12月に入ると街も家も一気に赤と緑であふれます。駅の装飾、商業施設のディスプレイ、子どもの持ち帰る工作、SNSのタイムラインまで、一斉にクリスマス基調に切り替わるので、私たちも「少しは季節感を入れたい」「写真に写ったときだけでも12月っぽく見せたい」と思います。
ところが実際に赤いニットや緑のストールを当ててみると、想像より顔色が沈んだり、なぜか体型が大きく見えたり、若作りに寄ってしまったりして、「こんなはずじゃなかった」と着替え直すことが少なくありません。
これはクリスマスカラーがもともとコントラストの強い2色で構成されているうえに、赤も緑も日本人の肌色とぶつかりやすい要素を持っているからです。特に黄み肌でやや血色が少ない人・くすみやすい人・ブルーベースで青白さが出やすい人は、赤と緑を同じ高さで使うと一気に「色に着られている」状態になります。
結論から言えば、顔に一番近いところだけは自分のパーソナルカラーに合う明るさと温度の赤・緑に寄せ、顔から一段離れたところで“クリスマスらしい強い赤”や“ツリーの濃い緑”を使うと、誰でも「季節感はあるのに顔は沈まない」配色がつくれます。さらに、赤と緑を必ず同じ分量で使う必要はなく、赤6:緑4・赤7:緑3・赤4:緑6のように自分に似合うほうをやや多めにすればするほど、大人っぽく洗練したホリデーコーデになります。
白や生成り、ベージュ、黒、ネイビーなどの中立色を1〜2色はさむことで、パーソナルカラーと少し違う赤・緑でもなじませられるのがこのメソッドの強みです。
この記事では、赤と緑がなぜ肌を左右するのかという配色の原理から入り、4シーズン別に「顔の近くで使っていい赤・慎重な赤」「顔の近くで使っていい緑・距離をおいた方がいい緑」を細かく切り分けます。
さらに、職場・学校・女子会・イルミネーション・ホームパーティといったシーン別の高さの決め方、いま持っている服に足すだけで完成する買い物とお直しの段取り、子どもやパートナーと色をそろえるときの家族写真のコツ、最後によくある疑問と用語の整理までをまとめ、見返せば毎年12月に同じやり方で再現できる内容にしています。
クリスマスカラーが似合わないように感じる理由と解決の入口
まず押さえておきたいのは、「クリスマスらしい赤」と「クリスマスらしい緑」は、色みの方向がそもそも離れているということです。いわゆるサンタの赤は、やや黄みを含む温かいレッドか、白や黒と並んだときにぱきっと映えるピュアレッドであることが多く、どちらかと言えばあたたかい側に寄っています。
一方でツリーやヒイラギを連想させる緑は、青みをふくんだ深いグリーンや、少しグレーをかんだ針葉樹系のグリーンであることが多く、やや冷たい側に寄ります。つまり、**「あたたかい赤」+「冷たい緑」**という、温度も明度も方向が違う2色を1コーデに詰め込むことになるので、顔のすぐ近くにどちらも置くと、肌がどちらへ寄っていいか分からなくなり、くすみや影が出やすくなります。
ここにさらに、イルミネーションや店舗照明、撮影時のスマホライトなど、冬特有の青っぽい光・黄みの強い光・点光源が加わると、肌に落ちる影が濃くなり、赤だけが前に出たり、緑だけが沈んだりと不安定さが増します。特に夕方以降の屋外では、緑のほうが暗く見え、青白いライトでは黄みのある赤がくすんで見えます。これが「買ったときは良かったのに夜になると変」「鏡の前と写真で別人」という現象の正体です。
この問題の解決は、とてもシンプルです。**第一段階は「顔のすぐ近くはパーソナルカラーに合う赤か緑、どちらか一方だけにする」こと。第二段階は「赤と緑の間には必ず中立色を1色はさむ」こと。第三段階は「似合わないほうの色は体から離して面積を小さくする」こと。**この3ステップさえ守れば、クリスマスカラーは一気に扱いやすくなりますし、子どもと並んだときにも大人の顔色が沈みません。
