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パーソナルカラー別×新年初売りで買うべき色の指針|一年分の「似合う」を最初にそろえる完全ガイド

新年の初売りは、一年でいちばん「色を勢いで買ってしまいやすい日」です。お正月の高揚感、福袋やセールで見つけたお得感、限定色の特別感が重なると、ふだんなら少し慎重になる赤・ピンク・白・グリーン系をつい手に取りたくなります。

しかもこの時期は、店舗側も「お祝いムード」を演出するために華やかな色を前面に並べるので、視覚的にも冷静さを保ちづらくなります。

ところがここで自分のパーソナルカラーを外すと、顔が沈む色ばかりがクローゼットに増えて、春先に「また合わない…」と買い足すはめになるという毎年同じパターンに陥りがちです。冬のうるおい不足した肌や寝正月明けでむくみがちな顔は、似合わない色を乗せると影が強く出るので、ふだん以上に色の取捨選択が重要です。

逆に言えば、年のはじめに自分のシーズンに沿った色を選び切っておけば、卒入学・行事・GW・夏の旅行・秋の行事・年末のあいさつまで使い回せるベースが一気にでき、一年中「今日は何を着ても大きくは外れない」という安心感が続きます。ここをきれいにそろえておくと、季節の途中で気に入ったワンピースやトレンドカラーを見つけたときにも、ベース側が自分色なので馴染ませやすく、「せっかく買ったのに合わせる物がない」という失敗を防げます。

特に忙しいワーママや行事の多い家庭では、1月の段階で“似合う色のタンス在庫”を作っておくことが、その年の身支度時間をいちばん短くする近道になります。

さらに初売りには「サイズが豊富」「ベーシック色も値下がりしている」「普段はセットでしか出ない色違いが単品で買える」という三つの追い風があります。だからこそここで色を間違えるとダメージも大きく、正しく選べばのちのちまで効きます。結論からいうと、初売りで狙うべき色は次の3層で考えると失敗がありません。

第一層は「顔まわりを守る強いベーシック」、つまり自分のシーズンが最も得意とする白・ベージュ・グレー・ネイビー・黒・ネイビー寄りブルーなどの基本色です。

**第二層は「新年らしい華やぎの差し色」**で、春物が出る前の時期でも取り入れやすい赤・コーラル・ブルー・ラベンダー・テラコッタなど、シーズンに合わせて彩度と明度を調整した色たち。

**第三層が「季節の行事を見越した買い足し色」**で、卒園卒業・入園入学・初詣・親族の集まり・仕事始めなどで“きちんと見せたい日”に役立つ、品よく映えるニュアンスカラーです。ここまでを先に決めておけば、当日会場で予想外の値下がりや限定品を見ても、「自分はどの層を増やすのか」を冷静に判断できます。

この3層をパーソナルカラー別に割り振っておけば、初売り会場で色数が多くても迷わずにすみますし、「とりあえず黒」「とりあえずベージュ」で終わらずに、自分で自分の顔を明るくする色だけを手に入れられます。とくにオンライン初売りでは写真のライティングで色が青く寄ったり、黄みに寄ったりしがちなので、あらかじめ「私は第一層でこれ・第二層でこれ・第三層でこれ」というふうにメモをしておくと、深夜に見ても早朝に見てもブレません。

さらに「小物はゴールド寄せで3点まで」「子どもと一緒に写る日はペールトーン中心」「仕事復帰用にはくすみすぎないラベンダーを一枚」など、自分の生活パターン別の注意書きをスマホに残しておくと、気分に流されにくくなります。

以下では、まず初売りで色を選ぶときの全体原則を説明し、そのあとでイエベ春・ブルベ夏・イエベ秋・ブルベ冬の4タイプ別に「買っておくと一年中助かる色」「この時期は見逃さないほうがいい色」「安くても手を出さないほうがいい色」を細かく整理します。

さらに、シーン別(仕事復帰・子どもの行事・親族へのごあいさつ・初詣・家族写真・オンライン会議復帰)での使い方、オンライン初売りで色が読みにくいときの確認ポイント、よくある疑問と用語の意味もつけておきます。

