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パーソナルカラー別×スノーウェアの映える配色ガイド【雪山・ゲレンデ旅スキー・キッズ同伴・レンタル対応の完全版】

「雪の白さの中に立つと顔が青白く写る」「ウェアは派手なのに自分だけ沈む」「ナイターになると一段とくすむ」「室内ロッジに入った瞬間だけ老ける」「子どもと一緒に撮ると自分だけ色が負ける」——冬のレジャーで毎年くり返しがちなこの違和感は、スノーウェアの値段やブランドの格ではなく、【雪・空・ライトという極端に冷たくて明るい背景】に、【自分の肌がいちばんきれいに見えるパーソナルカラー】を十分に持っていけていないことが原因です。

スキー場という場所は、ほぼすべての面が白、あるいは白に近い薄いグレーでできています。しかも天候・時間帯・標高・積雪量・雪質で白の色味がどんどん変化していきます。晴れているときは雪が青みを帯びて見え、曇ると一気にグレーに寄り、夕方にはライトの黄・オレンジが混じります。

さらに、屋外からあたたかい室内ロッジに入った瞬間には、今度は照明のオレンジが強くなり、さっきまでちょうどよかった色が急に黄ばんで見えます。この上に自分と温度の違う色を大面積で着ると、どれだけおしゃれなブランドでも「あの人だけ色が落ちてる」「その白だけ黄ばんでる」「帽子とウェアが噛み合ってない」とすぐに分かってしまいます。

逆に、顔のすぐそばだけでもパーソナルカラーに合わせておけば、レンタルの派手色・真っ黒のパンツ・家族と合わせたリンクコーデであっても、なぜか自分だけきれいにまとまって見えます。つまり雪山コーデの鉄則は、先にパーソナルカラーで顔回りを固定する→そこに近い温度のアウターを選ぶ→ゲレンデの雰囲気や写真テーマに合わせて差し色を離れた位置に足すという順番です。

これなら手持ちが2〜3セットでも、違う日・違うリゾート・違うメンバー・違う時間帯で撮っても破綻しませんし、フォトジェニックなリゾートでも、子連れの日でも、SNSに上げる日でも、すべて同じ考え方で回せます。

さらに本稿では、単に「このタイプはこの色が似合います」という話だけで終わらず、同じ色でもどのくらいの面積で使えばいいのか(面積差)帽子・ゴーグル・ネックウォーマー・グローブ・バックパックといった小物をどう同じ温度でそろえるかレンタルで色が選べない日の最小構成テンプレ大人と子ども・夫婦・友人同士で色温度を合わせる実例春スキーや雪質が汚れている日に色をどう高く保つかまで細かく説明していきます。

これを一度組んでおけば、来年以降の買い足しや買い替えでも迷うポイントが減り、家族分をまとめて選ぶときにも「まず私のPCで軸をつくる→ほかの人をそこに寄せる」という手順にできるので時短になります。


目次

雪の中で色が変わって見える理由と、先にPCを決める意味をもう一段深く見る

雪面は、太陽光・雪からの反射光・空の色・周囲の建物や森の色をいっぺんに拾うため、同じ「白くて明るい場所」でも時間によってまったく印象が違います。午前中の快晴なら、雪はやや青く・冷たく見え、その上にさらに青みのあるウェアを重ねると顔だけが青白く沈みます。

午後の曇天になると、雪はうっすらグレーがかって見え、ここにくすみが強いウェアを着ると全体が灰色っぽくぼやけます。夕方やナイターでは、ゲレンデに設置されたライトが黄色やオレンジを帯びていることが多く、冷たい色のウェアが急に“浮き”に転じます。

標高が高く、真っ白で強く光る雪質の日は、スマホが自動で露出を上げるので、実物よりも白っぽくとんで写ります。つまり雪山は、黄も青も、どちらかを盛りすぎるとすぐに濁る・とぶ場所なのです。