さらに言えば、赤と緑を必ず50:50で使わなければクリスマスに見えない、ということはありません。赤8:緑2で白を1割入れるだけでも「12月っぽいね」と伝わりますし、緑を得意とするイエベ秋なら「緑6:赤3:生成り1」でリースのような重厚感を出すのも素敵です。大事なのは、似合うほうの色・似合いやすいトーンを主役にして、もう一方を飾りに落とすことです。
表:クリスマスの赤と緑が崩れやすいポイントと対処
| 崩れやすいポイント | 起きることの例 | 有効な対処 | 補足でできること |
|---|---|---|---|
| 赤と緑を同じ高さで並べる | 首まわりがごちゃつき、顔が暗く見える | 顔には赤だけor緑だけ、もう一方は腰より下へ | マフラーを白・生成り・黒にして分断する |
| 濃い緑を顔すぐ横に置く | 黄み肌は鈍く、ブルベは土気色に | 緑はバッグ・スカート・アウターに回す | 緑を使うときはゴールド/白をセットにする |
| 黄みの強い赤をブルベが着る | リップとチークが負ける・肌が黄ぐすむ | 青みレッドorワインに差し替え、白をはさむ | リップを青み寄りにして顔だけブルベに寄せる |
| 白なしで赤+緑だけにする | クリスマス小物に見える、子どもっぽい | 白・生成り・黒・ベージュを1〜2割混ぜる | バッグ・靴を中立色にして一段大人にする |
| 面積が大きすぎる赤ニット | 上半身だけ主張し体が大きく見える | 赤をスカート・バッグに回しトップスは自分色に | ボトムに緑やチェックを入れて視線を分散 |
シーズン別にみる「使っていい赤・慎重な赤」「使っていい緑・慎重な緑」
パーソナルカラーごとに、**「赤が得意か」「緑が得意か」「白の種類は何か」「コントラストはどこまでいけるか」**がはっきり違います。ここを一度に混ぜようとするから「似合わない」「派手すぎ」「地味すぎ」が起きるので、顔のそばに置ける色と、離したほうがいい色を先に分けておきましょう。ここでは「首〜胸のあたりに来る色」「顔から離れたボトム・アウター・バッグに回す色」で整理します。
イエローベース春の赤と緑(明るく・軽く・黄みを足す)
イエベ春は、肌に透明感のある明るい人が多く、鮮度のある明るい色や黄みを感じる色を乗せたときに一番若々しく見えるタイプです。顔の近くに置く赤は、朱色寄りのトマトレッド、サーモンレッド、コーラルレッド、アプリコットレッドなど、どこかにオレンジを連想させる軽さのある赤が安心です。
純粋なサンタレッドでも着られますが、長時間つけると少し色が勝ちやすいので、首もとに白やアイボリーをはさんでから使うと肌が守られます。緑は、黄みを感じるグラスグリーン、ライトオリーブ、ピスタチオ寄りのグリーン、ミストルティーグリーンのような柔らかくて軽い緑が最も得意です。ツリーのような深緑やヒイラギの濃い緑は、顔の横よりもスカートやパンツ、アウター、バッグに回すとバランスが取りやすくなります。
イエベ春の最も簡単なホリデー配色は、**「コーラル〜トマト寄りの赤」+「生成り〜アイボリー」+「黄みをふくんだ緑」**の3色です。どの色も柔らかく、写真に写ったときにも肌なじみが良いので、家族写真にも向きます。さらに大人っぽさを出したい日は、ベージュ・キャメル・ライトブラウンを足すと「ちょっといい店に行くときのクリスマス」に変わります。
ブルーベース夏の赤と緑(やわらかく・青みを足して・白で抜く)
