飛行機に乗ると、家を出るときより顔が一段くすんで見える・ほおがしぼんで見える・目の下だけ疲れて見えるということがよく起きます。これは「寝不足だから」や「年齢のせい」だけではなく、機内という環境自体が肌の水分とつやを奪い、さらに座席や照明の色が顔色を沈ませる方向に働くからです。
しかも、出張や里帰り・旅行のように「着いてすぐ人に会う」「着いてすぐオンラインに入る」「着いてすぐ写真を撮る」日ほど、機内での見え方がそのまま目的地での印象になってしまいます。ここをカバーしきれないと、せっかくパーソナルカラー診断をしても、それを活かす場が機内だけぽっかり抜けてしまうことになります。
結論を先に言うと、機内では①似合う色で首まわりと頬と口もとを囲み、②乾燥しても割れにくいベースを重ね、③肌に当たる布を摩擦の少ない素材にする。
この三つを一緒にやると、降りる直前の鏡でも「まだ人に会える」状態を保てます。パーソナルカラーごとに、光り方・くすみやすい場所・ふやけやすい色が違うので、この記事ではまず機内で起きる乾燥の正体を押さえ、次に4タイプ別ベースメイク→ポイントメイク→服の素材と色→機内でやること→Q&Aと用語の順で、実際に座席に座ったところから到着するところまでを細かく書きます。すぐに手を動かせるよう、テーブルと色の組み合わせもできるだけ入れておきます。
機内の乾燥が顔色を奪う理由とパーソナルカラーで取り戻す考え方
機内で肌がくすむ仕組みを先に知る
機内は多くの便で湿度が20%前後まで下がります。これは冬のオフィスよりも乾燥した状態で、肌の表面にある水分と皮脂のバランスがすぐに崩れます。水分が抜けると頬の高い位置のつやが消え、額がマットになり、目の下の影だけが強く出るようになります。
ここに機内特有のやや青みがかった照明・座席の濃いネイビーやグレー・窓から入る白っぽい光が加わると、顔の色だけが背景に吸い込まれてしまいます。特に、頬の血色で若く見えるタイプ(イエベ春・イエベ秋)は、ここで色が一気に低くなりますし、透明感で魅せるタイプ(ブルベ夏・ブルベ冬)は、透明感のはずが「青白さ」「冷たさ」に寄ってしまいます。
つまり、**機内でのくすみは“環境による色の引き算”**です。だから対処も“色の足し算”で考えると話が早いのです。ほお・口・首もとにその人のパーソナルカラーの得意な色を置き、さらに肌に光を反射させる質感を作っておけば、肌のうるおいが少し抜けたくらいでは見た目が大きく変わりません。
似合う色で囲うと乾燥の目立ち方が変わる
パーソナルカラーは「肌・髪・目と調和する色」です。乾燥した場では、この“調和”の差が平常時の2倍〜3倍くらい目に見えて表れます。たとえば、ブルベ夏の人がくすんだベージュのクルーネックを着て機内に入ると、光量が落ちた瞬間に顔だけがくたっと沈んだように見えます。
逆に、同じ人がラベンダーグレーやローズよりのピンクを首もとにおくだけで、肌が乾いても「もともとこういう柔らかい顔の人」という印象のままです。イエベ秋の人も同様で、キャメル〜テラコッタ系をフェイスラインに見せておけば、頬が一時的に乾いても「秋の人らしいあたたかさ」でおおわれて見えます。乾燥そのものをゼロにはできないので、どう見せるかを色でコントロールすると考えると分かりやすいです。
機内では素材も光の質感を左右する
メイクだけでなく、服の素材も光の散らばり方を決める大事な要素です。ハリの強いシャツや、厚手で表面がツルツルした化繊ニットは、機内の白い光をそのまま反射して“硬い面”を作ります。
乾燥でつやが消えた肌の隣にこの硬い面がくると、肌だけが余計にカサつき、「顔だけ元気がない」という見え方になってしまいます。ここでレーヨン混・テンセル混・モダール混のような落ち感のある布や、目が細かいハイゲージニットを持ってくると、光がやわらかく回るので、肌のマットさとつながって見えます。つまり「服を柔らかくする=肌も柔らかく見える」ということです。