目次

初売りで色を外さないための共通原則

初売りは冬物と春物が一部混在する独特な売り場になるため、今すぐ着たい濃い色と、春に着たい明るい色が同じラックに並ぶことが多くなります。このときにやってはいけないのが、濃淡も黄青も混ぜて「とりあえず買っておこう」と幅を取り過ぎることです。パーソナルカラーの視点では、同じ赤でもイエベ向きとブルベ向きとで全く違って見えますし、同じ白でもアイボリーと真っ白とで顔の透明感は大きく変わります。初売りの段階ではまだ一年のワードローブが固まっていないので、ここで軸から外れた色を足すと、のちのち色合わせが難しくなります。ここからは、色迷子にならないためのルールをさらに掘り下げます。

**原則1:顔まわりに来る色だけは絶対にシーズン内でそろえる。**マフラー・タートル・ブラウス・カーディガン・スカーフ・アンサンブルなど、顔に最も近いアイテムは、初売りで必ず自分のシーズンど真ん中の色にしてください。ここを外さなければ、ボトムが多少違う色でも全体がまとまります。とくに1〜2月は写真を撮ることが多いので、首に乗るストールやニットだけでも自分色にしておくと、スマホ越しの写りが安定します。写真アプリは自動で肌の赤み・黄みを補正するため、本来似合っているはずの色でもやや違う色に変換されますが、もともとの服の色がシーズン内であれば、補正がかかっても許容範囲に収まります。

**原則2:冬物は“今の顔色を底上げする濃さ”、春物は“日光に当たることを想定した軽さ”で選ぶ。**1〜2月はどうしても血色が下がりやすくなるので、冬物は自分のシーズンの中でもややこっくりめ・やや深めを選んで、外でも室内でも顔がぼやけないようにします。一方で、春物や通年トップスを狙うなら、同じ色味でも少しだけ白を混ぜた明るいトーンを。これで「冬の顔色には暗い色でもつらくない」「春の光でもくすまない」の両方を叶えられます。お正月明けで肌が乾きやすい時期は、マットな色よりもわずかにツヤを感じる色のほうが若く見えるので、素材の光り方もチェックしておくと安心です。たとえば同じネイビーでも、ウールで沈むものより、ほんのり光を返すトロミ素材のほうが顔がふっくらと見えます。

**原則3:セットで使う行事を先に思い浮かべておく。**初売りで買ったものは、3月の卒園卒業・4月の入園入学・5月の連休の外出・夏の帰省にそのまま回ることが多くなります。つまりここで買う色は「写真に撮られてもいい色」かどうかが大事です。自分のシーズンで肌が一番滑らかに見える色、黄ぐすみ・青ぐすみが出ない色を優先しておきましょう。あわせて「この色は子どもの服や家族の服とも並んで写真を撮れるか」をイメージしておくと、後日になって浮くことがありません。特に春は子どものフォーマルが白・水色・ネイビー・ピンクに寄るので、親側も近いトーンを持っておくと全員の統一感が出ます。

**原則4:サイズがあるうちに“自分が最も使う面積の色”を買う。**トップス・コート・ワンピースなど面積が大きいものは、自分のシーズンど真ん中の色で抑えておき、マフラーや靴など小さい面積はあとから足すようにすると、似合う割合が一気に増えます。とくに初売りはサイズ欠けのスピードが早いので、「似合う色だけどサイズがない」状態になる前に、面積の大きいものを優先するのがコツです。小物の色はシーズンの途中でも手に入りやすいので、後回しでも困りません。

**原則5:照明・スマホ・ミラーの三つで色を確認する。**店舗の照明はあたたかさを出すために黄みに寄っていることが多く、ブルベの人が見ると「これならいけるかも」と思いやすくなります。試着室にある姿見・店内の全身鏡・スマホのインカメラの三つで色を確認し、どの光でも顔が沈まないかを見ます。とくにオンライン初売りで買うときは、届いた瞬間に自然光のもとで色を撮影し、自分の顔と並べておくと、後日「なぜこの色を取っておいたのか」がわかります。

**原則6:価格よりも“似合う層”の優先順位を守る。**初売りでは「いつもより安い」ことに気を取られがちですが、似合わない色は結局あまり着ず、コストパフォーマンスが下がります。必ず第一層→第二層→第三層の順で買うようにして、「第三層が安いからといって第一層を減らす」ことはしないでください。第一層がそろっていれば、一年のどの段階でも顔の映えは維持できます。

表:初売りで押さえる3層の色(詳細)