この環境でいちばん影響を受けるのが顔色です。マフラーを巻く・フードをかぶる・ゴーグルで目元が隠れるなど、そもそも露出している肌の面積が少ない冬は、残っているわずかな肌のまわりにどんな色を置いたかで印象の8〜9割が決まります。ここをパーソナルカラーでしっかり固めておけば、たとえアウターがレンタルの赤でも、ボトムが汚れが目立たない黒でも、写真で「あなた」がきちんと見えます。

逆にここを適当に済ませてアウターから決めると、どれだけ上質なウェアでも「今日は冷えてる?」「疲れてる?」と見られやすくなります。とくに、マスクやネックゲイターで下半分が隠れてしまう日は、見えるのが目と帽子とゴーグルのフレームと首元だけ、ということもあります。その4点にパーソナルカラーがあるかどうかがほぼすべてです。

もう一つ、雪山は写真・動画・SNSへの二次利用が前提になりやすい場所だという点も無視できません。屋外の白背景に対してスマホが自動で露出を上げるので、色が飛んだり、影が強調されたり、色同士が干渉したりがとても起きやすい。動画ではとくに、影と光が短い間隔で切り替わるので、にごった色・くすんだ色・スモーキーすぎる色は思った以上に“何色か分からない”状態になります。

だからこそ、先にPCで顔周りを固定→ウェア色を同じ温度に寄せる→ゴーグル・帽子・ネックウォーマー・グローブでイベント色を足すという順番が一番破綻しません。とくにレンタルを使う人は、インナーとネック周りだけでも自分の色を持って行けば、それだけで“いつも通りの顔”で写れますし、撮ってもらった写真をあとでSNSに上げるときにも色補正がいりません。

ここで一度、ゲレンデ別の色の転び方をまとめておきます。北日本のパウダー中心のエリアは青が強く出やすく、関東近郊の人工雪が混じるゲレンデはグレーが混ざりやすく、内陸の標高の高い場所は光が固く白飛びしやすい特徴があります。旅行で場所が変わる人ほど、インナーと首元は自分のPCでそろえておくメリットが大きくなります。

表:雪山で色が転ぶ典型パターンとPCでの対処

状況起こる見え方主な原因PCでの対策プラスでやると良いこと
晴天で真っ白な斜面をバックに撮影顔だけ青白く・影が落ちる背景が青く、ウェアも青い/白いPCの中明度〜やや高明度を首に巻くゴーグルバンドもPCに寄せる、帽子も同温度にする
曇天・粉雪・ゲレンデがグレーに見える日全体が地味・SNSで映えない雪もウェアもくすみ寄り、光が拡散しているアウターをPCの中〜高明度にし首元に差し色帽子だけ明るくして視線を上に、ブーツカバーを白系に
ナイター・夕方のライト下頬と鼻先の赤だけ目立つライトが黄、ウェアが冷色一辺倒、影が落ちやすい首元をPCのあたたかい側に寄せるマフラーをふっくらさせて影を和らげる、リップをPC寄りに
ロッジ・山小屋のオレンジ照明ウェアだけ白く、顔が黄ばんで見える室内光がオレンジで、ウェアが真っ白、白が反射するインナーにPC色を1枚仕込んでジップを開ける撮影は窓側で取る、帽子を外して髪色を見せる
ゴーグル・マスクで顔が隠れるとき目の下がくすむ・誰か分かりにくい見えているのが口元周りだけで、色がないネックウォーマーと帽子をPCにするリップもPC寄りにしておく、ゴーグルバンドも合わせる
雪質が汚れ気味・春スキー全体が黄土〜グレーで沈む背景に土色・木の茶色が混ざるPCの中でも“くっきりめ”を首に置くアウターはその一段明るい色に、手袋に白を入れる

イエベ春に似合うスノーウェアの映える配色と、家族・友人・撮影での使い分け

イエベ春は、雪の白さに対して明るく・あたたかく・すこしだけミルキーな色を置いたときがいちばん若々しく見えます。代表的なのはコーラル、アプリコット、ピーチ、明るめのサーモン、あたたかいクリーム、アイボリー、ライトキャメル、ミルキーターコイズ、若草に近い黄緑など。

