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パーソナルカラー別×講師のプレゼン映え配色|話す内容を一番伝わる色でサポートする方法

人前で話すとき、「声もスライドも整っているのに、なぜか伝わり方にムラがある」「オンラインと対面で印象が変わってしまう」「受講者の集中が長く続かない」と感じることはありませんか。

実は講師の印象は、声や話す速さより先に、顔まわりの明るさと服の色のコントラストでざっくり判断されています。スクリーンやホワイトボードの白、参加者のノートPCの光、会議室の蛍光灯など“白く光るもの”が多い場では、色が飛びやすく、似合わない色を着ていると顔の血色が落ちて疲れて見える・服だけが先に目立ち内容に目が行かないといったことが起こりやすくなります。

結論はシンプルで、パーソナルカラーに合わせて「顔を一段明るく」「服は視線を集める一点色に」「小物は話題を切り替えるための色」と三層に分けるだけで、同じ話をしても伝わる熱量と聴衆の集中が安定します。

この記事では、まず講義・研修・セミナーに特有の“映りの落とし穴”を整理し、そこにイエベ春/ブルベ夏/イエベ秋/ブルベ冬それぞれの色の持ち味をどう当て込むかを、現場でそのまま再現できる順番で説明していきます。

目次

講師が知っておくべき「映える色」と「飛ぶ色」の仕組み

会議室・セミナールーム・オンラインで光がどう違うか

対面の研修室は、上からの白色蛍光灯とスクリーンの白が混ざることで、顔の凹凸が浅く、服の中間色が白く飛びます。

オンラインの場合は、PCのカメラが自動で明るさを上げるので、濃い色のトップスはさらに濃く、淡い色はさらに白くなり、顔色よりも服に視線が行きがちです。ここでは顔まわりの色を自分のパーソナルカラーで安定させたうえで、服は背景・スライドとぶつからない色に寄せるのが鉄則です。

顔まわり・トップス・小物を三層で分ける

一番大きい面積を占めるトップスを先に決めるのではなく、①顔に一番合う色(インナー・スカーフ・ネックライン)→②聴衆から見える面積が一番大きいトップス→③話題の切り替えで使う小物の順で決めます。こうすると、どの照明でも「顔がきれいに見える」状態を先に確保できるので、トップスの色を少し外しても不自然さが出ません。

聴衆の「目の高さと距離」を意識する

受講者が着席している横長の会議室では、最前列と最後列で2〜4mほどの距離差が生まれます。この距離差では、トーンが近い色同士(たとえばベージュ×くすみピンク、グレー×くすみブルー)がほぼ同じに見えてしまい、情報がぼやけます。そこで講師側は、自分の肌色よりも一段だけ明るい色か、一段だけ濃い色を選んで、意図的に輪郭をつくります。

表:講師シーンで起こりやすい色の問題ととるべき対策

シーン・環境起こることとるべき色の工夫
上からの蛍光灯+白スクリーン肌が白く飛び、服の中間色が背景になじむ顔まわりに似合う色を置き、トップスは一段濃い色へ
オンライン配信での自動補正顔より服が先に目立つ、くすみ色が白く見えるくすみ色は避け、クリアなトーンか白シャツ+差し色に
ホテル宴会場の電球色黄みが強くなり青みの服がくすむ青みタイプは少し明度を上げるか白小物を添える
大人数セミナーで後方席あり顔の細部が見えないトップスを顔より一段だけ明るく、アクセは大きすぎない

イエベ春|明るく親しみやすく、声のトーンとつながる色で

ベースの色設計

イエベ春の講師は、明るく軽い色をまとうことで「話が入りやすい」「前向きで楽しそう」という印象を自然に作れます。顔まわりはコーラル、アプリコット、明るいオレンジベージュなどの黄みを含んだあたたかい色を置き、首元は詰めすぎずに、光が当たる余白をつくります。

トップス・ジャケットの色

トップスはコーラルピンク、ライトイエロー、ウォームベージュ、淡いターコイズなど、見た瞬間に血色を感じる色が最適です。プレゼンで動きが多い場合は、肘から先の肌が見える七分袖にしておくと、手の動きが見やすくなり、明るい声と色がリンクします。

ジャケットを羽織るときは、明るいベージュやライトキャメルで重さを抑え、ボトムでネイビーやブラウンを受けるとバランスが取れます。

小物・アクセサリーの色

小物はゴールド系・白~アイボリーを基調に、スカーフで水色や淡いグリーンを一色だけ足すと、スライドが白でも色が埋もれません。イヤリングやピアスは小ぶりで光るものにし、視線が横へ逃げないようにします。

表:イエベ春のプレゼン映え配色例

顔まわりトップスボトム・ジャケット効果
コーラル明るいベージュネイビー親しみ+信頼
アプリコット淡いターコイズベージュ動きが多くても爽やか
アイボリーライトイエローブラウン柔らかく教育系に最適

ブルベ夏|やわらかく落ち着いた声を引き立てる清潔な青み

ベースの色設計

ブルベ夏の講師は、柔らかく聞きやすい声や丁寧な説明と一緒に、グレイッシュで淡い色をまとったときに品良く見えます。顔まわりにはラベンダー、ベビーピンク、ライトローズを置き、首元に白を挟むと照明でくすみにくくなります。

トップス・ジャケットの色

トップスはスモーキーピンク、ラベンダーブルー、ダスティローズ、明るいネイビーなど、彩度を少し落とした青み寄りの色が合います。プレゼンの内容がロジカルで固くなりやすいときは、トップスをやや明るめのブルーにして柔らかさを出すと、受講者が質問しやすい空気になります。