ブルベ夏は、青みを含む柔らかい中明度〜やや低明度の色が最も肌に溶けるタイプです。純粋なサンタレッドは黄みが強く、顔をくすませやすいので、ローズレッド・チェリーレッド・ラズベリーレッドなど、すこしベリーを感じる赤に差し替えると、一気にしっくりきます。緑は、ミント寄りのライトグリーン、青みを含むティールグリーン、グレイッシュなセージグリーン、くすみのあるユーカリグリーンなど、冷たさとやわらかさを両立した色が相性よく並びます。ツリーのような濃い緑やモスグリーンを顔の横で使うと、やや土っぽさが出てしまうので、アウター・スカート・バッグに回すほうが安全です。
ブルベ夏の人はもともと白が得意なので、白いニットやブラウスを挟んでから赤や緑の小物を重ねるだけでクリスマス感が出るという強みがあります。「白+ベリー赤+セージグリーン」の三色は、やわらかくて大人っぽく、会社でのさりげないクリスマスや、学校行事のあとにちょっと寄るランチでも浮きません。もう少し華やかに寄せたい日は、ここにグレージュやライトグレーを足すと、きれいめで写真映えするホリデー配色になります。
イエローベース秋の赤と緑(深く・つやを抑えて・金具で温める)
深みがあって落ち着いた色が得意なイエベ秋は、実はクリスマスカラーと最も親和性の高いタイプです。顔の近くに置く赤は、トマトよりさらに落ち着いたパンプキン寄りレッド、レンガ色、カッパーを感じる赤、カシスを少し温めたようなレッドブラウンがよく似合います。
これにキャメルやウォームグレー、エクリュを挟むと、一気に大人のホリデー配色になります。緑はモスグリーン、オリーブ、フォレストグリーン、ディープパインなど、黄みを含んだ深い緑を顔の近くに持ってきても沈みにくいので、あえて緑をメインにして赤をアクセサリーや小物に回す「緑6:赤4」くらいの配分もおすすめです。
このタイプは、生成りやキャメル、濃いブラウンといった中間色とも親和性が高いので、赤と緑が強すぎると感じたらすぐに中間色を挟めるのが強みです。たとえば「モスグリーンのニット+生成りのスカート+レンガ色のバッグ+ゴールドのピアス」というだけで、クリスマス当日でも通用する大人コーデが完成します。濃い色同士で重たくなったら、スエードやコーデュロイ、ツイードなど素材に立体感のあるものを混ぜて光の当たり方を変えると、写真でも沈みません。
ブルーベース冬の赤と緑(鮮やかに・コントラスト高めに・黒も味方に)
コントラストの高い色が似合うブルベ冬は、クリスマスらしい純赤・真紅・ワインレッドを顔の近くでそのまま使っても負けないタイプです。むしろ少しでもにごった赤だと季節感がぼやけてしまうことがあるため、思い切ってビビッドな赤を選んで大丈夫です。
緑も、エメラルドグリーン、ブルーグリーン、ディープティール、ボトルグリーンのような青みを含む澄んだ緑を顔の横で使えます。ただし赤も緑もどちらも濃くすると舞台衣装のように見えやすいので、トップスかマフラーかどちらかを白・黒・ネイビーで抜き、もう一方にビビッドな赤か緑を置くと、クリスマスらしく、なおかつ顔立ちもくっきりします。
ブルベ冬だけができる応用として、黒×赤×緑の三色を同じ面積で入れるという方法があります。黒のタートルに真紅の口紅、エメラルドグリーンのバッグを持つ、あるいは黒ワンピースに赤のカーディガンを肩掛けして緑のピアスをつける、などのコントラストが、とても絵になります。
この場合はメイクを少しだけ強めにして、眉・リップ・チーク・ハイライトにメリハリをつけると、スマホ撮影でも色が飛ばず、きりっとしたホリデー写真に仕上がります。
表:シーズン別クリスマスカラーの扱い方(詳細)
| シーズン | 顔まわりで主役にする赤 | 距離をとる赤 | 顔まわりで主役にする緑 | 距離をとる緑 | 中和に使う色 | 得意な素材感 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| イエベ春 | コーラル〜トマト系の明るい赤 | 青みの強い純赤 | グラス〜ライトオリーブ | 深いツリーグリーン | 生成り・ライトベージュ | 軽いウール・コットンニット |
