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パーソナルカラー別×マタニティの快適&細見えコーデ完全ガイド|お腹が大きくなっても“似合う色とライン”を守る方法

妊娠中のファッションで本当に難しいのは、体のサイズが変わることそのものではなく、これまで自分にとって鉄板だった色やバランスが、急にしっくりこなくなる瞬間が来ることです。

お腹が前に出て、胸がボリュームを持ち、腰回りや太ももに丸みが出て、足首がむくむという変化が一度に起きると、今までの「これを着ていれば間違いない」という方程式が崩れてしまいます。

ここで多くの人が「とりあえずゆるくてラクなものを着よう」と考えますが、色と形を同時にあきらめてしまうと、顔色がくすむ・全身がずんどうに見える・写真でお腹だけが大きく写るという三重苦になり、外に出る気持ちそのものが下がってしまいます。ところが実際には、マタニティ期の見た目を整えるルールはそれほど多くありません。

①顔まわりにパーソナルカラーど真ん中の色を1色置いて血色と透明感を固定する ②お腹が当たる胴体部分は“面をつるんと見せる”縦落ち・Aライン・前上がりのどれかにして段差をなくす ③全体の明度とコントラストを一段階だけ落として膨張を止める——この3つだけで、週数が進んでも大崩れしなくなります。

この記事では、パーソナルカラー4タイプ別に「安全に見えが整う色」を細かく書き分け、さらに妊娠初期・中期・後期・臨月の体型変化、健診や公園遊び、オンラインの日、フォト撮影やきちんと外出の日など、実際に迷いやすい場面に落とし込んでいきます。最終的には、産後にも使い回せる色とアイテム構成まで触れるので、そのままクローゼット計画に使えます。

目次

マタニティにおける“似合う”の再定義と色・ラインの基本

妊娠中は姿勢と重心が一時的に変わり、胸の下からお腹にかけての立体が急に大きくなります。このときいちばん起きやすいのが、服の色がいつもよりはるかに広い面積で見えてしまうことです。

普段であれば上半身の色は肩幅やウエストで自然に切れますが、マタニティ服は胸下から裾まで同じ色が続きやすく、とくに淡色を選んだときは一枚の板や筒のように見えることがあります。

ここで大事なのは「淡い色をやめる」ではなく、顔に似合う色をきちんと置く→胴体は面を割らずに一色で落とす→足もとで細く締めるという順番を守ることです。顔の近くが似合っていると、人は全身を“この人らしいスタイル”として認識してくれるので、少しゆるいワンピースでも生活感が出すぎません。

さらに、この順番は季節にも左右されず、春夏の軽い素材でも、秋冬のあたたかアイテムでも同じように使えます。

マタニティを“太って見える”と感じさせる要因は、実は体型よりも色・質感・丈・重心の4つが同時にずれることにあります。色が明るすぎるとお腹の丸みがそのまま光を拾い、質感が張りすぎると前にせり出して見え、丈が長すぎると足が抜けなくなり、重心が下に落ちると“お腹だけ前”が強調されます。

反対に、色が中明度で、質感がややマットで、丈が前少し短めで、胸下で一度重心を上に寄せてからストンと落ちると、お腹はしっかりあるのに全体としては細長く見えます。つまりマタニティの「似合う」は、体型が変わる前とまったく別ものではなく、“面を大きくしすぎない・上で一度切る・顔色を先に決める”という基本をより丁寧にやるだけなのです。

週数別にずれやすいポイントを先読みしておく

妊娠初期(〜妊娠12週ごろ)は、体の変化が小さい割に「つわりで顔色が悪く見える」「むくみで足が重く見える」といった細部の変化が目立つ時期です。この時期は、ボトムをマタニティ仕様にするよりも、顔まわりに自分の季節色を一枚足すことのほうが効果的です。

ラベンダー・コーラル・温かいアイボリー・純白など、あなたのタイプで最も得意な明るさを首元に置き、胴体はまだタイトでもOK。妊娠中期(13〜27週)は、お腹の立体がはっきりしてきて、普通のワンピを着ると「お腹だけが前にある」ように見えがちです。

ここでは胸下に切替のあるワンピ前上がりで後ろが長いチュニックを選ぶと、一番大きくなる位置をきれいに受け止められます。妊娠後期(28〜35週)は、色がくすむ・足がむくむ・丈が引きずるという悩みが一気に来るので、中明度のワントーンで色をそろえ、足もとだけ少し濃いか細いものにしておくとバランスが取りやすくなります。