ジャケットはライトグレーやブルーグレーを合わせると、ホワイトボードの白とぶつからず、オンラインでも輪郭が出ます。

小物・アクセサリーの色

アクセサリーはシルバー~プラチナ系の光にそろえると、肌の透明感が上がります。スカーフやストールで色を足すときは、2色以内にして、柄も細かすぎないものを選ぶと、話しているときに視線が分散しません。

表:ブルベ夏のプレゼン映え配色例

顔まわりトップスボトム・ジャケット効果
ラベンダーライトネイビーグレー清潔・知的
ベビーピンクスモーキーピンクネイビー優しさ・相談しやすさ
ライトローズブルーグレーチャコールオンラインで輪郭が出る

イエベ秋|深みのある暖色で説得力と落ち着きを両立

ベースの色設計

イエベ秋は、穏やかで落ち着いた口調や、業務経験に裏打ちされた内容を話す場でとても説得力が出ます。ただし、会場が暗めだったり、投影が多かったりすると、服の深い色に顔が負けてしまいがちです。そこで、顔まわりにはキャメルベージュやアプリコットベージュなど、黄みを含んだ明るめの色を置き、首元も少し開けて光を入れます。

トップス・ジャケットの色

トップスはテラコッタ、マスタード、オリーブ寄りのベージュ、キャラメルなど、秋らしい深さのある暖色が中心です。これらはホワイトボードの白と並んでも沈まず、また年齢層の高い受講者にも落ち着いて見えます。ジャケットはブラウン、ダークベージュ、ウール調のカーキを合わせると、全体が一色に溶けすぎず、講師としての格が出ます。

小物・アクセサリーの色

アクセサリーはゴールド、ブロンズ、べっ甲風など、温かみのある素材が似合います。スカーフで色を足す場合は、オレンジ系や温かみのあるグリーン系を少量だけ見せ、スライドの色数よりも少なくしておくと、受講者の視線がぶれません。

表:イエベ秋のプレゼン映え配色例

顔まわりトップスボトム・ジャケット効果
キャメルベージュテラコッタブラウン落ち着きと温かさ
アプリコットベージュマスタードダークベージュ経験豊富・頼れる印象
アイボリーオリーブベージュカーキ大人数でも沈まない

ブルベ冬|コントラストで主役感、面積は小さく端正に

ベースの色設計

ブルベ冬の講師は、参加者が多い大ホールや、オンラインで強めの照明を当てる場面でも顔が負けにくく、声にも張りがあるのが強みです。ただし、使う色がすべて強くなってしまうと、内容よりカラーが先に目に入り「きれいだけど少し話しかけづらい」印象にもなり得ます。顔まわりには白、アイシーピンク、アイシーブルーなどの高明度・低彩度の色を置き、そこにネイビーやブラックを少量で効かせます。

トップス・ジャケットの色

トップスは純白、ロイヤルブルー、ディープネイビー、ボルドーなど、ステージ映えする色を中心にしますが、面積を大きくしすぎないよう、首元や袖で白をのぞかせると強さが和らぎます。ジャケットは黒でもいいですが、完全な黒よりもネイビーやチャコールグレーにすると、受講者の席との距離があっても顔が読みやすくなります。

小物・アクセサリーの色

アクセサリーはシルバー・ホワイトゴールド・パールのような冷たい光が最も上品です。スカーフで色を足す場合は、紫〜ボルドーを細く見せる程度にし、柄は大きすぎないものを選びます。マイクを持つことが多い日は、指輪やブレスレットは細くまとめ、視線が手先に分散しないようにしておきます。

表:ブルベ冬のプレゼン映え配色例

顔まわりトップスボトム・ジャケット効果
ディープネイビーブラック主役感・権威性
アイシーブルーロイヤルブルーグレーオンラインで鮮明
アイシーピンクボルドーネイビー女性的かつ引き締め

Q&A(よくある質問)

Q1. どのタイプでも避けたい色はありますか?
あります。背景と同じグレーがかった中間色、スライドと同じ白一色、くすみすぎたベージュなどは、後ろの席から顔が読みにくくなります。必ず顔に合う色を一点はさみましょう。

Q2. 季節によって色を変えたほうがいいですか?
受講者が多く集まる春・秋は明るめを、オンラインが増える夏・冬は少しコントラストを高めにすると、画面越しでも伝わりやすくなります。ただしパーソナルカラーの軸は崩さないほうが、毎回の印象が安定します。

Q3. 動きの多い研修で汗をかきやすいときは?
色よりもまず素材でテカりを抑え、首元に明るい色を置いておきます。布が肌に張りつかないものを選び、色数は減らして、視線が顔に集まるようにします。

Q4. 企業ロゴの色と自分のシーズンが合わない場合は?
ロゴ色をトップスの全面に使うのではなく、スカーフや名札まわりの小物に寄せて「会社らしさ」を示し、顔まわりは自分のシーズンの色で整えます。

Q5. 男女で考え方は変えたほうがいいですか?
基本の考え方は同じです。顔に合う色を先に置き、次に見える面積を決める。男性講師はネクタイやポケットチーフでパーソナルカラーを補い、シャツは背景とぶつからない明度を選ぶとよいです。

用語辞典(やさしい言い換え)

明度:色の明るさのこと。講師は背景より少しだけ明るい色を選ぶと顔が読める。
彩度:色のあざやかさ。人前ではあざやかすぎると色が主張しすぎるので、一段落とすと上品に。
トーン:明度と彩度をまとめた感じのこと。「くすみ」「パステル」などの言い方がこれに当たる。
顔まわりの色を置く:インナーやスカーフなど、首元に小さな面積で一番似合う色を入れておくこと。
背景とぶつからない色:スクリーンやボードと同じ白・同じグレーにならず、少しずらして見える色。

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