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パーソナルカラー別|汗ジミが目立たないTシャツ色の選び方・素材・着回し完全ガイド

暑い日や動く日、通勤でリュックを背負う日、子どもと走り回る日。こういう日ほど「今日は服に気をつかってきたのに、脇だけ濃くなってる」「首まわりと胸のあたりだけ色が変わって恥ずかしい」と感じやすくなります。

とくに淡い色のTシャツや、顔映えを優先して選んだ色は、少し汗をかいただけで境目が出てしまい、鏡を見るたびにがっかりします。けれど、汗ジミが目立ちにくい色にははっきりとした傾向があり、しかもパーソナルカラーの得意なトーンの中だけで選び直すと、顔色を落とさずに「濡れたときも目立たない」を両立できます。

結論から言うと、汗をかく場面では、①汗で濃くなったときとの差が出にくい中明度〜中濃度の色、②素材の表面に光を散らすもの、③汗が集まりやすい部分の面積を広げないデザインを選ぶのが近道です。さらに「自分は春・夏・秋・冬のどれか」という普段の軸を持っているなら、その季節の中でも濁り・明るさ・赤みの出方を少しだけ調整すれば、汗をかいても「その人らしさ」がちゃんと残ります。

この記事では、汗ジミがどこに出やすいのか、どの色が濃く見えにくいのかを先に整理し、そのうえでパーソナルカラー4タイプ別に“安全なTシャツ色”と“注意が必要な色”を具体的に並べ、さらに素材・デザイン・インナー・洗濯でのひと工夫、Q&Aと用語辞典までをまとめていきます。

目次

汗ジミが目立つ仕組みを先におさえる

汗は「濡れたところが濃く見える」ので、もともとの色との差が大きいほど目立つ

Tシャツに汗がついたとき、そこだけ濃く見えるのは、布の中に水分が入って光の反射が弱くなるからです。もともと明るいラベンダーや白に近いピンク、淡いベージュのような色は、濡れると一段暗い色に見え、しかもその境目がくっきり出ます。

逆に、はじめから中くらいの濃さがある色(ややくすんだブルー、ミントより深いグリーン、ココア寄りのベージュなど)は、濡れても明るさの差が少ないので「濡れてる?」と思われにくいのです。つまり、汗をかきやすい日は汗がついたときの色と、ついていないときの色の差が小さくなるトーンを選ぶことが最重要になります。

出やすい場所は「脇・胸もと・背中の肩甲骨の間・お腹まわり」だと決めておく

汗の染みは、脇にだけ出るとは限りません。リュックやショルダーをかけた日は肩と背中の接するところ、夏場に長時間座っていた日はお腹やみぞおちのあたりにも濃い部分ができます。

ここに明るすぎる色や透ける素材を使うと、一部だけ体の形が分かってしまいます。ですから「今日は汗をかきそうだ」と分かっている日は、脇と背中の色がそこまで強調されない色・織り・デザインを選んでおくと、帰宅まで安心です。

素材の厚みと表面の凹凸で見え方は変わる

同じ色でも、つるりとした天竺のような素材は濡れたところがはっきりし、表面に凹凸がある鹿の子や、やや表情のあるスラブ天竺は水分が散って見えます。汗ジミが気になる人は、色を変えるだけでなく、表面に少し動きのある素材を選んで濡れ面をぼかす、あるいは二重になっているもの・裏が白っぽいものを選んで内側で汗を止める、といった方法をとると効果的です。

表:汗ジミの出方と対策の早見表

出やすい場所目立つ色の例目立ちにくい色の例素材での対策デザインでの対策
白・アイボリー・淡ピンク中明度のベージュ・グレージュ・アース系鹿の子・二重仕立て袖を少し長く/脇に切り替え
胸もとペールブルー・ライトラベンダー少し濃いめのブルー・モカ・ダスティカラー透けにくい天竺・混紡ポケット・切り替えで分散
背中(肩甲骨間)真っ白・淡グリーン中間グレー・やや濃いネイビー裏側吸汗・厚手背中ヨーク切り替え
お腹まわりクリーム・サックスくすみピンク・ココア・カーキ厚手スラブ・綿多めドロップショルダーで面をずらす

パーソナルカラー別・汗ジミが目立たない安全ゾーン

ここからは、パーソナルカラーの4タイプごとに「汗ジミが目立ちにくい色」「少し注意する色」「できれば避けたい色」を具体的に書き分けていきます。大事なのは、顔色をきれいに見せる力は落とさずに、汗で濃くなったときとの差をなくすことです。つまり「似合うけれど汗には弱い色」を知っておくことが、夏のTシャツ選びの失敗防止になります。

