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パーソナルカラー別×同窓会の“盛りすぎ回避”配色ガイド|久しぶりに会う日の上品な見せ方

同窓会は「久しぶりに会うからきれいにして行きたい」「できればあの頃よりも成熟して見せたい」という前向きな気持ちと同時に、「気合い入りすぎだと思われたくない」「がんばって若作りしたと勘づかれたくない」という慎重な気持ちが強く働く場です。SNSや連絡ツールに写真が残る今は、1日の服がそのまま“当時の自分との比較材料”として半永久的に残ることも多く、色の選び方ひとつで印象の良し悪しが決まります。

そこでまず押さえたいのが、同窓会で起こりやすい“盛りすぎ”の構造です。久々に会う人たちの前に立つと、多くの人が若々しさを取り戻そうと無意識に彩度と明度を同時に上げる、または昔似合っていた甘め・可愛いめの色に戻すという行動をとります。ですが、同年代が集まる場では全員が同じような年齢変化を経験しているため、ほんの少しの無理さ・季節から浮いた明るさ・素材とのミスマッチがすぐに見抜かれてしまい、「今日は特別に頑張った感」が前に出ます。これが、同窓会での“盛りすぎ”です。

結論としていちばん安全で、かつ大人っぽく見えるのは、自分のパーソナルカラーに完全に沿った顔周りの色をまず置き、そのうえで会場の明るさ・時間帯・立場に合わせて“半段階だけ”明るさか彩度を上げるやり方です。これなら、写真に写っても肌色が自然で、目立つのは色ではなく表情ですむため、「あの人きれいになったね」と言われやすくなります。

この記事では、まず“なぜ同窓会で色が暴走しやすいのか”を背景から整理し、次に4シーズン(イエベ春・ブルベ夏・イエベ秋・ブルベ冬)ごとに**「ここまでが盛れて見える上限」「ここから先は衣装感が出る」**を明確に線引きします。

さらに、昼のホテルと夜の居酒屋ではどう変えるか、幹事や主催側で参加するときの控えめ配色はどうするか、顔・体型の変化を色でどうやってやわらげるかまで詳しく掘り下げ、最後にメイク・小物・写真写りの微調整とQ&A、用語のやさしい言い換えをまとめます。

ここまで読めば、同窓会の直前に「やっぱりこの色は派手すぎる?」「地味になりすぎた?」と迷う時間がなくなり、クローゼットの中の服でも今の自分に合った色合わせができるようになります。

目次

同窓会で“盛りすぎ”が起こる背景と、色でコントロールする考え方

同窓会の場は、同年代・同世代が高密度で集まる特殊な空間です。会社やママ友の集まりのように年齢がばらけていないため、ほんの少しの若作りや、いつもと違う華やかさがすぐに比較対象になります。人は久しぶりに会う相手ほど「昔との差分」を見ます。

学生時代は似合っていたけれど、今は肌の透明感が少し落ちているのに当時のままのビビッドピンクを着てしまうと、かえって年齢が目立ちます。つまり同窓会では、**「若く見せるための色」よりも「今の肌に調和する色」**を優先した方が、結果として若く見えるのです。

さらに、同窓会は会場の明るさが一定ではありません。昼のホテルやカフェなら自然光が入って明度が高く、少しくすんだ色でもふわっと明るく写りますが、夜の居酒屋やダイニングでは、ベージュ・グレージュ・くすみピンクといったおとなしい色が暗さに負けて沈みます。

そこで「暗いから明るくしなきゃ」と思って白×黒や真っ赤を持ってきてしまうと、今度はコントラストが強くなりすぎて“頑張りコーデ”に見えるわけです。色でコントロールするには、①自分のパーソナルカラーをど真ん中で1色決める→②会場の明るさを見て半段階だけ足す→③小物とメイクで1〜2点だけ光らせるという順番にします。逆に、まず小物やメイクから盛ろうとすると、服との整合がとれなくなり、結果的に3〜4点「強いもの」が混ざってしまうので注意します。

表:同窓会での“盛りすぎ”自己チェックシート(色バランス用)

観点盛りすぎになりやすい例適度に抑えた例見られ方の違い
トップスの色鮮やかなピンク・蛍光オレンジ・原色ブルーパーソナルカラーの淡〜中明度(黄みベージュ・ラベンダー・コーラルなど)色が主役→人が主役に変わる
コントラスト白×黒・白×濃紺を大面積で使うベージュ×ネイビー・グレージュ×ネイビーなどの中コントラスト「若作り感」がやわらぐ
小物大粒ビジュー・グリッターバッグ・多色スカーフつや控えめパール・メタル1点・単色スカーフ写真で光る位置を絞れる
メイクラメを広範囲・真っ赤リップを強く塗る目元は細く・口元だけ季節色に寄せる距離が近くても濃さが目立たない