内容ねらい具体例使う季節
第一層顔まわりの鉄板ベーシック一年を通して似合う軸をつくる白・アイボリー・グレージュ・ネイビー・黒・ベージュ・ライトグレー通年
第二層新年らしい差し色1〜3月のイベントを明るくする赤・コーラル・ラベンダー・ブルー・テラコッタ・サーモン・ライトパープル冬〜春
第三層行事見越しのきれい色卒入学・あいさつ・親族行事に対応落ち着いたベージュ、ピンクベージュ、ライトネイビー、ライトグレー、ペールミント春〜初夏

この表はあくまで骨格なので、ここに自分のプライベートの予定(成人式に同行、親戚の集まりが多い、仕事で名刺交換が増えるなど)を加えて微調整してください。たとえば「新年に赤を着たいけれど自分のシーズンとずれる」という場合は、赤を第二層から外して第三層を2色に増やす、といったアレンジもできます。反対に「この一年は在宅が多く、顔だけ映えればいい」という場合は、第一層を手厚くして第二層を控えめにし、オンライン映えする色を増やすのも一つの考え方です。

イエベ春が初売りで買うべき色・避けるべき色

イエベ春は明るくてあたたかみがあり、少しつやを感じる色が最も顔をきれいに見せてくれます。初売りのコートやニットで値下がりしているものは、どうしても冬寄りのこっくり色が多くなりますが、ここで焦ってダークブラウン・ワイン・黒に走ると、春らしい軽やかさが出しづらくなります。

狙うのは、ミルクティー・キャメルベージュ・アプリコット・サーモン・コーラル・クリーム・黄みのあるライトグレーです。とくにコートやカーディガンなど面積が大きいものは、1〜2トーン明るいほうを選び、インナーで少しだけ濃さを加えるとバランスが取りやすくなります。春タイプは「明度を落としすぎないこと」が一番の鍵です。ここで暗く寄せてしまうと、春以降に軽い色を足したときに急に重く見えてしまいます。

イエベ春が“買い”なのは、①アイボリー〜エクリュのニット、②コーラル・サーモン系のニット・ブラウス、③キャメル〜キャメルベージュの軽めコート、④白に近いベージュのワイドパンツ、⑤コーラル〜ピーチのストールです。これらは春の行事にもそのまま使えます。さらに拡張しておくと便利なのが、クリーム系のパンプス・ライトキャメルのバッグ・明るいゴールドのアクセサリーです。

初売りは小物も値下がりしているので、ここで「明るい黄み」「軽めのゴールド」をまとめて取っておくと、のちのちまでコーデがつながります。特に明るいゴールドのピアスやイヤリングは、寒さでくすみやすい頬に光を足してくれるので、春タイプは一つ持っておくと写真写りが安定します。

逆に、青みの強いマゼンタ・くすみすぎたラベンダー・暗いバーガンディ・墨黒に近い黒は、安くても見送ったほうがきれいに着回せます。これらは顔の黄みを打ち消しすぎてしまい、冬の乾燥した肌を余計にくすませます。どうしてもブルベ寄りの色を取り入れたいなら、首元にイエベ春らしいストールを巻いて中和するか、メイクでチークをコーラル寄りにしてバランスを取ると、ある程度は使えます。

**顔を一番明るくするのは「白の黄みに合うかどうか」**という点も、この時期はとくに意識してください。真っ白で顔がきりっとしすぎる場合は、生成り寄せが正解です。

初売りの売り場では照明が暖色寄りなので、いまいちどちらが自分に合うかわからないときは、スマホのライトを当てて色味をフラットにし、首元との境目を確認すると判断しやすくなります。また、試着する際に口紅を一度オフしてから色を見ると、本当に似合う白を見極めやすくなります。

春物の“先買い”としては、ミント〜イエローグリーンの淡色・ひまわりを薄めたようなイエロー・アクア寄りのブルーグリーンなどを拾っておくと、手持ちの白・ベージュ・コーラルとの相性が良く、花見や春のイベントにもそのまま着られます。

さらに、明るい色が多くなる春こそ、下に履くパンツやスカートはライトグレーやアイボリーで統一しておくと、全体が甘くなりすぎません。甘さを抑えたい日は、キャメルやライトブラウンのレザー小物を合わせておくと、大人っぽさが戻ってきます。

表:イエベ春の初売り色ガイド(拡張)