さらに、長距離フライトでは首の後ろ・耳の下・あごのラインに服の縫い目が当たって赤くなることが多くあります。乾燥しているとこの赤みが引きにくく、到着した空港で撮る写真に残ってしまいます。あらかじめ首まわりがやわらかい素材にしておいたり、ストールで肌に当たる面を作っておいたりすると、こうした摩擦も目立ちません。
表:機内乾燥で起きることと色・素材でのカバー
| 起きること | 見え方の問題 | 色での対処 | 素材での対処 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| うるおいが抜ける | 頬・額が平らになり影が目立つ | パーソナルカラーの明るい側を頬と首に置く | 落ち感あるトップス・ハイゲージニットで光を分散 | メガネをかける人はテンプル部分も保湿 |
| 青白く見える | 目の下・口元の色が飛ぶ | チーク・リップを得意な色の濃さで重ねる | 襟ぐりを詰めすぎず首を明るくする | クルーネックよりボートネックが有利 |
| 静電気・摩擦 | 赤みやすり傷のような跡が出る | くすみを拾わない色のストールを使う | 起毛しすぎない、肌に当たる面がやわらかい布にする | 乾燥シートで静電気を落としておく |
| 照明の色ズレ | 黄ばみ・青ばみが強く出る | 首もとを自分のシーズン色で固定 | 光沢の強い化繊を顔まわりに置かない | 夜便はさらに色ズレが出やすい |
パーソナルカラー別の乾燥対策ベースメイク
イエベ春のベースメイク
イエベ春の肌はもともと明るく軽く、血色がのると一気に若く見えるのが魅力です。そのぶん、水分が抜けると白く粉っぽくなりやすく、口角や小鼻のわきが先にしぼみます。機内に入る前の洗顔はゴシゴシせず、ぬるま湯でさっと流す程度にして、すぐに水分多め→乳液→保湿下地の順で重ねます。
ここで油分を飛ばし過ぎると、あとから塗るファンデーションが割れるので注意します。ファンデーションは黄み寄りのライトベージュ〜アイボリーで、「つけたかどうか分からない」くらいの量をスポンジで叩き込むのがコツです。パウダーはTゾーンとあご先だけにうすく、頬には基本のせません。
頬にはクリームタイプのコーラル〜アプリコットチークを指でちょんとのせ、外側にぼかします。時間が経って乾燥してきたら、このチークをほんの少しだけ上から足すと、いきいきした表情が戻ります。ハイライトは鼻筋と目尻の下に細く、白すぎるものは避け、シャンパン寄りの黄みがあるものを選ぶと肌なじみがいいです。
ブルベ夏のベースメイク
ブルベ夏は、乾燥すると透明感が“青白さ”に転びやすいタイプです。機内に乗る前に、化粧水だけでなくミルクかジェルタイプの保湿剤を一回挟んでおくと、上にのせるベースが長時間動きません。下地はラベンダー・青みピンク・ほのかなローズなど、赤みを足すというよりくすみをふわっと持ち上げる色が向きます。
顔の中心(おでこ・鼻すじ・頬の高い位置)だけに下地を置き、フェイスラインは何も塗らないか、無色の保湿下地を少量にすると自然です。ファンデーションはツヤが出る軽めのものをうすく、粉はできるだけ控えます。
どうしてもマスクでこすれる部分だけは、粉でおさえるよりしっとりティッシュで一旦密着させる→指でぴたっとならすほうが乾燥を防げます。チークはラベンダーピンクやスモーキーローズを、こめかみにかかるくらい横に広くぼかすと、乾燥でこけて見える頬のあたりがふわっとします。
鼻まわりが赤くなりやすい人は、鼻だけグリーンやベージュのコントロールカラーを足しておくと、全体が冷たくなりすぎません。
