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パーソナルカラー別×シャカシャカ素材のスポーティ格上げ完全ガイド

ナイロン・タフタ・リップストップ・撥水ポリエステルなどのいわゆる**「シャカシャカ」したスポーティ素材**は、軽くて丈夫で汚れもつきにくく、子どもの送迎や買い出し、急な雨の日、旅行やレジャーなど本当は一番出番が多いはずの布です。なのに大人の女性が着ると「ちょっとカジュアルすぎる」「きれいめの日に合わない」「若い子とかぶってしまう」と感じてしまうことが多く、クローゼットで眠らせている人も少なくありません。

原因は一つではなく、①素材が光を強く返す性質をしていること、②色の温度が自分の肌の温度と合っていないこと、③アイテムが全部スポーツ寄りで“静かな質感”が足りないこと、④顔まわりに自分の季節の色が来ていないことが重なるからです。逆に言えば、この四つを順にほどきさえすれば、ナイロンでもタフタでも十分に「大人が選んだきれいめスポーティ」にできます。

この記事ではまず、シャカシャカ素材そのものがなぜ難しく見えるのかの構造を説明し、続いて春(スプリング)・夏(サマー)・秋(オータム)・冬(ウィンター)のパーソナルカラー別に合う色・艶・金具色・合わせるべき素材を細かく分けます。さらに、アノラック・ウインドブレーカー・ナイロンパンツ・セットアップ・レインアイテムなどよく使う形をひとつずつ大人に寄せる手順、場面ごとに外さない組み合わせ、そして最後に起きやすい疑問をQ&Aで解決し、用語をやさしく言い換えておきます。

すべて今日すぐに手持ち服で試せるレベルの具体性で書いているので、読みながら「自分の手持ちはこれに寄せよう」と照らし合わせられます。

目次

シャカシャカ素材が難しく見える理由と、最初に決めること

スポーティなナイロン・タフタ・リップストップは、織りが密で表面がつるっとしているため、布が光を面で受けて面で返すという性質があります。コットンやウールのように光を吸い込んでくれないので、色がそのまま表に出て、しかもテカッと見えます。

ここに自分の肌と温度が違う色をのせると、ほんの少しの差でも「疲れて見える」「顔が暗くなった」「大きく見える」という印象に直結してしまいます。まずはここを踏まえたうえで、以下の三つを先に決めてしまうと、あとの色選びや小物選びが迷いません。

反射をコントロールする順番を決める

一番大切なのは、「今日は顔を冷たく見せるのか、温かく見せるのか」を先に決めることです。シャカシャカ素材は光を直に返すので、光の色と自分の肌の色がぶつかると一瞬で違和感が出ます。サマー・ウィンターなど青み肌の人は、白さを含んだ色・青み寄り・マット寄りの光のほうが肌が均等に見えます。

逆にスプリング・オータムなど黄み肌の人は、温かさを感じる色・やわらかい光沢・若干の黄みが入るほうが血色が生きます。どちらにも共通しているのは、顔に一番近いところほど自分の季節の光にしておくことです。

つまり、フードの裏・ジップの縁・スタンドカラー・ドローコードまわり・第一ボタンまわりなどは季節色でそろえる、そこから離れていくにしたがって少し外した色を使う、という順番にすると自然なグラデーションになります。

さらに細かく言うと、屋外で太陽光を浴びる日なのか、屋内で蛍光灯や電球色を浴びる日なのかでも、反射させたい光の質は変わります。

日中の屋外なら多少の光沢があっても“スポーティで快活”に映りますが、夕方の電球色の店内やオフィスではテカリが黄ぐすみにつながりやすいので、同じナイロンでもワッシャー加工・マット寄り・裏面に色を仕込んだものを選んだほうが顔をきれいに見せられます。