分類買っていい色見送る色コメント
アウターキャメル・ミルクティー・淡ベージュ・ライトキャメル・エクリュ黒に近いチャコール・ワイン・くすみパープル・深いボルドー顔が沈む色は春に着づらい。ボタンや金具は軽い色でまとめる
ニットコーラル・サーモン・クリーム・ペールオレンジ・アプリコット・ライトレモン青みピンク・くすみラベンダー・グレージュが青く寄るもの首元に黄みを残すと血色が出る。ボートネックよりはクルー〜Vが安全
ボトムアイボリー・エクリュ・ライトベージュ・黄みライトグレー・ライトキャメル黒・ダークブラウン・アッシュグレー・青みの強いネイビー顔まわりが明るいので、下も明るめで統一すると春感が出る
小物ピーチ・コーラル・明るいキャメル・ライトゴールド・アイボリーシューズボルドー・黒・シルバーグレー・冷たいラベンダー明るい色で冬の顔色を底上げ。マフラーは地の色が黄みに寄るものを

ブルベ夏が初売りで買うべき色・避けるべき色

ブルベ夏はやわらかく、少しだけくすみを含んだ上品な色が得意です。ところが初売りの売り場には、冬の名残として黄みの強いキャメルや、イベントシーズンの濃い赤、黒に近いブラウンが多く並ぶため、何も考えずに買うと「着られなくはないけれど顔色が最高ではない」色ばかりになります。

ここで意識したいのは、グレージュ・ローズベージュ・ラベンダーグレー・ダスティブルー・ソフトネイビーといった“青みを含んだ中間色”を最優先で拾うことです。これらはオフィスにも行事にも使え、さらに春に出回る白やピンクともなじむ万能色です。特にブルベ夏は「明るすぎず、暗すぎず、やわらかい」というラインを保つと一気に垢抜けるので、初売りの段階でこのラインをそろえておきます。

とくにおすすめなのは、①ラベンダー〜ライラック寄りのニット、②グレーにほんのり青みを足したコート、③くすみローズのブラウス、④ライトネイビーのパンツ、⑤グレージュのバッグです。これらを一式そろえておくと、初詣や新年会で写真を撮られても、顔が白くてなめらかに写ります。加えて、シルバー寄りのアクセサリー・グレイッシュなストール・淡いブルーのカーディガンなど、色の「冷たさ」を保てるものをセットで買っておくと、初売り後すぐに着られるレイヤードが増えます。

逆に、キャメルの中でも黄みが強すぎるもの・オレンジに寄せたレンガ色・ビビッドな朱赤・ミルキーすぎる黄みピンクはこのタイミングでは見送るのがおすすめです。春にブルーベースの明るい色が出てから、その上に差すほうが顔色が安定します。

ブルベ夏はくすみが得意ですが、冬の売り場にあるチャコールグレーやダークグレージュはさすがに重くなります。顔の近くに置く色は、必ず一段明るく、やや青みを感じるものを。ボトムやコートなど離れた場所にだけ深い色を使えば、全体としては季節感を保てます。また、ブルベ夏は「明るくて柔らかい柄」も得意なので、もし初売りでストールやスカーフの柄物が安くなっていたら、ラベンダー・ローズ・ソフトブルー・ライトグレーを主役にしたものを選んでおくと、シンプルなニットに巻くだけで顔色が整います。

顔色が気になる日は、その上からさらに明るめのピアスをつけて光を足すと、画面越しでもくすみが飛びます。

表:ブルベ夏の初売り色ガイド(拡張)

分類買っていい色見送る色コメント
アウターラベンダーグレー・ソフトネイビー・ブルーグレー・スモーキーピンクベージュ・ライトモーブ黄みキャメル・レンガ・イエロー寄りカーキ・オレンジベージュ肌が白く見えるほうを優先。裏地がベージュすぎるものは避ける
ニットローズ・くすみピンク・ライトラベンダー・ブルーパープル寄りの淡色・シャーベットブルー朱赤・濃いテラコッタ・オレンジレッド・黄みのバナナ青みを感じるピンクが安全。V〜ボートまで首の開きは浅めに
ボトムブルーグレー・ライトネイビー・グレージュ・スモーキーブルー黄土色・オリーブ濃色・赤みブラウン顔まわりがやわらかいので、下も冷たくシンプルにまとめる
小物グレージュ・ラベンダー・ローズベージュ・シルバー・ペールブルー濃いキャメル・黄土色・ゴールド多めバッグ・マフラーは淡色で上品に。金具はシルバー寄せが無難