これらは雪の上であっても硬くなりにくく、ロッジのオレンジ照明でも黄ばみすぎず、春タイプ特有のやわらかさを保ってくれます。とくに、顔のすぐ横にくるネックウォーマー・フード裏・タートルネック・フェイスマスクの色をこのあたりでそろえると、アウターがどんな色でも“春の顔”になります。

アウター全体をコーラルにするのがハードル高い人は、**「顔に近いところだけ春色+アウターはアイボリー〜ライトキャメルで馴染ませる」**という二層構成にしておけば安全です。これだけでも“春の人”に見えますし、旅先でレンタルを着るときにも同じ技を使えます。

どうしてもブラックや濃いネイビーのレンタルを着る場合は、フードの内側・マフラー・ネックウォーマーをコーラルやアプリコットに変えるだけで、顔色の黄ぐすみがいったん止まります。

シーン別に細かく分けると、家族スキーで子どもが高彩度の赤・青・黄を着ている日は、大人のあなたはアイボリー×コーラル×ライトキャメルのやさしい3色にしておくと、子どもの元気さとぶつからず、写真でも「包む側」の色に見えます。子どもがブルー系を着るときだけ、あなたもミルキーターコイズやライトグリーンをどこかに足すと、親子で“春の水色系”がまとまり、雪の上でも見分けがつきやすくなります。

友人とSNSを意識する日は、アプリコットのジャケットに白パンツ、ライトターコイズのゴーグルバンド、キャメルの手袋という“春の庭”のような配色にすると、海外スキー場のような写真に仕上がります。

リゾートの青空がとくに強い場所(北海道の晴天・海外の高地)なら、アウターをクリーム、インナーをピーチ、パンツを明るいキャメル、帽子でコーラルを足すという“温度を崩さない四段階”にすると、背景がどれだけ青くても顔が負けません。

春タイプが避けたいのは、青が強すぎるネイビー、グレーがかって冷たく見えるブルー、黒の大面積、純白に近い極冷たい白です。これらは雪の上では一瞬シャープに見えるのですが、顔だけが黄ばんで見えやすく、明るさが消えてしまいます。もしこうした色を着るなら、必ず首元・フード内側・ゴーグルのベルト・帽子のどこかで春色を差してください。

ボトムは明るめベージュ・アイボリー・キャメル・ライトグレー・きなり系が安全で、泥はねが気になる人はライトキャメルに寄せると扱いやすくなります。さらにワンランク上を狙うなら、ゴーグルのフレームやバンドも淡い黄み寄りの色にし、バックパックのストラップも黒ではなくベージュ寄りにすると、写真全体に春らしい暖色の空気が流れます。


ブルベ夏に似合うスノーウェアの映える配色と、くすみを防ぐ重ね方

ブルベ夏は、もともと白やグレーとのなじみがよく、雪の冷たい白に最も自然に溶け込めるタイプです。だからといって真っ白×黒の強コントラストにしてしまうと、頬の赤みや目の下のくすみがかえって目立つことがあります。

夏タイプがきれいに見えるのは、ラベンダー、スモーキーピンク、ローズベージュ、ブルーグレー、やわらかいミント、ダスティモーヴ、ソフトネイビーなど、“一度白を混ぜてやわらげた冷たい色”。これを顔まわりに置くと、雪とのあいだに薄い膜が1枚できたようにやさしく写ります。

アウターをいきなりラベンダーにするのが難しい場合は、アウターをグレイッシュホワイト・ごく淡いブルーグレー・ソフトネイビーあたりにして、インナー・ネックウォーマー・帽子をラベンダーやローズベージュにします。これでも十分に“夏タイプのスノーコーデ”として成立します。