スポーティ要素ときれいめ要素の比率を決める

上下どちらもシャカシャカ・足元もランニング系スニーカー・キャップもスポーツ、となると、その瞬間に“運動する人の服”になります。これを“お出かけできるスポーティ”に変えるには、動く素材と止まる素材を半分ずつ入れるのが一番簡単です。

上をシャカシャカにしたなら、下はデニム・チノ・センタープレス・マキシスカートなど動きが少ないものに。逆にナイロンパンツやナイロンスカートを履くなら、上はニット・シャツ・布帛ブラウス・カットソーなど表面が静かなものに。

さらに、どちらか一方に革・パール・コットンキャンバス・帆布・スエードなどまったく光らない素材を一つだけ混ぜてください。これで全体の温度が一段下がり、スポーツ100%から街着70%まで引き戻せます。

顔に近い部分だけは季節の色で固定する

ナイロンパーカー・アノラック・ウインドブレーカーは、フードや立ち襟で顔の周辺に布が集まりやすい設計になっています。ここが自分の季節と違うと、せっかく全身を整えても「顔色だけ合わない」状態になります。

そこで、最低限ここだけは季節に寄せる、という部分を決めておきます。首の付け根からあごのラインまでを囲む部分、ファスナーのテープ部分、フードの内側、ドローコードの先など、顔にいちばん近いところをまず自分の季節色でおさえる。ボディは多少外れてもかまいません。これだけでも「スポーティなのに似合っている」印象ができます。

表:スポーティ素材が難しくなる条件と処方箋

観点難しく見えるときどう直すか追加でできること
色の温度季節より1〜2段冷たい/温かい顔まわりを季節色に差し替えるドローコードやフード裏だけ季節色にする
艶感強いテカリで体が大きく見えるマット寄り・ワッシャー加工を選ぶストールで光を分散・写真撮影時は一枚重ねる
面積上下ともナイロンで広いどちらかを布帛・デニム・ニットにする靴とバッグを“静かな素材”にする
小物スニーカー・キャップ・ナイロンバッグで統一革・パール・布バッグを1点混ぜる金具の色を季節に寄せて“わざと感”を出す
光源電球色の室内でテカるマット寄りナイロンにする髪をまとめて顔に光を入れる

春夏秋冬別に似合うシャカシャカ素材の色・艶・金具の選び方

ここからは、4シーズンそれぞれにとって“シャカシャカでも似合いやすい”条件を細かく見ていきます。普段の布帛の服より、ナイロンは半トーン明るい・半トーンくすませる・一部をマットにするなどの調整が必要です。また、金具やファスナー・ロゴ・パイピングなどの“点”の色も、パーソナルカラーに寄せるとスポーティでも高見えします。

スプリング向きのスポーティカラーと質感のさらに具体例

スプリングが一番きれいに見えるのは、明るく・軽く・あたたかく・少し可愛い色のナイロンです。ライトベージュ、エクリュ、バターイエロー、アプリコット寄りのオレンジ、明るいコーラル、ミントグリーン、ミルクティーのようなライトキャメルなどがこれにあたります。

これらは太陽光でも電球色でも黄ぐすみしにくく、顔の血色がそのまま透けるので、シャカシャカでも幼くなりすぎません。金具は白っぽいゴールド・薄いシャンパン・明るいベージュと相性が良く、ファスナーのテープが白やアイボリーならなお軽い印象です。

さらに一歩踏み込むなら、前身頃だけツヤ控えめ・袖だけやや光沢あり、というパーツで光沢を変えたものを選ぶと、顔に一番近い部分がマットになり、腕が動くたびにだけ光るので、より着やすくなります。黒やネイビーなど重い色を着たい日は、インナー・靴・バッグのどれかを白〜エクリュでそろえ、色を2回以上くり返して「暗い色をあえて着ている」形を作ってください。