イエベ秋が初売りで買うべき色・避けるべき色

イエベ秋は深み・あたたかみ・まろやかさを感じる色が似合います。冬物のセールでもっとも“当たり”が多いのはこのタイプで、キャメル・テラコッタ・オリーブ・ダークブラウン・マスタード・カーキといった秋らしい色がたくさん並ぶ時期だからです。ここで意識したいのは、来季の春に向けてやや明るめのトーンも確保しておくことです。

秋タイプが冬の売り場で濃い色ばかりを買ってしまうと、3〜4月に急に顔が重く見えます。おすすめは、①キャメルでもややオートミール寄りの柔らかいもの、②黄みを含んだライトカーキ、③テラコッタでも彩度を落としたもの、④コニャックブラウンのバッグ、⑤オフ白〜エクリュです。これらがあると、子どもの行事や親族の集まり、職場の新年会にも落ち着いて対応できます。

さらに「秋だけど春の親子行事にそのまま出たい」という場合は、これらの色をツイードやすこし凹凸のある素材で持っておくと季節のズレが目立ちません。

またイエベ秋は、レザー・スエード・ツイード・起毛感のあるニットといった素材の表情で季節感を出すのが得意です。初売りではこうした素材がセットで値下がりしていることが多いので、色がぴったりのものを見つけたら思い切ってまとめ買いをしておくと、秋にまた同じような色を探す手間が省けます。

避けたいのは、青みに寄りすぎたくすみパープル・冷たいライトグレー・アイシーブルー・真っ白に近い白です。安くなっているとつい買いたくなりますが、顔色がやせて見え、秋らしい豊かさが失われます。どうしても寒色を足したいときは、オリーブグリーンやモスグリーンなどの“黄みを感じる寒色”にしておくと、手持ちのブラウンとつながります。

さらに、パーソナルカラー外のアイテムを買ってしまった場合も、ストールをキャメルにする・イヤリングをゴールドにする・チークをコーラルにする、という三段階で中和しておくと使いやすくなります。

行事対応のベージュ〜キャメルは今がチャンスです。イエベ秋は、入園入学で着るベージュ・キャメル・エクリュ系のジャケットやコートが非常に似合います。春先になると明るさが増して価格も上がるので、初売りで質の良いものを見つけたらすぐに押さえておきましょう。

金具が少なめでマットなものを選べば、フォーマルにもカジュアルにも振れます。さらに、ベージュのスリッポン・ブラウンのローファー・ゴールド寄りのベルトをこのタイミングで押さえておくと、秋タイプが一年通してまとまりやすくなります。靴とバッグを同じトーンでそろえるだけでも、秋の濃い色に春の明るい色を合わせやすくなり、コーデの幅が広がります。

表:イエベ秋の初売り色ガイド

分類買っていい色見送る色コメント
アウターキャメル・テラコッタ・カーキ・オリーブ・ダークモカ・ウォルナットブルーグレー・冷たいラベンダー・アイシーブルー・純白秋色の宝庫シーズンなので良品を優先。裏地が白すぎるものは顔が浮く
ニットマスタード・パンプキン・オリーブ・ブラウン・カッパー・カラメルマゼンタ・青みピンク・ローズ系・ブルーラベンダー顔まわりは黄みで温度を上げる。タートルはキャメル系が無難
ボトムキャメル・オリーブ・ブラウン・テラコッタ・ダークベージュグレーが青く寄るもの・チャコール・黒に近いネイビー上半身と同じ温度の色にすると一体感が出る
小物コニャック・ゴールドベージュ・ボルドー・カーキ寄りストール・ブロンズ金具シルバーグレー・アイシー系・真っ白バッグ・靴で季節感を固定し、春に向けてはエクリュを1点追加

ブルベ冬が初売りで買うべき色・避けるべき色

ブルベ冬ははっきりしたコントラスト・冷たさ・青みの強さが武器です。冬の売り場では黒・白・ネイビー・赤・ボルドーが豊富に揃うので、まさに買いどき。ただし、セール価格で出ることが多いダークブラウン・黄みの強いキャメル・オフベージュにまで手を広げると、一気に顔がくすみます。