イエベ秋のベースメイク
イエベ秋の肌は黄みがしっかりある・彫りがやや深い・血色が落ち着いているという人が多く、乾燥するとその陰影が強く出て「疲れた・老けた」に直結しやすいです。ここではまず、しっとり感の強い下地で全体を整え、さらに口の横・ほうれい線・目の下の三角ゾーンにごくうすくオレンジベージュのコントロールカラーをなじませます。
これで影があらかじめ薄くなります。ファンデーションはセミマット〜しっとり寄りを、スポンジよりも手のひらのあたたかさで薄くのばすと、乾いたときに割れにくくなります。チークはサーモン・テラコッタ・ベージュピンクなど「秋らしいけれど強すぎない」色を小さく丸く重ね、血色を立たせます。
パウダーは小鼻・あご・おでこだけで、頬にはのせず、横から見たときに艶が一本残るようにしておきます。機内で温度差が大きい場合は、あご先にだけパウダーを足しておくとマスクの当たりがきれいです。
ブルベ冬のベースメイク
ブルベ冬はもともとはっきりとしたコントラストと透明感が持ち味です。乾燥すると、そこに毛穴と粉っぽさがのって、一気に“メイクが割れた”ように見えてしまいます。機内に入る前に、保湿クリームでしっかり油分を入れ、さらに明るさを出すトーンアップ下地を広く薄くのばします。ファンデーションはカバー力のあるタイプを、クマ・小鼻わき・口角など色が落ちているところだけに極薄で置き、頬はほとんど触らないくらいでOKです。パウダーは目の下を避け、頬骨より下にうすく。チークはローズピンク・青みレッドを指かスポンジで小さくたたき込み、“血が通っている”サインを顔に残すようにします。首との境が気になる場合は、首にも保湿をして、白やチャコールのストールをかけると一気に整います。
表:タイプ別ベースメイクの要点
| タイプ | 下地の色・質感 | ファンデの質感と塗り方 | チークの色・入れ方 | パウダーの場所・量 |
|---|---|---|---|---|
| イエベ春 | 黄みベージュ〜アイボリー、しっとりめ | 軽くツヤ、スポンジで密着 | コーラル・アプリコットを高めに | Tゾーンのみごく少量 |
| ブルベ夏 | ラベンダー・青みピンク、みずみずしい | ツヤ・軽め、中心だけ | ラベンダー〜ローズを横広に | ほぼなし〜マスクが当たる部分だけ |
| イエベ秋 | ベージュ・オレンジベージュ、しっとり | セミマットを手で薄く | サーモン・テラコッタを小さく丸く | 小鼻・あご・おでこだけ |
| ブルベ冬 | トーンアップ系で明るさ重視 | カバー力高めを部分づけ | ローズ・青みレッドを点で | 目の下以外をうすく |
パーソナルカラー別のポイントメイクと色設計
イエベ春のポイントメイク
イエベ春は乾燥すると唇が白っぽくなり、表情が子どもっぽくなるので、口もとは必ず温かい色で動かします。リップはコーラル・サーモン・アプリコットなど、黄みと明るさのあるものを1本決めておき、先にリップカラーを薄く敷いてから保湿バームを上にかぶせて二層にします。
これなら飲みものを飲んでも完全には落ちません。目もとは黄みベージュ・ゴールドベージュ・ピーチベージュなどをアイホールに広く置き、黒ではなくブラウン〜キャメル系のアイライナーで軽く締めると、乾燥でまぶたが下がってもやさしく見えます。
ブルベ夏のポイントメイク
ブルベ夏は濃く、強くすると乾燥でにじんだときに一気に目立つので、メイクの“線”を細くしておきます。アイシャドウはラベンダー・モーブ・グレージュをベースにし、目のキワだけ細くネイビーやグレーで締めます。