パーソナルカラー別に見る“ここまでOK・ここからNG”の線引き

イエベ春の同窓会配色の考え方

イエベ春は、もともと肌に明るさとかわいらしさがあるため、少し色を足しても“やりすぎ”にはなりにくいタイプです。ただ、同窓会は年齢が出やすい首元・フェイスラインを見られやすく、ここに似合わない強いオレンジや蛍光寄りのコーラルを持ってくると、一気に衣装感が出ます。

安全なのは、コーラルピンク・アプリコット・淡いサーモン・クリーム寄りのアイボリーなど、肌となじんで明るく見える色をトップスにして、下半身をベージュ・グレージュ・ライトキャメルで落ち着かせる配色です。これなら写真でも肌が黄ぐすまず、昼のレストランでも夜の居酒屋でも浮きません。どうしても華やぎを足したい日は、カーディガンやストールを少しだけ彩度高めにし、顔のすぐ下に持ってくるのではなく胸下〜腰位置で見せると、同級生の視線が上に上がりすぎず、こなれて見えます。

アクセサリーは、白パールよりもやわらかな光を持つシャンパンゴールドや淡ゴールドが相性良く、耳元か手首どちらか1カ所にとどめると上品です。

ブルベ夏の同窓会配色の考え方

ブルベ夏は透明感が持ち味で、色をたくさんのせるよりも色数を絞って質感で整えるほうが若く見えます。ところが同窓会では「今日は少しはっきり見せたい」「写真で地味になりたくない」という気持ちから、いつもよりも鮮やかなピンクやネイビーを大面積で着てしまうことがあり、これが“盛りました”に直結します。

そこでおすすめなのが、ラベンダー・スモーキーピンク・ブルーグレー・ローズベージュなどの穏やかな青み色をトップスにし、ボトムをネイビー・チャコール・スモークグレージュで受ける配色です。昼の会ならこのままで十分に写真映えしますし、夜の会場ならバッグか靴だけ濃いネイビー・ボルドーにしてメリハリを足します。

リップは青みピンク〜ローズ系で、チークは薄く。目元をグレーで締めるよりも、ブラウン寄りのやわらかい締め色にした方が、久しぶりに会う同級生には“きれいになった”と伝わりやすくなります。

イエベ秋の同窓会配色の考え方

イエベ秋は「大人っぽく・リッチに・落ち着いて」を目指すあまり、同窓会というフラットな場では重く・強くなりがちです。とくに、こっくりしたテラコッタのワンピース+ゴールドのアクセサリー+レオパードの小物……と積み上げると、一人だけ秋冬のパーティに来た人のようになってしまいます。

同窓会で好感度を取りに行くなら、まずキャメル・サンドベージュ・カーキベージュ・ライトオリーブといった“黄みに寄った落ち着いた色”をベースにし、そこにサーモンピンクやコーラル、コッパー寄りのオレンジをほんの少し足す程度で止めます。アクセサリーはマットゴールド・古代金風の色・木やレザーなどの自然素材がベストで、ツヤの強い新しいゴールドは量を最小限にします。

バッグはブラウン系にまとめると格が保てますが、夜の会場で写真に沈みそうなときは、白やクリームの小ぶりバッグを合わせると一気に抜け感が出ます。

ブルベ冬の同窓会配色の考え方

ブルベ冬は、強い色も黒も似合うため、つい「せっかくだから今日はロイヤルブルーを着よう」「赤リップで印象付けよう」と思いがちですが、同窓会は距離が近く、集合写真もアップで撮られることが多いため、強い色を全身に使うと一人だけ浮きます。

ここでは、黒・ネイビー・チャコールをベースにし、顔の近くにだけアイシーラベンダー・クールピンク・真っ白を置くのが一番安心です。全身黒の場合は、メイクで血色を必ず入れ、イヤリングかネックレスで一点だけ光らせ、バッグをグレーまたは白にする、という3点セットにすれば“喪”のイメージは消え、都会的で洗練された印象に変わります。