黒の大面積を着ても悪くはないのですが、雪山では黒×白のコントラストが強く、夏タイプのやわらかさが消えがちなので、黒を着るなら必ずラベンダー系かローズ系を首元に忍ばせ、ゴーグルバンドも冷たい色にそろえてください。リフトで隣に座ったときや、ロッジの中で上着を半分脱いだときにも“夏の人”と分かるようにしておきます。

曇天やナイターなど、雪がグレーに寄る環境では、夏タイプほどくすんで見えやすくなります。このときは上半身を中明度(淡すぎず・暗すぎず)にし、帽子・マフラー・グローブのどこかでほんの少しだけ彩度を上げると一気に映えます。たとえばブルーグレーのウェアにスモーキーピンクのネックウォーマー、ライトグレーのパンツに白のブーツカバーという組み合わせは、全体はやさしく、顔だけがふわっと明るくなる黄金パターンです。

休日の混んだゲレンデで写真を撮るときでも、他の人が赤・黄・黒など強い色を着ていても、夏タイプがこのやわらかい冷色でまとめておけば「上品枠」の人として認識され、年代が上の人との旅行でも浮きません。

春スキーや標高の低いゲレンデなど、雪がやや溶けて背景に土色・木の茶色が混じる日は、ラベンダーにローズベージュやモーヴを足して、ほんの少しだけあたたかさをミックスしてください。

こうすると背景の茶色ともつながり、なおかつ青みは残るので、写真がまるく仕上がります。動画撮影をする日や、雪質が粗くて光が乱反射している日は、ゴーグルフレームと帽子を同じ冷たい色にしておくと、顔のまわりにブレが出ません。


イエベ秋に似合うスノーウェアの映える配色と、リゾートでの格を出す方法

イエベ秋は、ふだんの服と同じくキャメル、オリーブ、マスタード、テラコッタ、カフェオレ、カーキベージュ、ブロンズ寄りブラウンなどのあたたかく深い色を、雪の上でもそのまま使って大丈夫です。むしろ雪山の真っ白な世界では、これらの“秋山のような色”がことさらに上質に見えます。

写真で見返したときも「この人だけ冬だけど血色がいい」「冷えてなさそう」「きちんとしたウェアを選んでいる」という印象になり、年齢を重ねた秋タイプほどこの効果が大きく出ます。大人の女性のスノーコーデでよくある「子どもの派手色に付き合ったら自分だけ地味になった」という現象も、秋タイプならキャメルやテラコッタを顔周りに持ってくるだけで防げます。

アウターをキャメルやカーキにするのが難しいときは、アウターをアイボリーやミルクティー系にし、インナーとネックウォーマーをテラコッタ・パンプキン・焼き菓子のようなオレンジベージュにしておきます。秋タイプはグレーが強すぎるホワイトや、青に寄ったネイビー、ブルーグレーの大面積を雪山で着ると、一気に顔がしぼみやすいので、なるべく黄みのある白・生成り・サンドに寄せてください。

親子でのスキー・スノボで少しストリート感も出したい日は、キャメルのジャケットにオリーブのパンツ、ブラウンのブーツ、首にテラコッタのネックウォーマーという“ウッド系4色”でまとめると、雪の上でもやさしく、男女問わず似合います。

スキーで端正にまとめたい、あるいはホテル併設の高級ゲレンデで浮きたくない日は、カフェオレ色のジャケット×白パンツ×ブラウンのゴーグルバンド、手袋はキャメルかブラウンで揃えると、クラシックな雰囲気になります。ナイターや曇天で全体が青くなる日は、あえてオリーブやマスタードを顔の近くに持ってきてライトの黄と仲良くさせると、肌がいきいきして見えますし、帽子をベージュ〜キャメルにしておけばさらに安定します。

秋タイプはまた、レトロスキー風・北欧風のトレンドとも親和性が高いです。白×キャメル×深緑、生成り×テラコッタ×ブラウン、マスタード×キャメル×オフ白といった“自然の三色”に寄せると、今っぽさと品の良さが同時に成立します。