リップは青みピンク・ローズ・プラム寄りの中から、今の肌色と首もとに着る色に一番なじむものを選び、ツヤが残るタイプにします。乾燥ですぐシワが出るときは、一度リップバームでならしてから重ねます。チークとリップの色をそろえれば、機内で鏡なしで直しても破綻しません。
イエベ秋のポイントメイク
イエベ秋は色を深くしすぎると「乾燥×濃色」で重くなります。そこで、テラコッタ・キャメルピンク・サーモンオレンジのように温かくて穏やかな中間色を口もとに持っていきます。
アイメイクはブラウン〜オリーブベージュでふんわり囲み、マスカラは一回で済ませます。こうしておくと、まぶたが乾燥して下がっても「やわらかい秋の人」のままです。リップは必ずツヤを残しておき、粉を吹いたときに上から足せるよう、同じ色のグロスを小さく持っておくと安心です。
ブルベ冬のポイントメイク
ブルベ冬は鮮やかな色が得意ですが、機内ではにじみにくさと輪郭の小ささを優先します。青みレッド・ベリー・マゼンタ寄りの色を口もとに使い、リップライナーで輪郭を細く取っておきます。
これにより、乾燥で口もとがしぼんだときでも形が崩れません。アイメイクはグレー・ネイビー・バーガンディを薄く、二重幅の内側でとどめ、ビューラーでまつ毛を上げすぎないようにします。乾燥でまぶたが落ちても線が見苦しくなりません。
表:タイプ別ポイントメイクの色
| タイプ | リップ | アイ | チーク | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| イエベ春 | コーラル・サーモン・アプリコット | 黄みベージュ・ゴールド | コーラル系を高めに | バームでツヤを追加しても浮かない |
| ブルベ夏 | 青みピンク・ローズ・プラム | ラベンダー・グレージュ | ラベンダー〜ローズを横広に | チークとリップをそろえると簡単 |
| イエベ秋 | テラコッタ・キャメルピンク・落ち着いたオレンジ | ブラウン・オリーブベージュ | サーモン〜ベージュを小さく | グロスを重ねて乾燥を隠す |
| ブルベ冬 | 青みレッド・ベリー・マゼンタ | グレー・ネイビー・バーガンディ | ローズ・青みレッド | ライナーで輪郭を固定 |
機内で着る服の素材・色の選び方
肌に当たる面をやわらかくし、外からは中立色でまとめる
長時間のフライトでは、肩・首・腰・ひざ裏に縫い目が当たると赤くなり、その赤みが乾燥で長く残ります。到着してすぐに人に会う日や、空港で写真を撮る日には、ここをゼロにしておきたいので、肌に触れる一層目はモダール・綿天竺・レーヨン混・テンセル混などのなめらかな素材にしておきます。
外から見える色は、黒・ネイビー・グレー・ベージュのような中立色でまとめておけば、座席の色ともマッチし、パーソナルカラーで作ったメイクの色も邪魔しません。ここに一枚だけ、自分のシーズンに合うストールを入れておき、寒さ対策と顔映えを一度にかなえます。
パーソナルカラー別に合う機内服の色
イエベ春は、ベージュ・明るいキャメル・アプリコットベージュ・ウォームホワイトといった明るくあたたかい色を首まわりや肩に持ってくると、機内の青白い光でも顔がふわっとします。
ブルベ夏は、ラベンダーグレー・淡いネイビー・ミストグレー・アイスブルーのような、少し青みのあるやわらかい色にすると、メイクのラベンダーやローズと一体に見えます。
イエベ秋は、キャメル・カーキベージュ・オリーブグレー・モカなど、くすみを含んだあたたかい色が落ち着きます。あまり濃くすると重く見えるので、機内はやや明るめを選びます。
ブルベ冬は、真っ白・チャコール・黒に近いネイビー・インクブルーなど、コントラストがはっきりした色が顔を引き締めます。ここにビビッド系のストールを足すと、乾燥で抜けた血色を一瞬で戻せます。
静電気・冷え対策も色でコントロールする