色を2回くり返して軽さを定着させる

たとえば、エクリュのナイロンパーカーに白のスニーカーを合わせたなら、バッグもエクリュ〜バター寄りでそろえます。これで上半身・足元・手元の3か所に同じ明るさが出て、見る側に「この人は明るい色が似合うんだ」と強く伝わります。逆に一か所だけ明るくて他が黒だと、スポーティでもどこか借りた服のように見えてしまいます。

透け感のあるシャカシャカで女らしさを足す

春先〜初夏にかけては、薄手で少し透けるナイロン・メッシュ混・極薄タフタなども出てきます。スプリングはこれを使うと、布が風をはらんだときにやわらかさが出て、スポーティでも甘さをほんのり残せます。中に着るものは白・コーラル・ペールイエローのように、肌のあたたかさを引き出す色を選んでおくと、透けても安心です。

サマー向きのスポーティカラーと質感のさらに具体例

サマーは、青みとやわらかさが同時にある色をナイロンにすると、ぐっと品が出ます。ブルーグレー、ラベンダーグレー、ミストグリーン、くすみアクア、淡いネイビー、シェルピンクを冷たくしたような色などがそれです。

表面がつるつるしたものより、ワッシャー加工やマット加工で光を散らしたもののほうが、サマー特有の涼しさを壊しません。ファスナー・金具はシルバー・白パール調・ロジウムがベストで、ここにだけ暖かいゴールドを持ってくると浮きます。

サマーが避けたいのは、黄みが強いマスタード系やこげ茶に近いカーキ、赤みが強く濃いレンガ色など、秋寄りで温かさが勝つ色です。どうしてもそうした色を着るなら、顔に近い首元と耳に白・薄グレー・シルバーを足し、ボトムも寒色にして上半身の温度を下げます。

グレーをはさむとスポーツ感が静まる

ラベンダーのアノラックにライトグレーのロンT、下に白デニム、靴は白スニーカー、バッグはグレーの布。このようにどこかに“静かなグレー”を噛ませると、ナイロンのパリッとした感じが一段落ちて、大人っぽい休日服になります。グレーの代わりに淡いネイビーでも同じ効果が出ます。

細い白を顔のそばに足して透明感を戻す

サマーはとにかく白が細く入ると透明感が戻ります。ファスナーの端、フードの紐、Tシャツの襟ぐり、白パールのイヤリング、どれでも構いません。とくに電球色のカフェ・オフィスで写真を撮る予定があるときは、顔の近くに白を必ずひとつ置いてください。ナイロンのテカリでくすんだとしても、白が光を拾ってくれます。

オータム向きのスポーティカラーと質感のさらに具体例

オータムは、スポーティ素材の中でも**「土っぽさ・温かさ・深さ」**を感じられる色が最優先です。キャメル、カーキ、オリーブ、マスタードベージュ、テラコッタ、焦げキャラメル、コーヒーブラウン、深いオレンジ寄りレンガなどがこれにあたります。表面はできるだけマット、もしくはワッシャーでシワを入れて、光が縦横に散るようにしておきます。ピカピカの黒ナイロンや、青みの強いネイビー、真っ白でつるつるのスポーツジャケットなどは、秋の持つ“重心の下がった色気”を一気に消してしまうので、顔から遠いところで少量使う程度にします。

面で見せて高見えさせる

オータムは、柄や細かい切り替えで見せるより、無地で大きく色を見せたほうがぐっと高見えします。カーキのナイロンコートを一枚で着て、下をブラウンパンツ、バッグと靴をキャメル、耳にマットゴールド。これで「アウトドア風だけど大人の人」に見えます。ここで白スニーカーやロゴトートを合わせると、急にカジュアルが強くなるので、せめて一か所は革にしてください。

革・スエード・ニットを一か所混ぜて硬さを取る

秋色のナイロンは、色だけ見るととても素敵でも、素材がつるっとしていると“アウトドア用品”に近づきます。ここにキャメルレザーの巾着、スエードのポシェット、編み目のあるベージュのニット帽などを一つだけ混ぜると、無機質さが和らぎ、オータムの肌色とすぐになじみます。特に雨の日は全身がナイロンになりやすいので、バッグだけでも柔らかい素材にしましょう。