どうしても色で遊びたい日は、ボトムや靴ではなく、スカーフ・ハンカチ・ピアスといった小さな面積で強い色を使います。

表:4タイプ別 “ここまでが盛れる”色・“ここからは衣装感”の境目

タイプ上限として安全な色域やりすぎに見えやすい色・使い方小物での安全な足し方
イエベ春コーラル・アプリコット・淡サーモン・クリーム蛍光ピンク・原色オレンジ・白の大面積シャンパンゴールド・白小物を1〜2点
ブルベ夏ラベンダー・ローズピンク・ブルーグレー・くすみパステル黄みベージュの大面積・原色の赤や青シルバー・小粒パール・グレーのバッグ
イエベ秋キャメル・サンドベージュ・ライトオリーブ・サーモン濃テラコッタ一色・レオパード多用・金具多めマットゴールド・ブラウンの小物で深さを足す
ブルベ冬黒・ネイビー・チャコール+白・アイシーカラー全身ビビッド・赤一色ドレス・黒×赤の強コントラストシルバー・グレー・白の小ぶりバッグで抜けを作る

会場・時間帯・立場別に変える配色の実例

昼のホテル・レストランでの同窓会なら、自然光が入るのでパーソナルカラーど真ん中の明るめトップスをそのまま使えます。イエベ春はアイボリーやコーラル、ブルベ夏はラベンダーやスモーキーピンク、イエベ秋はサンドベージュやライトカーキ、ブルベ冬は白やネイビーが鉄板です。

テーブル越しでも顔がきれいに見えるので、ボトムはベージュ・グレー・ネイビーなどの中間色にしておけば安心です。夜の居酒屋・ダイニングでの同窓会は、同じ服でも沈んで見えるため、リップ・イヤリング・バッグなどのどれか1点にだけ光と色を集めます。

幹事や司会をする立場なら、派手さよりも“話しかけやすさ”を優先して、ベースをネイビー・チャコールにし、インナーをパーソナルカラーに寄せるだけにすると、誰と並んでも浮きません。

小物・メイクでの微調整と失敗しやすいパターン

小物は“3点以内”“光は1か所”と覚えると簡単です。イヤリングかピアスを1点、時計かバングルを1点、バッグを1点。これ以上増やすと写真に写ったときに視線が分散し、せっかくの似合う色が主役になりません。

メイクは目元を細く、口元をパーソナルカラーに寄せます。目元に色を広くのせると、距離が近い同窓会ではすぐに濃さが分かってしまうからです。季節感や今っぽさを出したいときは、チークをほんのり高い位置に入れ、ハイライトはごく少量にします。

季節がずれた色や、場のカジュアルさに合わない強い光沢(サテン・ラメ・ビジュー多め)は、周りとの差をつくるというより「今日だけ特別」感が出てしまうので避けます。ブランドバッグを持つ場合も、ロゴが大きいものより色がなじむものを選ぶと、配色の美しさが優先されます。

Q&A

Q1. 体型が変わったので、全身を暗い色でまとめたいです。地味になりますか?
全身を暗い色にするのは問題ありませんが、そのままだと顔の血色まで落ちて見えるので、必ず顔の近くにパーソナルカラーを入れてください。ストール・ネックレス・インナーのどれか1点でOKです。

Q2. デニムでもいいと言われた同窓会で、きれいに見せる方法はありますか?
あります。デニムをはくなら、トップスを似合う色にしておくこと、靴とバッグをきれいめにすること、メイクを丁寧にすることの3つを同時に行えば、カジュアルOKの会でもきちんと感が出ます。濃紺デニムならトップスは明るめ、淡いデニムならトップスはやや沈める、という逆転の考え方をするとバランスがとれます。

Q3. 写真で肌が黄ばんで見えるのを防ぐには?
ブルベ夏・ブルベ冬であれば、顔の近くに青みのある白・ラベンダー・クールピンクなどを置くと黄ばみが抜けます。撮影前に皮脂を軽くティッシュオフしておくと、黄ぐすみがさらに減ります。

Q4. 服は地味にして、メイクだけ華やかでもいいですか?
大丈夫です。ただし、目元と口元の両方を濃くするのではなく、どちらか片方だけに寄せてください。ブルベは口元、イエベは頬と口元をふわっと同系色でそろえると、服とのつながりが自然になります。

用語辞典

盛れる色:肌を明るくして影やくすみを飛ばし、写真でも沈まない色。パーソナルカラーに沿いつつ、ほんの少しだけ明るさを上げたものが該当する。

抑え色:盛れる色を主役にしたときに全体を落ち着かせる色。ベージュ・グレージュ・ネイビー・チャコールなど、誰と並んでも浮きにくい色。

コントラスト:明るさや色の差。差が大きすぎると若作りに、差がなさすぎると地味に見えるため、同窓会では中くらいのコントラストが最も無難。

中間色:はっきりした色同士の中間にあるやわらかい色。大人世代の同窓会で使うと、清潔感と上品さを両方出せる。

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