臨月(36週〜)では、着られるものを優先しつつ、顔にだけ季節色を残す——この割り切りがとても効きます。

顔まわり・胴体・足もとの三分割で考える

安定して見える組み立ては常に同じで、顔まわりを似合う色で決める→胴体を一色でつるんと見せる→足もとを細くするの三分割です。顔まわりの色は、シーズンの中でもっとも“あなたらしい”と感じる色で構いません。イエベ春ならコーラルやアプリコット、ブルベ夏ならラベンダーやブルーベージュ、イエベ秋ならキャメル寄りのベージュやテラコッタ、ブルベ冬なら純白やロイヤルブルー。

ここをきちんと似合う色にしておくと、胴体がベージュや黒などの無難色でも「妊娠してもこの人らしいね」と伝わります。胴体は、切替が高い位置にあるとマタニティにも対応しやすく、体への当たりもやわらかくて着心地が良いので、気分が落ちやすい日でも手が伸びます。

足もとは細身パンツ・レギンス・すっきり見えるスニーカー・甲浅のぺたんこ靴など、体に対して細く見えるものを置くと面が締まり、写真でも大きく見えにくくなります。とくに産院での写真や、上の子とのスナップではこの足もとが一番効くので、1足だけ“細く見えるぺたんこ”を作っておくと安心です。

季節と素材で変わる“落とし方”のコツ

春夏はどうしても薄くて落ちる生地を選びたくなりますが、落ち感だけで選ぶとお腹の丸さがそのまま出てしまいます。薄手でも表面にほんの少しだけ表情のあるジョーゼットや、横にさりげなくシボのある素材、ハイゲージで目の詰まったニットなら面を拾わずきれいに見えますし、色も透けすぎません。

逆にフラットすぎるカットソー生地は、お腹の一番前にくっきりラインが出てしまうので、色を中明度にして立体の目立ち方を弱めます。秋冬はあたたかさを重ねたいからといって厚手のスウェットやパーカーで覆ってしまうと、色も厚みも同じところに重なってずっしり見えます。

そこで表面はマットだけれど中はストレッチで軽いトロミウール・スムース・ポンチ系を選び、色で締めるのが安全です。アウターを重ねる日は、前を全部閉めるのではなく、胸下まで開けて縦の面を出すと、お腹の高さより上で視線が止まるので印象が軽くなります。

表:マタニティで避けたい要素と代替案

問題になりやすい要素なぜ膨張するか代わりに選びたいもの
真っ白・真っ黒のワンピ一枚面が大きく見えてお腹の丸みが強調される中明度のベージュ・くすみピンク・グレーで首元に季節色を足す
厚手スウェット・硬いデニムのジャンスカ張りで前に出て見えるポンチ・ツイル・ジャージーで縦に落とす
切替位置が低いAラインお腹の下で一度広がるので太く見えるバスト下〜みぞおち高めの切替で上に重心を作る
くすみすぎたワントーン顔まで沈んで疲れて見える顔だけパーソナルカラーど真ん中にして抜けを作る
足もとが白くて太いスニーカー下に白い面がたまって短く見える服より少し濃い色のスニーカー・バレエで面を締める

パーソナルカラー別に見る“母体でもくすまない”色の選び方

イエベ春のマタニティ

イエベ春の人はもともと明るく黄みを含んだ色が得意で、コーラル・アプリコット・サーモン・ミルキーなアイボリーなど、血色をふんわり見せる色を顔に持ってくると一気に華やかになります。

妊娠中に同じ調子でクリーム・エクリュ・淡ベージュばかり着ると、面積が広くなるぶん“白い板”のように見えやすくなるので、顔まわりは春らしいあたたかい色、胴体は一段だけ落としたピーチベージュ・サンドベージュ・ライトキャメルというふうに明度を階段状にしておくと、柔らかさを保ったまま締まりが出ます。

下に履くものは、明るいキャメルのリブレギンスや白すぎないオフホワイトのパンツが好相性です。お出かけの日にカーディガンをプラスするときは、カーデが一番明るくなるとお腹がまた大きく見えるので、お腹〜腰まわりよりほんの少しだけ暗い色にし、顔の近くにスカーフやイヤリングでコーラルを戻すと整います。

ブルベ夏のマタニティ

ブルベ夏の人は、わずかな黄ばみでも顔に出やすく、とくにマタニティ用品に多い生成り・黄みベージュ・ミルクティー系の色をそのまま着ると「今日は体調が悪いのかな」と思われやすくなります。

そこで顔まわりにはラベンダー・ペールピンク・ローズグレー・ブルーベージュなど青みを含んだ柔らかい色を置き、胴体はグレージュ・スモーキーピンク・ライトネイビー・明るい杢グレーといった、中明度のなじむ色に寄せます。

