも違います。

インナーとアクセで“抜け”を後付けする

レザーの色が少し重かった、顔が沈んだ、と感じた日は、インナーとアクセサリーで後から抜けを作ります。インナーは自分の季節に合う明るい色(スプリングはアイボリー、サマーは淡グレー、オータムはエクリュ、ウィンターは白)を差し、首には同系のスカーフやパール、シルバーなど光を返すものを足します。これだけで、最初からその色を選んでいたかのように馴染みます。

Q&A

Q1. 黒のレザージャケットがかっこいいのに、着ると顔が沈みます。
顔に近いところに黒の硬いレザーが来ると、多くのタイプで影が強く出ます。インナーを白やアイシー系にして光を足すか、首に柔らかいストールを巻いて境界をぼかすと、黒でも着られます。どうしてもきついときは、黒をボトムに回します。

Q2. ブラウンレザーが黄ばんで見えます。
電球色の下で見た色で買っていませんか。ブルベ(サマー・ウィンター)は、ブラウンを選ぶときに必ず昼白色での見え方を確認してください。灰み・赤み・青みが入ったブラウンなら黄ばみません。

Q3. レザーがハードに見えるのを一瞬でやわらげたいです。
耳・首・手首に光るものを足します。パール・シルバー・少しつやのあるゴールドなど、顔に近いところで光を散らすと、レザーの硬さが和らぎます。

Q4. バッグと靴のレザーを完全に揃えたら地味になりました。
どちらかを一段明るく(同系のベージュ・グレーなど)し、金具の色を揃えるだけにしておきます。全パーツを同じにすると素材の硬さが全部表に出ます。

Q5. 夏でもレザーを使いたいのですが重いです。
色を一段明るくし、面積を小さくします。サンダルのストラップ、ミニバッグ、細ベルト、時計のベルトなどにレザーを回すと、季節感を壊さずに使えます。

Q6. 合皮でも同じ考え方でいいですか。
合皮のほうが光沢が均一で硬く見えやすいので、よりいっそう色を自分の季節に寄せて選びます。型押しやマット加工があるものを選ぶと、本革に近い柔らかさが出ます。

用語辞典

セミマットレザー:完全なツヤ消しではなく、光を柔らかく返す仕上げ。パーソナルカラーを邪魔しにくい。

シボ(型押し):表面に細かな凹凸をつけたレザー。光が一度に返らないので柔らかく見える。

オイルドレザー:油分を含ませてしっとりさせた革。秋タイプに似合いやすい。

ヌバック/スエード:表面を起毛させた革。硬さが弱まるので春・夏タイプにも向く。

抜け感:色・質感・面積のどれか一つを軽くして、全体を重たく見せないこと。レザーの場合は色を明るくする・面を割る・ツヤを落とす、の三つで作る。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次