レンタルでどうしても冷たい色しか選べない日は、中に着るニットキャップ・マフラー・手袋だけでも秋色にして、ジップを少し開けて中をのぞかせてください。これだけでも「秋の人」だと分かるようになりますし、室内での食事シーンでも首元にあたたかさが残ります。


ブルベ冬に似合うスノーウェアの映える配色と、動画・ナイターでの見せ方

ブルベ冬は、雪景色と同じくらいのコントラストを持たせると、一番ドラマティックにきれいになります。真っ白、ディープネイビー、ブラック、コバルト、バーガンディ、プラム、アイシーパープル、シルバー寄りのグレーなどの“冷たく鮮明な色”が得意なので、アウターを白にしてインナーにディープカラーを仕込む、あるいはネイビーのアウターに白パンツを合わせるといった、はっきりした組み合わせを怖がらずに作ってください。

他のタイプだと白のワントーンがくすんで見えることもありますが、冬タイプならゴーグルやバンド、グローブを黒・ネイビー・シルバーにそろえるだけで一気に引き締まります。

冬タイプの強みは、ナイターやライトの強い環境でも色が負けにくいことです。ライトが黄色いときにだけは、白×黒が強すぎると顔の赤みが少し浮きますが、首元にアイシーパープルやクールグレーをはさむとすぐバランスが戻ります。

雪質がやや汚れている日・春スキーで白が映えにくい日には、白の面積を少し減らしてネイビー×白×ボルドー、あるいは白×ブラック×シルバーのような“スキー的クラシック配色”に寄せると、背景が多少くすんでいてもあなたの色だけがくっきりします。

また冬タイプは、サングラスやゴーグルのレンズ色・フレーム色も冷たくしておくと、さらに格が上がります。ゴーグルのフレームを黒・ディープネイビー・シルバーに、レンズをブルー寄り・グレー寄りにしておくと、顔周りがひとつの冷たい世界で統一されます。

バッグやバックパックのストラップも黒・ネイビー・白でまとめると、スノーボードのように動きが多いときでも色ブレしません。動画撮影でジャンプやターンを撮るときにも、白×黒×ネイビーの強い三色がはっきり残ります。


表:パーソナルカラー別・雪山で映える色と沈む色

PCタイプ映える色(雪・曇・ナイター共通の安全圏)沈みやすい色・状況安全なパンツ色小物で足すと映える色
イエベ春コーラル、アプリコット、クリーム、ライトキャメル、ミルキーターコイズ、若草寄りライトグリーン青みの強いネイビー、黒の大面積、濁ったグレー、真っ白だけのコーデアイボリー、ライトベージュ、キャメル、ライトグレーコーラルのニット帽、ピーチのネックウォーマー、ターコイズのゴーグルバンド
ブルベ夏ラベンダー、ローズベージュ、ブルーグレー、スモーキーミント、ダスティモーヴ、ソフトネイビー黄みベージュ、濃いキャメル、蛍光イエロー、黒×白の強コントラストでの長時間グレー寄りホワイト、ライトグレー、ソフトネイビーラベンダーの帽子、ローズの手袋、薄ミントのネックゲイター
イエベ秋キャメル、オリーブ、テラコッタ、マスタード、カフェオレ、カーキベージュ、ブロンズ冷たい白、青みネイビー、青グレーの大面積、金属感が強すぎるシルバーサンドベージュ、カーキベージュ、生成り、キャメルテラコッタのニット帽、オリーブのグローブ、マスタードのネックウォーマー
ブルベ冬真っ白、ディープネイビー、ブラック、コバルト、ボルドー、プラム、アイシーパープル、シルバーグレー黄みのあるベージュ、くすんだカーキ、あたたかいブラウンの大面積、オレンジ照明での黄ばみ白、黒、チャコール、ネイビー黒のニット帽、白のゴーグルバンド、シルバーの手袋、コバルトのマフラー