イエベ春:明るめだけれど“白すぎない”を選ぶ

イエベ春は、明るく軽い色が得意です。しかし、最も得意なミルキーアイボリーや淡いサーモンピンクは、汗を吸うと一段すぐに濃くなって境目が出ます。汗が気になる日に選びたいのは、アプリコットベージュ・やや黄みのあるコーラルベージュ・ミルクティーに近いグレージュのような、春らしいあたたかさを残しながらも、もともと少し濃さがある色です。これなら脇に汗が出ても「陰影かな?」で済みます。

逆に、白に近いクリーム・ペールオレンジ・ごく薄いイエローは、脇・胸・背中の染みがくっきりしやすいので、汗をかく屋外レジャーや人が多い日には向きません。

ブルベ夏:青みのある淡色より、ややスモーキーで落ち着いた色を

ブルベ夏はラベンダー・アイシーピンク・ライトブルーといった透明感のある色が得意ですが、これらは湿るとすぐに一段暗くなって境界が分かります。汗対策を最優先する日は、スモーキーラベンダー・ブルーグレー・ローズグレー・やや明るめのモーブといった、もともとくすみが入っている中明度の色を選びます。

これらは汗で濃くなっても色味が大きく変わらず、顔の青みとも調和します。逆に、白に近いパステルや、透けるようなアイスブルーは胸と背中に汗が出たときに境目が一番はっきりするので、インナーやパーカーでカバーする日向けです。

イエベ秋:茶・ベージュ・カーキの“中間より少し深いところ”が無敵

イエベ秋は、もともとアースカラーを着ても顔色がくすみにくいので、汗ジミ対策という点では非常に有利です。汗が気になる日は、キャメル・ライトカーキ・ココアベージュ・オリーブ寄りのグレージュなどの中間〜やや深めを選んでおくと、脇にも背中にもほとんど差が出ません。

逆に、秋でも使える明るいエクリュや、柔らかいミルクティー系は、汗を吸うとそこだけ濃くなって「汗をかいたな」が分かるので注意が必要です。深いテラコッタやブリックは汗がついてもほぼ目立たず、しかも秋らしさが出るので、屋外イベントや野外フェスなど「汗をかくのが分かっている日」に一枚あると安心です。

ブルベ冬:白や黒の代わりに“中濃度のネイビー・ボルドー・チャコール”を

ブルベ冬は、真っ白や真っ黒、はっきりしたロイヤルブルーやビビッドピンクが似合いますが、真っ白は汗が最も目立ち、黒は汗でテカって見えることがあります。汗ジミを避けたい日は、濃すぎないネイビー・やや暗めのボルドー・青みを含んだチャコールグレーなどを選ぶと、汗で一段濃くなっても違和感が出ません。

黒を着たいときは、表面に凹凸があるもの、やや光沢のある綿混、脇に切り替えのあるものを選ぶと、汗の位置が線で出ません。反対に、白・アイシーグレー・極端に明るいブルーは、胸もとや脇で汗が筋状に出やすいので、汗が止まりにくい体質の人は避けておくと無難です。

表:パーソナルカラー別・汗ジミが目立ちにくい色マップ

タイプ安全に使える色注意が必要な色できれば避けたい色
イエベ春アプリコットベージュ、コーラルベージュ、明るめグレージュクリーム、ペールオレンジ白に近いアイボリー、淡レモン
ブルベ夏ブルーグレー、ローズグレー、スモーキーラベンダーライトブルー、淡ラベンダー白に近いピンク、アイスカラー全般
イエベ秋キャメル、ライトカーキ、ココア、サンドベージュ明るいエクリュ、ミルクティーきなりに近い白、極薄ベージュ
ブルベ冬ミッドネイビー、ボルドー、チャコール、ダークラズベリー真っ黒(凹凸なし)、真っ白ごく淡いブルー、アイシーグレー

素材・デザイン・インナーでできる汗ジミの予防

素材は「表面で散らす」か「中で止める」かのどちらかに寄せる

汗ジミを目立たせない素材の考え方は二つあります。ひとつは、鹿の子やスラブのように表面に凹凸があるものを選び、濡れたところの境目をぼかす方法。

もうひとつは、二重織り・裏パイル・吸汗速乾のように内側で水分を吸って外側に透けにくくする方法です。どちらでもいいのですが、色をパーソナルカラーに寄せたいときは、色展開が多い前者のほうが選びやすいです。とくにブルベ夏やイエベ春で「可愛い色を着たいが汗が心配」という人は、色を優先して素材で調整すると、好きな色を諦めずに済みます。

デザインで脇・胸・背中に線をつくっておく

一色でつるっとしたTシャツはきれいですが、汗がついたときに境目が一番分かります。脇に切り替えがあるもの、胸に小さなポケットがあるもの、背中にヨーク切り替えがあるものは、汗でできた濃淡がもともとの線の中に紛れます。パーソナルカラーに合う色で、かつ汗ジミが心配な日は、切り替え・ポケット・肩の縫い目の位置にも注目して選ぶと失敗しません。