買うべきは、①黒でも毛足がきれいでくたびれて見えないもの、②真っ白〜スノーホワイトに近いニットやシャツ、③ブルーレッド・チェリーレッド・ワインのきれいな発色、④ネイビーでも黒に寄りすぎない“冬の群青”、⑤シルバー寄りのグレーです。こうした色は、春先に薄い色が増えてきたときも差しとしてキリッと使えますし、年末にまた黒が着たくなったときにも息長く使えます。特に冬タイプは「きれいな白」が手に入りにくいので、初売りで質のいい白ニット・白シャツを見つけたら即購入しておくのが正解です。

避けたいのは、黄みの多いベージュ・キャメル・レンガ・キャラメルブラウンです。これらはイエベ向きで、冬タイプが着るといかにも「安くなっていたから買った色」に見えやすいので、初売りでもスルーしましょう。どうしてもベージュが欲しい場合は、グレーを混ぜたスモーキーベージュか、青みのあるトープを選んでください。小物も同様で、黒・シルバー・ボルドー・白の中から選んでおくと、どの季節にも回しやすくなります。さらにマットなシルバーやプラチナ寄りの金具を選んでおくと、他シーズンの色を着たときでも「冬タイプらしい冷たさ」を保てます。

ブルベ冬はこのタイミングで黒を一枚更新しておくと、一年の基軸が整います。初売りで質のいい黒ニット・黒タートル・黒ワンピース・黒パンツを一枚更新しておくと、春から先の色ものがすべて引き締まります。黒を買うときは、必ず白と一緒に合わせてみて、コントラストがはっきり出るかを見てください。

もし黒が重すぎると感じたら、ネイビーの中でも群青寄りの深いトーンにすると、冷たさを残したまま軽さも出せます。ダウンや中綿アウターを買う場合は、表地だけでなくファスナーやスナップの色も銀寄りかどうかを確認してください。金色が強いと一気にイエベ寄りに見えます。

表:ブルベ冬の初売り色ガイド

分類買っていい色見送る色コメント
アウター黒・ネイビー・ホワイト・ワイン・ディープパープル・ロイヤルブルーキャメル・黄みベージュ・レンガ・キャラメルコントラストを優先して選ぶ。裏地が黄みなら避ける
ニット真っ白・黒・ブルーレッド・ベリー・ロイヤルブルー・アイスパープル黄みレッド・くすみオレンジ・コーラル系冬の鮮やかさを守る。首元は詰めすぎてもOK
ボトム黒・ネイビー・チャコール・白・アイスグレーキャメル・ベージュ・カーキ・オリーブ上が強いので下も強く。白ボトムで冬のコントラストを作っても美しい
小物シルバー・黒・ボルドー・白・ガンメタ・ブルー系ストールゴールド多めのキャメル・ベージュ金具の黄みを減らしておくと一気に冬らしく見える

シーン別:初詣・仕事始め・子どもの行事・親族の集まり・写真に残る場面・オンラインでの見え方

初詣はコートが主役になるので、シーズンに合った顔映えのいいアウターを着ていればほぼ成功です。イエベ春はミルクティー・キャメル、ブルベ夏はブルーグレー・ライトネイビー、イエベ秋はキャメル・オリーブ、ブルベ冬は黒・ネイビー・白を着ておき、中に差し色のニットを入れます。

マフラーやストールは、顔の色を一番きれいに見せるシーズン色にしておくと、写真で差がつきます。足元は重くなりがちなので、イエベはキャメル・ライトブラウン、ブルベは黒・グレー・ネイビーを合わせて、色数を増やしすぎないようにします。

仕事始め・営業初日は「清潔感」「信頼感」「お正月らしさを少しだけ」が同居する日です。パーソナルカラーに合った白・ライトグレー・ネイビーをベースに、イエベはコーラルやベージュを、ブルベはラベンダーやローズを1点足します。

ここでセールの真っ赤やオレンジを顔の近くに持ってくるとお正月感が強すぎるので、あくまでシーズンの中でも上品な色を選んでください。

オンライン会議が多い場合は、画面で黄みに寄りやすいので、ブルベは少し青に寄せ、イエベは黄みを薄めたトーンにしておくと、照明に左右されにくくなります。自宅でのオンラインが多い人は、背景の色も意識しておくと、服の色の見え方が整います。

初売りで買うものを3月〜4月の行事に使いたい場合は、どのシーズンでも明るすぎず暗すぎないニュアンスカラーを1枚入れておきます。イエベ春ならピンクベージュ、ブルベ夏ならグレイッシュローズ、イエベ秋ならエクリュベージュ、ブルベ冬ならライトネイビーです。