共通で押さえておきたいディテール・素材・写真の工夫と、レンタル日の最小構成

スノーウェアはアウターの面積が極端に大きく、1色が外れただけでも印象が大きく変わります。晴天で撮る日が多いなら、ややマット寄りで、でも完全マットではない生地を選ぶと顔の影がやわらぎます。

曇天やナイターが多いエリアなら、わずかに光を返す生地を選び、フードの内側だけでもPC色にしておくと、正面から撮られたときにそこが光ってくれます。とくにフード裏・ファスナー裏・えりの内側・袖口の内側といった“ふとした瞬間に見えるところ”にPC色を仕込んでおくと、ジップを開けた写真・滑っている動画・ロッジで座っている瞬間など、どのカットでもあなたの色が出て便利です。

小物はすべて同じ温度でそろえるのが理想です。ニット帽・ゴーグルバンド・ネックウォーマー・グローブ・バックパックのストラップが全部黄み寄りか、全部青み寄りかで揃ってさえいれば、アウターが派手でもレンタルでも“一体感がある人”に見えます。

反対に、帽子だけ青みで手袋だけ黄み、ゴーグルだけ派手な赤、ストラップだけ黒など温度がばらけると、写真でいちばん最初にそこに目が行ってしまいます。ここはほんの数千円で揃えられる部分なので、自分のPCに合った色でひと揃えつくっておくと、どのゲレンデ・どのレンタルでも“私の色”を回せます。

また、スキーとスノーボードでは色の見え方が少し違います。スキーは上半身が立っている時間が長いので、顔から胸元の色が最重要です。スノボは座ったりしゃがんだりする時間が長く、ボトムの色が写真に大きく写るので、パンツをPCと同じ温度にする・もしくはアウターとパンツを同トーンにまとめると美しく写ります。

バックカントリーや雪原を歩くツアーでは、背景がほぼ白とグレーだけになるので、PCの中でもやや色味がはっきりしたもの(春ならコーラル、夏ならラベンダー、秋ならテラコッタ、冬ならボルドー)を首もとに置いておくと、遠景でも見つけやすく安全面でも役立ちます。ドローンでの空撮や遠くからの望遠撮影でも、PCのはっきりした色が首もとにあると、どのカットにもあなたが残ります。


Q&A(よくある疑問をPC視点でさらに詳しく)

Q1. レンタルウェアで色が選べないときはどうする?
インナー・ネックウォーマー・帽子・ゴーグルバンドの4点だけをパーソナルカラーにします。とくに首元は写真に必ず写るので、ここをPCにしておけばレンタルが黒・赤・青など強い色でも、あなたの顔だけはいつもの肌色に近づきます。余裕があれば手袋も同じ温度でそろえてください。家族と一緒に写る日は、全員が同じ色にするよりも、全員が同じ温度(黄み寄り・青み寄り)でそろえるほうが顔色の差が出ません。

Q2. 真っ白のウェアが似合わないのですが、雪山では白を着たほうがいいですか?
白が似合わないタイプ(主に春・秋)は、無理に真っ白を大面積で着るよりも、PCに近いアイボリー・生成り・ごく淡いグレーをメインにし、帽子やゴーグルで白を差すほうがきれいです。白が得意な冬タイプは逆に白を面積大で着て、差し色を首元に寄せます。どうしても白を着たい春・秋は、首だけをPCのあたたかい色にし、ゴーグルやバッグのパーツにベージュやキャメルを入れておくと、雪との対比でも浮きません。

Q3. 子どもと一緒に写るときに沈んでしまいます。
子どものウェアは高彩度が多く、しかも顔の位置が低いので、大人はPCの中明度で面積を広くとり、帽子かマフラーを子どもと同じ温度に寄せるとバランスが取れます。家族写真では、全員を同じ色にそろえるよりも、温度だけをそろえたほうが大人の顔色が保てます。兄弟で色がばらばらなときは、大人側を“中明度で面積広め”にしておけば、どの子とも違和感なく並べます。