インナーは色より“吸っても表に出ないか”で選ぶ

せっかくTシャツを中明度にしても、下に着たインナーが汗で濃くなって外に響けば同じことです。汗をかく日は、色が薄いキャミやタンクではなく、吸って外に出にくい素材のインナーを選びます。

脇に布が多いインナーなら、その場所で汗を受け止めてくれます。ここでも、自分のパーソナルカラーに近いベージュやローズベージュ、ブルーグレーなどを選んでおくと、Tシャツからうっすら透けたときにも違和感が出ません。

表:素材・デザイン・インナーの組み合わせ例

悩みのタイプおすすめ素材デザインのポイントインナーの色
脇に汗が出やすい鹿の子・スラブ・やや厚手天竺袖長め・脇に切り替え肌より1トーン濃いベージュ
背中に汗が出やすい二重織り・裏パイル背中ヨーク・背中タックグレージュ・ブルーグレー
胸に汗が出やすい透けにくい綿多め胸ポケット・胸切り替え同系色のインナー

場面別の着回しと色の足し方

通勤・外回りの日に気をつけたいこと

朝は涼しくても、通勤で動いたり、地下鉄と外を行き来したりすると、脇と背中に汗が出ます。このとき、顔映えのために明るい白やペールトーンを選んでいると、オフィスに着いたときに脇だけ輪ができがちです。

通勤の日だけは、パーソナルカラーの中でも**少し落ち着いたトーン(春ならコーラルベージュ、夏ならブルーグレー、秋ならサンドベージュ、冬ならチャコール)**に寄せて、上にジャケットやカーディガンを羽織れるようにしておくと安全です。羽織りを脱いでも、汗の境目は目立ちません。

子どもと屋外で動く日・レジャーの日

抱っこやおんぶをする日は、胸もと・お腹・背中の汗が一度に出ます。ここでは「似合う色」よりも「濡れ面が目立たない色」を最優先します。イエベ春ならアプリコットベージュ、ブルベ夏ならローズグレー、イエベ秋ならライトカーキ、ブルベ冬ならミッドネイビー。

このあたりは汗がついても色差が少なく、写真にもきれいに写ります。帽子やタオル、バッグなどの小物で自分のシーズンらしい差し色を足せば、全体の雰囲気は保てます。

写真や動画に残る日

家族写真・イベント・同窓会などで、汗はかくけれど記録にも残したい日。こういうときは、汗ジミが目立たない中明度のTシャツをベースにして、首もとだけ自分のパーソナルカラーの明るい色を足します。これなら、Tシャツ本体に汗が出ても、顔の近くにある色が季節に合っているため、画面では「似合う色を着ている」印象が残ります。

Q&A(よくある質問)

Q1. 白Tが一番好きなのですが、汗ジミが気になります。どうしたらいいですか。
A1. 白Tを着たい日は、白そのものを変えるのではなく、脇と背中に汗を吸って外に出にくいインナーを入れ、上から白Tを重ねる形にします。さらに、白でもやや生成り寄り・やや厚手を選ぶと、汗の輪が出にくくなります。

Q2. 汗をかくと色が濃くなるタイプのTシャツがあります。色選びで避けられますか。
A2. 避けられます。濃淡の差が出やすいのは「もともとがとても明るい色」「表面がつるっとしている」「一色で大きな面になっている」場合です。中明度で表面に動きのあるものを選びましょう。

Q3. ブルベ夏ですが、暑い日はどうしてもアイスブルーを着たくなります。
A3. 着てもOKです。その代わり、脇に汗が出そうな日は袖がやや長く脇に切り替えがあるものを選び、背中側に吸汗するインナーを入れてください。首もとにローズ寄りの小物を足すと、濡れても顔色は落ちません。

Q4. イエベ秋で黒Tを着ると、汗でテカテカします。色を変えるべきですか。
A4. 黒をやめるのも手ですが、まずは黒でも表面に凹凸のあるもの・厚手コットン・脇に切り替えのあるものを試してください。秋の肌色なら、キャメルやサンドベージュに変えてしまうのも簡単な解決策です。

用語辞典

汗ジミ:汗を吸った部分が濃く見える現象。布の中に水が入り光が通りにくくなることで起きる。

中明度:明るすぎず暗すぎない中間の明るさ。汗で濃くなったときの色差が小さく、染みが目立ちにくい。

鹿の子編み:表面に細かな凹凸のある編み地。汗の境目をぼかす効果がある。

スラブ天竺:糸の太さに変化があるTシャツ素材。濡れても表情があるので、汗の位置がわかりにくい。

ヨーク切り替え:背中の上部にある横一文字の切り替え。汗の濃淡がここで途切れるため、背中に汗をかきやすい人に向く。

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