ウィンター向きのスポーティカラーと質感のさらに具体例

ウィンターは、四つの中で最もシャカシャカ素材を“ファッションとして”着やすいタイプです。黒・白・チャコール・ロイヤルブルー・マゼンタ・ディープパープル・エメラルド寄りのグリーンなど、発色が強く、コントラストが効いている色のナイロンを選ぶと、素材の光沢とウィンターの透明な肌がきれいに呼応します。

表面はあえて少し光っていてもよく、金具はシルバー・ガンメタ・黒ニッケルが最適です。黄みの強いベージュやカーキ、レンガ、オレンジブラウンなどは顔が黄ぐすみするので、どうしても着るときは顔に白・黒・シルバーを足してください。

白と黒を一緒に使ってコントラストを作る

黒ナイロン×白インナー、ロイヤルブルーアノラック×白キャップ、マゼンタナイロン×黒スキニー。ウィンターはこのような“はっきり2色”で見せると、遠目からでもきれいです。さらにここに一色だけ鮮やかな色(たとえばエメラルドのバッグやマゼンタのマフラー)を足すと、写真にも強くなります。

光る素材は一か所にとどめる

シャカシャカもバッグも靴も光ると、ギラついて見えて大人っぽさが薄れます。アウターを光らせたらパンツはコットンやデニムに、パンツを光らせたらトップスはマットな黒や白に、というように、光る場所を一か所にまとめてください。

表:シーズン別スポーティ素材の選び方

シーズン似合うナイロン色・質感避けたいもの合わせたい小物光り方の目安
ライトベージュ・コーラル・ミント・薄キャメル・アプリコット、ほどよい光沢黒の強光沢・青みネイビー・真っ白白スニーカー・ベージュバッグ・淡ゴールドツヤはひかえめ〜中くらい
ブルーグレー・ラベンダーグレー・淡ネイビー・ミストグリーン・マットワッシャーマスタード・こげ茶カーキ・赤みレンガシルバー・白パール・薄グレー布バッグできるだけマットに
キャメル・カーキ・オリーブ・テラコッタ・ワッシャー入り・シボ感ありつるつる黒・冷たいネイビー・真っ白キャメルレザー・ブロンズ・マットゴールドマット〜ワッシャーで光を散らす
黒・白・チャコール・ロイヤルブルー・マゼンタ・つやあり黄みベージュ・カーキ・レンガシルバー・ガンメタ・黒小物つやを一か所に集中

アイテム別に見るスポーティ格上げ(アノラック・ウインドブレーカー・ナイロンパンツ・セットアップ・レイン系)

同じシャカシャカでも、アノラックとウインドブレーカーとナイロンパンツでは“もともとのスポーツ度”が違います。ここでは5種類に分解して、それぞれを大人に寄せるときの手順を細かく書きます。ポイントはどれにも共通していて、色を欲張らないこと・前を全部閉めないこと・中に季節の色を仕込むこと・小物で素材を変えることです。

アノラック・プルオーバータイプを大人に見せる

頭からかぶるアノラックは、元がアウトドアやスポーツ起点なので、色が派手・紐が太い・ロゴが大きい・前がまっすぐ閉じる、のどれかが入っていると一気に“部活の上着”になります。

ここではまず色を1〜2色までに抑え、紐は細く短く、必要ならば中に着るトップスを見せるようにファスナーを3〜5cm開けます。

その開けた隙間に、自分の季節に合う色——春ならコーラル、夏なら白やラベンダー、秋ならキャメル、冬なら白やロイヤルブルー——をのぞかせると、アノラックでも「似合うように着ている」印象になります。ボトムはデニム・細めテーパード・マキシスカートなど布の面が静かなものにして、足元を白やレザー寄りにすればさらに大人です。