乾燥した機内は静電気が起きやすく、髪が広がるとその分だけ顔が暗く見えます。静電気防止の加工があるカットソーや、レーヨン混でしなやかな素材を選ぶと、髪が落ち着き、顔のまわりに余白ができます。ひざ掛けにするストールは、静電気が起きにくいウールやモダールのものを選び、色はパーソナルカラーの中で少し濃いめを選ぶと、膝にのせても服とぶつかりません。
表:素材と色の相性(拡張)
| 素材 | 特徴 | 向く色 | 季節・便 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| レーヨン混・テンセル混 | 落ち感があり光がやわらかい | 春→ベージュ、夏→ラベンダーグレー、秋→キャメル、冬→白 | 通年・中距離便 | シワが目立ちにくいので到着後も着られる |
| モダール・綿天竺 | 肌ざわりが良く乾きにくい | 中立色全般 | 夏場・短距離便 | インナーに最適、汗も吸う |
| ハイゲージニット | 光を散らし体の線を拾いにくい | ベージュ・グレー・ネイビー | 冬場・夜行便 | コートの下でもかさばらない |
| 起毛しすぎないウール | 温かいが静電気を起こしにくい | 自分のシーズンの濃色 | 寒冷地行き | ストールや膝掛けに向く |
機内での簡単ルーティンと持っておくと安心なもの
離陸前〜離陸直後にやること
座席に着いたら、シートベルトを締めて安全確認が終わるまでのあいだに、手の甲で頬の乾きを確認→ミスト→チーク→リップを一度だけやっておきます。ミストは香りが強すぎないものにし、吹きかけたら手のひらで押さえるところまでやります。チークはさきほど選んだパーソナルカラーの色を、指で軽く重ねるだけで十分です。リップは保湿バームを先に塗ってから色を重ねると、到着前の塗り直しが楽です。
フライト中のこまめな整え方
飲みものを飲むたびにリップは少し落ちるので、そのたびにバームだけを薄く足すようにします。色まで塗り直すとムラになりやすいので、色は2回に1回で構いません。手が乾いているとメイクがうまくなじまないため、ハンドクリームも一緒に使い、指先を柔らかくしておきます。これは、到着前に眉やまぶたを整えるときにも役に立ちます。
到着30分前の仕上げ
着陸30分前になったら、トイレか席で最終チェックをします。頬に粉ふきがあれば、しっとりしたティッシュで軽く押さえ、チークをほんのり足して血色を戻します。リップを塗り直し、首もとに自分のシーズンのストールを持ってきて、**「今から人に会える顔」**を作ります。ここで服の首もとを一度伸ばして、シワやヨレをならしておくだけでも到着時の写真がきれいになります。
表:機内での簡単ルーティン
| タイミング | やること | 目的 | メモ |
|---|---|---|---|
| 搭乗してすぐ | ミスト→チーク→リップ→首もとを整える | 乾燥の初期対応と色入れ | 指先も軽く保湿しておく |
| 飲みもののあと | リップバームを重ねる | 色持ちを保つ | 水・お茶など無色のものがリップに優しい |
| 2時間おき | 目の下と頬を確認し、乾いていたらミストを押さえる | 割れを防ぐ | マスクを外す前にやるとよい |
| 到着30分前 | 粉を押さえチーク・リップを足す、ストールを巻く | 降りたときの見え方を整える | 写真を撮る予定があるならここで眉も整える |
Q&Aと用語辞典
Q&A
Q1. 機内がとても乾燥していて、下地もファンデーションも割れてしまいます。どうしたらいいですか。
A1. メイクを始める前に、保湿の層を一枚増やすのが一番効きます。美容液→乳液(またはジェル)→下地のように、油分を含んだ層を間に挟むと割れにくくなります。パウダーは最小限にとどめ、どうしてもテカリが気になる場所だけにごく薄くのせます。到着前に粉を足すのではなく、粉を取る・うるおいを戻すほうを優先してください。