上の子がいて動きやすさ重視の日は、トップスをラベンダーにし、下をネイビートーンのカットソーパンツにすると、色の対比が弱くても顔が沈みません。マザーズバッグを合わせるなら、黒よりライトグレーやグレーベージュにしておくと、全身のやわらかい世界観を壊さずに実用性も保てます。

イエベ秋のマタニティ

イエベ秋の人は、マタニティ期にいちばん“おしゃれに見えやすい”タイプです。もともと包み込むようなあたたかい色が似合うので、テラコッタ・マスタード・オリーブ・モカといった色をそのまま大きな面積で着ても、季節的にも雰囲気的にも違和感が出にくいからです。

ただし写真に残したときや、白背景の病院に立ったときにはこれらの色が一気に重く見えるため、顔の近くにはアプリコットベージュや温かいアイボリー、薄めのキャメルを置き、胴体でテラコッタ・モカブラウン・カーキベージュを使うようにします。こうしておくと、お腹の丸みを色でやさしく受け止めながら、肌色にも光が通ります。

冷え対策でレギンスを重ねるときは、濃すぎるブラウンよりも少し緑を含んだカーキやチャコールブラウンにしておくと、足もとだけの塊になりません。帽子やストールを足す日には、キャメルやキャラメルのような“焼いたベージュ”を顔の高い位置に置くと、ぐっと洗練されます。

ブルベ冬のマタニティ

ブルベ冬の人は、妊娠中でも顔をシャープに見せたい・きちんと感を保ちたいという気持ちが強く、黒やネイビーに頼りがちです。ところが全身を黒でまとめると、お腹だけが球体のように目立ち、かえって大きく見えてしまいます。

そこで顔まわりには純白・アイシーラベンダー・クールピンク・青みのローズを置き、胴体はネイビー・チャコールグレー・ブルーグレー・黒に近いダークパープルで“縦の面”を作ります。さらに袖口や足もとに白を一か所入れると、全身が軽くなって妊娠中でもきちんと感が出ます。

健診の日など脱ぎ着が多い日は、白トップスにダークなジャンスカを重ね、上にだけ色を残すスタイルが便利です。フォト撮影では、青みローズやベリーをバスト上部にくるように着て、お腹にはネイビーやチャコールを回すと、画面上での立体感が非常にきれいに出ます。

表:パーソナルカラー別マタニティの安全配色

タイプ顔まわりに置く色胴体に置く色足もと・小物
イエベ春コーラル・アプリコット・サーモンピーチベージュ・サンド・ライトキャメルヌードベージュ・コーラルピンク・薄金
ブルベ夏ラベンダー・ペールピンク・ローズグレーグレージュ・ライトネイビー・スモーキーピンクシルバー・グレーベージュ・白に近いスニーカー
イエベ秋アプリコットベージュ・温アイボリーテラコッタ・モカ・カーキベージュブラウン・カーキ・ゴールド小物
ブルベ冬純白・アイシーカラー・クールローズネイビー・チャコール・ダークパープル黒〜ネイビーの細身靴・シルバー・白バッグ

シーン別に見る快適さと細見えの両立

病院・健診の日に向くコーデ

健診の日は着脱が多く、長時間座ったり立ったりを繰り返すので、まずは楽であることが第一です。にもかかわらず、病院の白壁や蛍光灯は顔色を沈ませやすいため、首元か肩に自分の季節色をひとつだけ必ず入れておきます。

ワンピースなら前開き・ハイウエスト・中明度が安全で、パンツならお腹にゴムが入ったテーパードに同系色のチュニックを重ねると、お腹のラインが出にくくなります。

足もとは歩きやすいスニーカーやバレエシューズで、服よりほんの少しだけ濃い色にすると面が締まります。待ち時間が長い日は、ストールで体温調整をしながら顔色も補えるようにしておくと、急な呼び出しでも慌てません。

上の子と過ごす休日・公園の日

動きやすさを最優先する日でも、顔まわりを似合う色にしておくだけで写真写りは格段に良くなります。汚れてもいいトップスを選ぶなら、パーソナルカラーで選んだTシャツやカットソーに、マタニティ仕様のサロペットを重ねると、色はきれいなのに服は楽という状態がつくれます。公園の緑は黄みを強く見せるので、ブルベの人はラベンダーや水色を、イエベの人はコーラルやサーモンを選ぶと、顔が暗く写りません。

砂場や水遊びなどでしゃがむ動作が多いときは、前上がりのワンピや膝で止まるワンピにレギンスを合わせて、裾が汚れすぎないようにするのが現実的です。色は上下を近づけておくと、写真で脚が一本に見えて細見えします。