ウインドブレーカー・スタンドカラーをきれいに着る

ウインドブレーカーは顔の周りに布が集まるので、色が外れると一気にくすんで見えます。スタンドカラーは半分だけ折って顔との距離を作り、前を全部閉めるのではなく2/3だけ閉めて、胸元に縦の余白を作ると細見え効果が出ます。

色は自分の季節にまっすぐ寄せ、ロゴやパイピングが多いものはあえてボトムをセンタープレスのきれいめパンツにしてバランスを取ります。靴もレザー寄りやきれいめスニーカーにすると、スポーティでも職場や街中で浮きません。

ナイロンパンツ・ジョガーを大人に見せる

ナイロンパンツは脚の面積が大きいので、色を間違えると一番スポーツ寄りに見えます。春夏は薄ベージュ・ライトグレー・白・淡いブルーなど明るい色、秋冬はカーキ・ブラック・チャコール・ダークキャメルなど深い色を選び、ウエストはゴムでもいいのでタック入りやセンターライン入りを選ぶと途端にきれいになります。

上にシャカシャカを合わせるときはどちらかをマットにし、トップスがカジュアルになりすぎたときは、靴をローファー・バレエ・甲浅スニーカーなど女らしい形に変えてください。

セットアップ・上下ナイロンを崩さず着る

上下同じナイロンだと、どうしても「運動のための服」に見えます。これを崩さず大人に寄せる一番簡単な方法は、色を一色にして、異素材を一か所に混ぜることです。

たとえば上下ライトグレーのナイロンセットなら、白のロゴTをのぞかせる、黒の革ショルダーを持つ、パールのイヤリングをつける、キャンバスのトートにするなど、スポーツでは使わない素材を一点だけのせます。中に着るものを自分の季節の色にしておけば、アウターを脱いだときにも顔色が守られます。

レインアイテム・撥水アウターを街仕様にする

雨の日は上下とも撥水になりがちで、全体が黒やネイビーで重く見えます。ここでは、レインコートの色そのものを自分の季節に寄せ、傘・バッグ・靴のどれかに布・革・パールなどの“静かな素材”を混ぜてください。春夏なら白やエクリュの傘や明るいスニーカー、秋冬ならキャメルやチャコールの防水ブーツなどにすれば、全身が“雨具”の見え方になりません。

表:アイテム別・格上げポイント

アイテムやると子どもっぽいこと大人に寄せるときのポイント合わせると良い素材
アノラック多色配色・太紐・ジップ全閉め色は1〜2色・紐細め・中に季節の色をのぞかせるデニム・細テーパード・レザー小物
ウインドブレーカーロゴ大きめ・パイピング多め・全部閉める前を2/3閉めて縦線・ボトムをきれいめにセンタープレス・タイトスカート・革靴
ナイロンパンツ濃色で裾をきつく絞る・上もスポーティ明るい色かセンターライン入り・トップスを静かに布帛シャツ・ニット・バレエ靴
上下セットロゴも小物もスポーツ異素材を1点混ぜる・色はワントーン革バッグ・キャンバストート・パール
レイン系全部黒ナイロンで固める傘かバッグを布や革に・季節の色を顔まわりに折りたたみ布傘・レザーバッグ・ストール

シーン別に見るスポーティ格上げ(送迎・通勤・休日アウトドア・雨の日・旅行)

スポーティな素材を着る場面は、実は一年でかなりあります。保育園や学校の送迎、近所の外出、オフィスでの温度調整、休日の公園やイベント、雨の日の買い出し、帰省や旅行など、全部をスポーツ寄りで行くと「いつも同じ服の人」に見えてしまいます。ここでは場面ごとに「ここだけ整えれば大人に見える」ポイントを書きます。

朝の送迎・近所の外出をきれいにする

朝は時間がないので、上にシャカシャカをかぶるだけで出かけたくなります。そのときに生活感が出るのは、顔に合わない色・髪をまとめていない・足元がスポーツ寄りすぎる、の三つが一度に来るからです。