| ブルベ夏 | ローズ・ベリー系の赤 | 黄みのあるサンタレッド | セージ・ミント・青みグリーン | モス・ヒイラギの濃緑 | 白・グレージュ | 起毛しすぎないウール・ツイル |
| イエベ秋 | レンガ・赤茶・ウォームレッド | 鮮やかすぎるシグナルレッド | モス・オリーブ・フォレスト | 明るすぎる黄緑 | 生成り・キャメル | ツイード・スエード・コーデュロイ |
| ブルベ冬 | ビビッドレッド・ワインレッド | にごった朱赤 | ボトル・エメラルド・ティール | 黄みの強い深緑 | 白・黒・ネイビー | ウールサージ・サテン・ベロア |
シーン別にみるクリスマスの赤と緑の見せ方(職場・外出・写真・ホーム)
クリスマスはイベントの幅がとても広く、**「ほんの少しだけ季節感を示したい日」と、「今日はもうクリスマス当日だから思いきり寄せたい日」**が同じ月の中に混在します。さらに平日の昼と夜では照明の色温度が違うので、昼にきれいだった色が夜には沈んで見えることもあります。ここではよくある四つの場面に分け、赤と緑をどこに、どれくらいの面積で、どの高さに入れるとバランスがいいのかを示します。
職場や学校でうっすらクリスマスを伝えたい日
この日は、顔に近いところはその人のパーソナルカラーに合わせた赤だけにし、緑は小物に回すのが一番安全です。たとえばブルベ夏なら、白いブラウスにローズレッド寄りの口紅、そこにツリーグリーンの細いストールやバッグチャームを一つ加えるだけで、ほのかなクリスマス感が出ます。
イエベ春なら、生成りのニットにコーラルレッドのピアスやネックレスを合わせ、グラスグリーンの小さなスカーフをバッグに巻くと、職場でも浮きません。ここで両方を首まわりに持ってくるといかにもコスプレ寄りになるため、**「顔の近くは1色だけ」「緑は腰より下かバッグへ」**という立て付けを守ると上品さが保てます。
友人とのクリスマス会・女子会・レストラン
この場面では、顔の近くで赤と緑を両方使ってもOKです。その代わり、間に白・ベージュ・黒・生成り・キャメルのいずれかを必ず挟んでおきます。たとえばイエベ秋なら、深いモスグリーンのニットに、レンガ色のバッグとゴールドアクセを足し、生成りのコートを羽織ると大人っぽくまとまります。
ブルベ冬なら、白ブラウスにビビッドな赤のカーディガン、そこにボトルグリーンのバッグを合わせると、写真に撮ったときにコントラストがきれいに出ます。女子会で写真を撮るときは、赤い面積を顔より少し下に、緑の面積をさらにその下に下げておくと、写真に並んだときに色が重ならず、誰がどの色を着ているかがはっきり伝わります。
イルミネーション・おでかけで写真を撮る日
夜の屋外は照明が青みやすく、緑の色が暗く沈むので、赤を顔に近づけておいたほうが映えます。ブルベ夏・冬なら白と赤を顔の近くに置き、緑はマフラーや手袋、コートに回します。イエベ春・秋ならオフホワイトや生成りと赤を首もとに、落ち着いた緑をボトムやバッグに持ってくると、イルミネーションの光が当たっても肌がくすみません。
写真を撮る直前に赤いアイテムを胸のあたりまで上げて、緑はやや下にずらす、という一手を覚えておくと、複数枚撮っても色バランスが崩れません。さらにスマホで撮影する場合は、赤はやや白に寄せて撮られやすいので、ほんの少し濃い目・青み目の赤を選んでおくと実物に近い仕上がりになります。
家でのクリスマス・子どもと過ごす日