オンライン・リモートで顔だけ映る日

リモート会議や家族とのビデオ通話では、実際の体型よりも顔色や首回りの開き方のほうが注目されます。そこで、顔の近くに自分の季節色を着て、肩から下は楽なワンピースでも問題ありません。

首元に明るいストールをかける、襟ぐりのきれいなカットソーにする、耳横に光るイヤリングをつけるなど、上半身だけを“非マタニティ風”に作っておくと、出産前後のブランクを感じさせません。

ブルベ夏ならラベンダー×グレー、ブルベ冬なら白×ネイビー、イエベ春ならコーラル×サンド、イエベ秋ならアイボリー×モカといった配色を画面にのせると、スマホでもPCでもきれいに映ります。

マタニティフォト・記念撮影の日

写真に残す日は、普段より1段階だけ色を鮮やかにしておくと、印刷やスマホ表示でちょうど良くなります。イエベ春ならコーラルピンクやペールオレンジ、ブルベ夏ならライラックやローズ、イエベ秋ならテラコッタやサンド、ブルベ冬ならロイヤルブルーやベリーといった“自分の季節の中心に近い色”を、顔まわりかバスト上の切替部分に入れます。

お腹にかかる布は光を拾いやすいので、つやが強すぎるものは避け、マット寄りでラインがきれいに落ちるものにすると、丸さがきちんと見えつつも大きくは見えません。家族と一緒に撮る場合は、周りの家族の色を中明度に揃えておき、自分だけが季節色を首元に持ってくると、主役がはっきりします。

職場・外出で“きちんと”を求められる日

妊娠中でもオフィスや行事に出る場合は、色の濃淡を上下で分けるときちんと見えます。たとえばブルベ夏ならラベンダーのトップスにグレーのマタニティパンツ、イエベ秋ならアイボリーのブラウスにカーキベージュのスカートが定番です。ジャケットを足すなら、肩回りが柔らかく短め丈のものを選び、ボタンを無理に閉めないで位置だけ高めに見せます。

首に小さめのパールや艶を足せば、体型ではなく顔に視線を運べるので、細見えが保てます。座り仕事が長い日には、裏がストレッチのあるポンチ素材や、しわになりにくいジャージーを選んでおけば、移動後に写真を撮るときも崩れて見えません。

表:シーン別マタニティ配色の例

シーン顔まわりボディ足もと/小物
健診・病院季節色のカットソーまたはストール中明度ワンピまたはセットアップ濃いめぺたんこ・白スニーカー
公園・外遊び季節色Tシャツマタニティサロペまたはジョガー同系色スニーカー
リモート季節色トップス・明るい衿何色でもOKな楽ワンピ画面外なので自由
フォト・記念日季節色を一段鮮やかにマットなロングワンピ細ストラップ靴・ヌード系
きちんと外出顔に光の出るブラウス中明度パンツ・スカート甲浅パンプス・小さめバッグ

産前産後で使い回せるミニワードローブ例

マタニティ期だけのために服を大量に買うのはもったいないので、季節色トップス2枚+中明度ワンピ2枚+マタニティ対応パンツ1本+カーディガン1枚+外出用ワンピ1枚+細く見えるぺたんこ靴1足+明るいストール1本という構成にしておくと、色の組み合わせだけで1週間は回せます。

とくに中明度ワンピは、産後に授乳口つきインナーと合わせるとそのまま使えるので、色はあなたの季節の中でも汎用性の高いベージュ・グレージュ・ネイビー・チャコールあたりを選んでおくと長く活躍します。

アイテム色の選び方産後の使い道
季節色トップス2枚顔色を上げるど真ん中の色在宅・送迎・写真にそのまま
中明度ワンピ2枚ベージュ・グレージュ・ネイビー授乳インナーの上から着る
マタニティパンツ1本ボディと近い色で脚長に体型戻り途中でもはきやすい
カーディガン1枚季節色より少し落ちた色体温調整・防汚・抱っこ時に
外出用ワンピ1枚季節色を胸上に配色行事・撮影・お宮参り前後に
細見えぺたんこ1足服より濃い・つま先が細い送迎・公園・雨の日に
ストール1本季節色か白に近い色顔色補正・授乳ケープ代わり

Q&A

Q1. マタニティ期は黒ワンピ一枚が楽なのですが、太って見えます。どうすればいいですか?