そこで、上は自分の季節に合う色を選び、下はデニムや細めのテーパード、足元は白・ベージュ・グレーなどのきれいめスニーカーにします。耳にパールをひと粒つける、髪を低めのひとつ結びにする、バッグを布か革にする、これをどれか一つでも足せば「急いでいるけどちゃんとしている」印象になります。

通勤・職場でスポーティを浮かせない

通勤や職場でナイロンを着るときは、ボトムと靴で“会社感”を作っておくのが一番のコツです。トップスをスポーティにしたら、下はセンタープレスのスラックス、もしくは無地のタイトスカートにし、靴はローファー・レザー調のきれいめスニーカー・甲が浅くて細いものにします。ナイロンが季節外の色でも、顔にスカーフで自分の季節を足しておけば問題ありません。バッグをナイロンやスポーツリュックではなく、レザーやしっかりした布トートにすれば、全体が一段階引き締まります。

休日アウトドア・公園・スポーツ観戦でのバランス

外で過ごす日は動きやすさが最優先ですが、その中でも大人に見せることはできます。春なら白・アイボリー・ベージュの明るいナイロン、夏なら白・シルバー・ラベンダー、秋ならキャメル・オリーブ、冬なら白・黒・チャコール。このように季節ごとに「顔を明るく見せる色」を1点入れてください。帽子やキャップをかぶるときは、顔に影ができてくすみやすいので、ファスナーを2〜3cm開けて中に季節の色をのぞかせると、影分を打ち消せます。

雨の日・自転車・車での移動を軽くする

雨の日は上下とも撥水で重く見えがちです。このときは顔の近くを明るく、足元を軽く、バッグを静かな素材にする、の三点セットで整えます。春夏は白スニーカーやベージュのレインシューズを、秋冬はキャメルやチャコールの防水ブーツを。

バッグをナイロンではなくキャンバスやレザーにしておくと、全身が“雨具”のままになりません。自転車の日は裾が濡れやすいので、ナイロンパンツを履くなら上はニットやカットソーで温度を調整し、顔に色を足すストールを持っておくと安心です。

旅行・長時間移動を楽にきれいに

旅行や帰省では、シワにならず、多少の雨風も平気なシャカシャカが頼りになります。ただし上下ナイロンで、靴もスポーツ、バッグもスポーツだと、写真に写ったときに“移動中の人”で終わってしまいます。ここでは、上がナイロンなら下は布、上下ナイロンならどこかに革やパールを。

前を少し開けて中に柔らかいインナーを入れておけば、座っていてもファスナーが顔に当たらず、飛行機・新幹線・車でも楽です。撮影が多い旅先では、季節の色のストールを一枚持っておくと、どの場所でも肌色を戻せます。

表:シーン別おすすめ組み合わせ

シーン上(色・素材)下(静かな素材)小物・仕上げ
朝送迎季節に合う色のナイロン・マット寄りデニム/細テーパード白・ベージュ系スニーカーパール1粒・布トート
通勤マット寄りナイロン・色は抑えめセンタープレス/タイトスカートローファー/きれいめスニーカーレザーバッグ・スカーフ
休日アウトドア季節色のナイロン・動きやすいものナイロン/チノ/デニムスニーカーキャップ・スポーティバッグ
雨の日撥水アウター・フード付き細めパンツ・テーパード防水靴・レインシューズ革/布バッグ・明るいストール
旅行ライトナイロン・シワになりにくいしわになりにくいパンツ歩きやすいスニーカー季節色ストール・小さめ革バッグ

Q&A(よくある疑問)