家の中では照明があたたかく、赤も緑も比較的そのままの色で写るため、シーズンが合っていれば少々派手でも問題ありません。家族写真を撮るときは、ママやパパだけがパーソナルカラーに沿った赤や緑を顔の周りに置き、子どもたちは自由に赤・緑・白を着せると統一感が出ます。特に子どもの服が鮮やかなサンタレッドだったり、ツリーのような緑だったりする場合、大人のほうを青みのローズや深緑に寄せておくと、お互いが引き立ちます。
ここで注意したいのは、大人が子どもと同じ純赤を顔の近くで着ると、年齢差が強調されて見えることです。大人は必ず一段だけくすませる・白を挟む・ゴールドを足す、のいずれかで年相応の華やかさに整えましょう。
表:シーン別おすすめバランス
| シーン | 赤の位置 | 緑の位置 | 中立色 | ポイント | 写真での見え方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 職場・学校 | 顔近くで1色だけ | バッグ・腰より下 | 白・生成り・黒 | 首もとで2色は使わない | 顔が明るく、衣装感が出ない |
| 友人との会 | 顔近くに赤、胸〜腰に緑 | コート・スカート・バッグ | ベージュ・キャメル・白 | 赤と緑の間に必ず1色挟む | 並んで撮っても色が重ならない |
| イルミネーション | 顔近くに赤を強めに | アウター・ボトムで緑 | 白・黒 | 写真直前に赤を上げる | 暗所でも赤が飛ばず華やか |
| 家・ホームパーティ | 好きなほうを顔近くに | 子どもや小物に分散 | 生成り・オフ白 | 大人だけシーズン死守 | 部屋の光でも肌が沈みにくい |
買い物と手持ち服での補正のしかた、家族リンク・パートナー調整
12月だけのために新しい服を一式そろえなくても、いまあるワードローブに赤と緑を一つずつ足すだけで、充分クリスマス仕様になります。たとえばイエベ春なら、生成りのニットにコーラルレッドのマフラー、そこにグラスグリーンの小さなバッグを足すだけで完成です。
ブルベ夏なら、白のリブニットにローズ系のイヤリングをつけ、セージグリーンのスカートを合わせるだけでさりげなく季節感が出ます。イエベ秋なら、キャメルのニットワンピースに赤茶色のストール、モスグリーンのショルダーを合わせると大人のホリデーに。
ブルベ冬なら、黒タートルにビビッドレッドの口紅をのせ、エメラルドグリーンのバッグを持てば一気にクリスマスの空気になります。どの場合も、顔に一番近いタートルやニットは自分のシーズンを守り、赤と緑のどちらかを顔から少し離しておけば、写真で見ても失敗が少なくなります。
家族・パートナーとリンクさせるときは、誰か一人だけでもパーソナルカラーを守っておくと、全体の写真がまとまります。たとえば子どもが純赤、パパが黒ニット+緑マフラーなら、ママは自分のシーズンに合う赤(ローズ・コーラル・レンガなど)を顔のそばに置き、ボトムで緑を受けると、3人並んだときにも高さがそろいません。
反対に、全員が同じトーンの赤を顔に近づけると、誰か一人の顔色だけが沈んだり、年齢差が強調されるので、トーンはずらしつつ「赤をどこかに持っている」「緑をどこかに持っている」くらいのゆるいリンクにしておくとおしゃれです。
Q&A(よくある疑問)
Q1. どうしても似合わない赤しか売っていません。どう合わせればいいですか。
赤のほうを無理に顔のそばで使わず、まず自分に似合う白・生成り・黒・ネイビーのどれかを首もとに入れてから、その上に赤を重ねると失敗が減ります。さらに、似合う口紅とチークをちゃんと入れておくと、多少黄みが強い赤でも顔が負けません。赤が強すぎるときは、コートやバッグで緑を少し増やして、視線を下に逃がします。
Q2. 緑の服がどうしても地味に見えてしまいます。