黒は締め色としては優秀ですが、マタニティで面積が大きくなると重心が下がって見えやすくなります。顔まわりに自分の季節色を入れておくか、同じ黒でもレースやタックのある素材を選んで面を分割しておくと、印象が軽くなります。あるいは、インナーやストールだけを季節色にして、黒ワンピを“土台”として使う方法もあります。ブルベ冬なら白のストール、ブルベ夏ならラベンダー、イエベ春ならコーラル、イエベ秋ならキャメルを巻くだけで、黒の重さが抜けます。

Q2. 妊娠後期でむくみが強く、どの色を着ても大きく見えます。色でできる対処はありますか?

むくみの日は、顔の色が沈まないことと、下半身に白くて大きい面を作らないことを最優先に考えます。顔まわりに自分の季節色を入れ、胴体を中明度にして、足もとは服よりもわずかに濃い色にします。こうすると視線が上にあがり、足のむくみやサポートソックスが見えていても目立ちにくくなります。どうしても明るい靴を履きたいときは、パンツやレギンスを靴の色に合わせて一本の線にしておくとすっきりします。

Q3. パーソナルカラーとマタニティブランドの色が合わないときは?

市販のマタニティ服は黄み寄りやナチュラル寄りの色が多いので、ブルベの人は「似合わない気がして買いにくい」と感じることがあります。その場合は、服そのものは着心地や機能で選び、顔に当たるものだけ自分の季節色に差し替えてください。インナー・ストール・カーディガン・ヘアバンド・イヤリングなど、面積は小さくて大丈夫です。顔が似合っていれば、全体も似合って見えます。

Q4. 上の子の送り迎えでしゃがむことが多く、長いワンピだと動きにくいです。

その場合は、前が少し短くなっている前上がりデザインや、スリット入りのマタニティパンツを使ってください。色は上下を近づけると脚が続いて見えるので、ワンピがベージュならパンツはグレージュやアイボリー、トップスがラベンダーならパンツはグレーや淡いネイビーにします。抱っこやベビーカー操作で汚れやすい日は、外に着るカーディガンだけ濃いめにして、インナーは季節色にしておくと、脱いだ瞬間もきれいです。

Q5. 産後も着られる色にしておきたいです。

産後は寝不足やホルモンの変化で顔色が一時的に落ちやすいので、妊娠中に使っていたパーソナルカラーど真ん中のトップスはそのまま役立ちます。胴体の中明度ワンピも、ウエストに細めのベルトを足せばバランスが整い、授乳中は羽織りで開閉をコントロールすればOKです。産後は体型が日によって変わるので、色だけでも自分の基準軸を持っておくと、鏡を見るたびに「今日は大丈夫」と思えます。

Q6. 真夏の冷房と日焼けどちらも気になるとき、何色を足せばいいですか?

日焼けで顔が赤くなりやすい人は、自分の季節色よりもほんの少しだけ落ち着いた色を重ねてください。ブルベ夏ならローズグレーやスモーキーピンク、イエベ春ならサーモンベージュ、イエベ秋ならキャメル、ブルベ冬ならネイビーやブルーグレーです。色を一段落とすことで、日焼けの赤みを拾いすぎず、冷房対策としても見た目が重くなりません。

Q7. パンツとワンピ、どちらを増やすべきですか?

しゃがむ動作や車での移動が多い人、上の子がいる人はパンツを1本は持っておくと安心です。けれども色合わせの自由度が高く、体型変化に一番ついてきてくれるのは中明度ワンピなので、まずはワンピを基準にして、必要なときだけパンツを足す、という順番が失敗しにくいです。

用語辞典

中明度:明るすぎず暗すぎない中くらいの明るさ。マタニティの膨張を抑えつつ、写真でも色が飛びにくい帯で、ベージュ・グレージュ・ライトネイビー・チャコールなどがここに入ります。

季節色(パーソナルカラー):春夏秋冬のタイプごとに似合いやすい色。マタニティ期でも顔まわりにこれを一つ置いておくと、体型変化があっても“その人らしさ”が残ります。

前上がりデザイン:お腹に合わせて前裾が少し高くなっている服。妊娠週数が進んでも引きずりにくく、動きやすさも確保できます。

マタニティ対応ツイル/ポンチ:見た目はきれいめなのに伸びる素材。体に当たりがやさしく、色もきれいに見せやすいので、外出着に向きます。

ハイウエスト切替:胸下やみぞおち付近で切り替えるデザイン。重心を高く見せるので、マタニティでも脚が短く見えにくくなります。

中間色ワントーン:彩度を落とした同系色で上下をそろえること。マタニティ特有のふくらみを“面”として受け止め、生活感を見せにくくします。

季節色ストール:自分のタイプの色を使った一枚。服の色が合わなくても、首に巻くだけで顔色を戻せる万能アイテムです。

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