Q1. シャカシャカの黒が便利で好きなのですが、顔が沈みます。どうすればいいですか。
A. 黒ナイロンは光をたくさん拾うので、顔の影も強く出ます。首元に自分の季節の明るい色を一枚足す・ファスナーを少し開けてインナーで明るくする・ピアスやネックレスを光るものにする、のどれかを足してください。上を黒にした日は、下を黒にせず、白・ベージュ・デニムなど軽い色を合わせると、全体の沈みを防げます。

Q2. スポーツブランドのロゴ入りでも大人っぽくできますか。
A. できます。ボトムをセンタープレスや細身のパンツにして、靴とバッグをレザー・きれいめスニーカーにすると、一気に“街着”になります。ロゴが派手なときは、そのロゴと同じ色を小物に一か所だけ入れて「色を合わせています」というサインを出すと、狙って着た感じが出て大人になります。

Q3. オータムですが、春らしいペールトーンのナイロンが着たいです。
A. 顔のそばだけオータムに戻せば着られます。キャメルやゴールドを耳・首・バッグに足し、ボトムも温かい色にすれば、上がペールでも浮きません。さらにアウターのファスナーを少し開けて、中にキャメルやオリーブを見せておくと、春色ナイロンでも土っぽさが戻ります。

Q4. 電球色の室内でナイロンを着るとテカテカに見えます。
A. マット寄りのナイロンにするか、スカーフやストールで光を散らしてください。顔に近いところに布を一枚置くだけでも、光の跳ね返りがやわらぎます。写真を撮る前に一時的にストールを巻くだけでも効果があります。

Q5. スニーカーがどうしてもスポーツ寄りに見えます。
A. 革やスエード調のスニーカー、細めの白スニーカー、甲の浅いスリッポンにすると、ナイロンでも大人に寄ります。色はバッグかアウターと同じトーンにするとまとまりやすく、紐を白に替えるだけでもきれいめに見えます。

Q6. 上下ナイロンの日に、どの色のマスクをつければ浮きませんか。
A. 顔に近い部分だけ季節に戻す、というルールと同じで、マスクも自分の季節に寄せると浮きません。春ならエクリュやピンクベージュ、夏なら白や薄グレー、秋ならキャメルやカーキ寄りのベージュ、冬なら白・黒・チャコール・ロイヤルブルーに近い色を選んでください。

用語辞典(やさしい言い換え)

シャカシャカ素材:ナイロン・タフタ・リップストップなど、こすると音がして軽くてハリのある素材。雨や風に強く、汚れをはじきやすい。
ワッシャー加工:表面にシワを寄せて光を散らす仕上げ。テカリが弱まって大人っぽく見える。
マット寄せ:表面の光沢をおさえた質感にそろえること。秋や夏で顔を落ち着かせたいときに有効。
季節の色を戻す:自分のパーソナルカラーに合う色を、顔に近いところにもう一度足して、似合って見せること。
静かな素材:革・布帛・ニット・パールなど、光を強く反射しない素材。スポーティを和らげる役割をする。
リップストップ:格子状に糸を入れて破れにくくしたナイロン。スポーツ感が強く出やすいので、小物で和らげる。
撥水(はっすい):水をはじく加工。雨の日に便利だが光もはじきやすいので、顔に色を足すときれいに見える。

まとめ

シャカシャカ素材が「なんとなく難しい」と感じるのは、服そのものが悪いのではなく、光り方・色の温度・面積・小物の質感の4つが同じ方向に寄りすぎているからです。これを一枚ずつほぐし、顔に近いところだけは必ず自分のパーソナルカラーで戻す。動く素材と止まる素材を半分ずつにして、どこかに革やパールなどの静かな素材を混ぜる。

季節によって艶を消すか残すかを決める。たったこれだけで、送り迎え・通勤・外遊び・雨の日・旅行といった日常のあらゆる場面が「スポーティだけどきれい」に塗り替わります。今日クローゼットから出す一枚に、顔を明るくする季節の色と、静かな素材を一つだけ足してみてください。それだけで、同じナイロンが見違えるはずです。

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