緑は光が当たらないと沈みやすい色なので、顔の近くに持ってくるときは白や金具を必ずどこかに足します。白いイヤリング、白のインナー、白のマフラーなど、白を1点でも入れると「クリスマスのための緑」という意図が伝わりやすくなります。イエベ秋なら金ボタンやゴールドのイヤリング、ブルベ夏・冬ならシルバーのイヤリングを足すだけでもぐっと華やぎます。
Q3. 赤と緑を半分ずつにしないとクリスマスに見えませんか。
そんなことはありません。**赤6:緑4でも赤7:緑3でも、白を1〜2割入れればクリスマスに見えます。むしろ顔色を優先するなら、どちらかを少なめにしたほうが大人っぽく仕上がります。**上半身を得意な色、下半身をサブにしたほうが縦のバランスも整います。
Q4. 小物だけでクリスマス感を出したいです。
イヤリングやネックレスに赤を、バッグや靴下に緑を入れるだけでも成立します。この場合も顔のすぐ近くは自分のシーズン寄りの赤に寄せると失敗がありません。たとえばブルベ夏ならローズ系のピアスにセージグリーンのバッグ、イエベ春ならコーラル系のピアスにライトオリーブの靴下など、小さなパーツで色の方向を合わせるときれいです。
Q5. 子どもと一緒に写真を撮るときに大人だけくすんで見えます。
子どもは純粋なサンタレッドや明るい緑がよく似合うので、大人のほうをパーソナルカラーに寄せておく必要があります。大人はにごりのない白・生成り・黒・ネイビーを首回りに置き、赤や緑は一段下げておくと、写真上でのバランスがとれます。子どもと同じトーンにせず、一段だけ大人っぽく落とすのがポイントです。
Q6. ゴールドとシルバー、どちらを合わせるのが正解ですか。
基本はパーソナルカラーに合わせますが、クリスマスでは赤を主役にするならゴールド、緑を主役にするならシルバーか白みのある金属に寄せるとまとまります。イエベ春・秋はゴールド、ブルベ夏・冬はシルバーにしておくと、光の反射で顔まわりが明るくなります。
用語辞典(やさしい言い換え)
クリスマスレッド:サンタの衣装に使われるような、黄みを含んだ明るい赤。イエベ春・秋に寄せやすい。ブルベ夏・冬は白を挟んでから使うと良い。
ヒイラギグリーン:青みを含んだ深い緑。ブルベ冬は顔の近くで使えるが、イエベ春は離したほうが安全。
中立色:白・黒・グレー・ベージュ・生成りなど、赤と緑の間をつないでくれる色。どのシーズンでも1〜2色混ぜると大人っぽくなる。
面積バランス:似合うほうの色を多く、似合いにくいほうの色を少なく使う考え方。赤7:緑3や赤4:緑6など、シーンに合わせて調整できる。
温度:色があたたかく感じるか、冷たく感じるかという感覚的な指標。赤でも青みが強いと冷たく、緑でも黄みがあるとあたたかく感じる。
高さを変える:同じコーデの中でも、顔と同じ高さには1色だけにして、もう一方は腰より下・手より下に下げて見せること。これで大人っぽく整う。
まとめ:自分の色を一段上に、クリスマス色は一段下に
クリスマスカラーは、**「赤と緑を同じだけ着なきゃいけない」「サンタとツリーをそのまま再現しなきゃいけない」**という思い込みさえ外してしまえば、大人でもとても扱いやすい季節色です。大事なのは、顔の近くには自分のパーソナルカラーに合う赤か緑だけを置くこと、赤と緑の間には必ず中立色をはさむこと、似合わないほうの色は体から離して面積を小さくすることの3つだけです。
これさえ守っておけば、会社の日・ママ友と集まる日・夜景を見に行く日・家族で撮る日、どのシーンでも「季節感はあるのに顔は沈まない」「写真で見ても明るい」「子どもと並んでも大人のまま」を実現できます。12月のたびに迷わないよう、今年のうちに自分の得意な赤と緑の組み合わせを1パターン作っておきましょう。