Q4. ナイターでどうしても顔が黄色く写ります。
ライトが黄寄りのときは、首元をPCの中でもあたたかいほうに寄せて、帽子で少しだけ冷たい色を足すと整います。全身を冷たい色にすると余計に黄ばむので、首だけあたためるイメージで色を足してください。リップもPC寄りの色を選んでおくと、光に負けにくくなります。

Q5. ゴーグルをすると誰だか分からなくなります。
見えているのが口元と帽子だけになるので、その2か所ともPCに寄せます。さらにゴーグルバンドもPCの温度にしておくと、横顔・後ろ姿でも誰か分かります。インスタや家族LINEに上げる写真が多い人は、この3点だけでも自分色で固定しておくと後から選びやすいです。

Q6. 春スキーで雪が汚れている日でもきれいに見せたいです。
雪がグレーや土色に寄る日は、PCの中でも“くっきりめ”の色を顔まわりに置いてください。春ならアプリコットやコーラル、夏ならラベンダーやブルーグレーのやや濃いもの、秋ならテラコッタやオリーブ、冬ならボルドーやディープネイビーです。アウターはその一段明るい色にしておくと、汚れた雪とも喧嘩しません。写真を撮るときは、背景に雪が多すぎない場所(木・建物・リフト)を選ぶとさらに色が沈みにくいです。

Q7. 韓国風のモノトーンや北欧っぽい白×グレーをやってみたいです。
モノトーンは主にブルベ冬が最も似合いますが、夏でもグレー寄りのホワイト×ブルーグレー×ラベンダーでやわらかくすれば取り入れられます。春・秋がやる場合は、どこか1点だけでも黄みを差し込んでください(帽子をベージュにする、手袋をキャメルにするなど)。スノボでルーズに着るときは、パンツを同トーンでまとめておくと大人っぽく見えます。

Q8. 旅行の荷物を増やしたくありません。最小何点で自分のPCを表現できますか?
帽子(またはヘルメットの下にかぶる薄いキャップ)、ネックウォーマー、グローブの3点がPC色になっていれば、レンタルのどんな色にも耐えられます。余裕があればゴーグルバンドも同じ温度にしてください。これで4点。ここまで揃っていれば、同行者の写真に混ざっても“その人の色”として見えます。


用語辞典(雪山版)

色の温度:色が黄み寄りか青み寄りかの違い。同じ温度でそろえるとゲレンデでも一体感が出る。とくに家族写真・グループ写真では、全員を同じ色にするより温度をそろえるほうが簡単にまとまる。
中明度:明るすぎず暗すぎない中間の明るさ。雪の中でも顔が沈みにくく、曇天・ナイター・室内ロッジでも写真に強い。PCでいうと、各タイプの標準〜やや明るめあたり。
差し色:基本の色に対して少しだけ入れる目立つ色。雪山では帽子やゴーグルバンド・手袋・バックパックのストラップで使うと調整しやすい。背景の雪がどのくらい冷たいかで量を増減させる。
生成り・アイボリー:真っ白より少しだけあたたかい白。春・秋など真っ白が苦手なタイプでも雪と喧嘩しにくく、室内でも黄ばみすぎない。
面積差:どの色をどのくらいの大きさで使うかという考え方。スノーウェアはアウターの面積が大きいので、首元・フード裏など顔に近いところをPCにすると仕上がりが安定する。逆にパンツの色が多少ずれても、顔まわりが正しければ大きな失敗にならない。
温度をそろえる:黄み寄りの色同士、青み寄りの色同士でまとめること。レンタルウェアでも小物の温度をそろえれば“選んだ感”“コーデした感”が出るので、写真に自信が持てる。
ナイター黄ばみ:人工照明の黄が肌に乗ってしまうこと。首元をPCのあたたかいほうに寄せ、帽子で冷たさを足すと解消しやすい。
雪質の冷たさ:雪そのものがどれくらい青く見えるか。北海道の晴天・標高の高いゲレンデ・よく締まったバーンは冷たく見えやすいので、PCの中でも少しだけあたたかいほうを選ぶと顔色が落ちにくい。

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