Q2. マスクを外すと頬だけ赤くなっています。色はどう選べばいいですか。
A2. 頬が赤くなりやすいときは、チークをその赤みに寄せておくと目立ちません。イエベの人ならサーモン・アプリコット・ベージュ寄り、ブルベの人ならラベンダー・ローズ寄りにしておくと、マスク跡と肌の色が一体に見えます。どうしても赤みが強いときは、到着前に一度赤みをティッシュで押さえ、その上からチークを足します。
Q3. 服のしわを作りたくないので硬い素材を選びがちですがそれでもいいですか。
A3. 硬い素材はしわになりにくい反面、乾燥した肌とのあいだに質感の差が生まれて、肌だけが余計にカサついて見えます。表がハリのある素材でも、肌に当たる側だけやわらかいものを選ぶと、見え方はずいぶん柔らかくなります。
Q4. パーソナルカラーがはっきりしていません。何色を選べば失敗が少ないですか。
A4. 自分の肌が一番明るく見えるオフホワイト・クリームベージュ・ライトグレーなどのやさしい中間色を首もとに置き、チークとリップはその中間色に少しだけ赤みを足したものにすると大きな失敗はありません。ストールを一枚だけ自分が「好き」と感じる色にしておけば、たとえシーズンが違っても気分よく使えます。
Q5. 到着後すぐ屋外に出る予定です。機内での対策をそのまま外で使えますか。
A5. 外気のほうが湿度がある場合は、パウダーを軽く足しておくと崩れにくくなります。ストールはそのまま使ってかまいません。逆に到着地も乾燥している場合は、ミストを一本持ち歩き、降りたあとにも頬と首に当てます。
Q6. 夜行便でほぼ寝ている予定です。メイクはどうしたらいいですか。
A6. 夜行便なら、ベースは保湿とトーンアップだけにして、ポイントメイクはチークとリップを枕元に置いて、起きたときに足すのが一番崩れません。出発時から完璧にしておくより、到着1時間前に整えるほうがきれいに仕上がります。
用語辞典
乾燥崩れ:湿度の低い場所で起こる、肌の水分不足によるメイクの割れや粉ふき。機内で多く見られる。
中立色:どのパーソナルカラーでも合わせやすく、機内の座席や照明とも調和しやすい色。黒・ネイビー・グレー・ベージュなど。
落ち感:布がからだに沿って下に流れるような状態。光がやわらかく回るので、乾燥した肌でもなめらかに見える。
顔映え:顔の血色や立体感が自然に見える状態。パーソナルカラーで首もとを囲んだり、チークとリップを似合わせたりすると出やすい。
機内持ち込み前提の服:長時間座っても苦しくなく、畳んでもしわが戻りやすい素材で作られた服。機内の乾燥と静電気にも対応しやすい。
トーンアップ下地:肌の色むらや黄ばみ・くすみを明るく見せる下地。機内の照明を受けても顔の中心がくすまない。
まとめ
機内での顔色の差は、スキンケアだけでは埋まりません。乾燥することを前提に、似合う色を首もとと頬と口もとに置き、乾きにくいベースをつくり、肌に当たる布をやわらかくすることで、到着したときの印象を大きく変えられます。
パーソナルカラーごとに得意な色・光り方・素材の相性は違いますが、こうしてメイクと服の素材を一緒に考えると、持っていくものはむしろ少なくなり、直前の手直しも少なくて済みます。
次のフライトでは、搭乗前に**「首に当たるのは自分の色になっているか」「乾いても残るチークとリップを入れたか」「肌に当たる素材が硬くないか」**の三つだけを確認してください。それだけで、機内の乾燥を受けても「この人らしい顔」のまま目的地に着くことができますし、オンライン・写真・対面のどれに呼ばれてもすぐに対応できるようになります。