インナーを白にするだけで行事服として成り立ち、別の日はカジュアルにも着回せます。親族の前では、あまりにもビビッドな色より、少し落ち着いたきれいめカラーが好まれます。

シーズン内のベーシックに、コートや小物で季節感を出す程度にとどめておくと無難です。とくにブルベ冬の真っ黒・真っ白は華やかですが、金具を控えめにしてややフォーマル寄せすると好印象になります。

写真に残る場面(家族写真・初詣での集合・七五三の後撮りなど)では、家族全体で色の温度をそろえるときれいです。イエベが多い家庭ならベージュ〜キャメル〜コーラルでまとめ、ブルベが多い家庭ならグレー〜ネイビー〜ラベンダーでまとめ、そこにそれぞれのシーズン色の小物を足すと一体感が出ます。

初売りで家族分を買う場合は、まず「共通のベース色」を決め、その上に各人のパーソナルカラーの小物を乗せる、という順番で買い足してください。

表:シーン別に足したい色

シーンイエベ春ブルベ夏イエベ秋ブルベ冬
初詣キャメル・ミルクティー・コーラル小物・白に近いストールブルーグレー・ラベンダー・ローズマフラー・ソフトネイビーキャメル・オリーブ・テラコッタ控えめ・モカの手袋黒・ネイビー・白・ボルドー・シルバー小物
仕事始めアイボリー・コーラル・ペールオレンジ・ライトベージュローズ・ラベンダー・ソフトネイビー・ブルーグレーベージュ・テラコッタ控えめ・オフ白・キャメルスカート白・ネイビー・ライトグレー・ブルーレッド
子どもの行事ピンクベージュ・アイボリー・生成りジャケットグレージュ・グレイッシュローズ・水色カーデエクリュ・キャメル淡・ライトカーキライトネイビー・白・グレーブルー
親族あいさつミルクティー・サーモン少量・ライトキャメルローズベージュ・ラベンダー・ソフトネイビーキャメル・モカ・カーキ淡・ゴールド寄り小物ネイビー・ボルドー・白・シルバー
オンライン会議アイボリー〜明るいベージュ・明るいコーラルライトラベンダー・水色・ソフトグレーオフ白〜ライトキャメル・柔らかいカーキ白・ライトグレー・ネイビー・ブルー系ブラウス

Q&A(よくある疑問)

Q1. 初売りで福袋を買うと色が選べません。どうすればいいですか。
A. 色が選べない福袋は、あくまで小物や部屋着、ボトムなど顔から離れるものにとどめ、顔まわりにくるものは自分で色を選んで買ってください。もし中に苦手な色のトップスが入っていたら、ストールやカーディガンを自分のシーズン色にして顔の近くに巻けば、ある程度は中和できます。どうしてもトップスを使いたいときは、インナーを自分色にして首元に余白を作り、イヤリングやピアスを自分の金属色に寄せると、苦手色でも着やすくなります。

Q2. 真冬に春色を買っても浮きませんか。
A. 顔まわりが自分のシーズンに合っていれば浮きません。たとえばブルベ夏が1月に淡いラベンダーを買っても、ネイビーのコートやグレーのストールを合わせれば季節感は保てます。春色は人気色からなくなるので、初売りのうちに買っておくほうがむしろお得です。イエベ春の場合は、春色を買ったらすぐにでも使えるよう、ニットやストールなど冬素材で春の色を選ぶと違和感が出ません。靴とバッグを冬寄りにしておけば、色だけが先行していても「春を先取りしている人」という自然な印象になります。

Q3. いつも黒を買ってしまいます。色を増やすなら何色からにすべきですか。
A. 自分のシーズンで「顔が一番きれいに見える中明度の色」から増やしてください。イエベならコーラルやベージュ、ブルベならローズやラベンダーです。黒は便利ですが、増やしすぎるとどのシーズンでも顔が重く見えます。黒を基軸にするブルベ冬でも、白やシルバーを一緒に買ってコントラストを作ると、同じ黒でもぐっと高級に見えます。逆に黒がどうしても多くなってしまう人は、初売りで「黒は1点だけ」と決めておくとコーデが軽くなります。

Q4. 家族の分も一緒に買うので、みんなの色を合わせるのが難しいです。
A. 家族で色を統一したい場合は、白・ベージュ・ネイビー・グレーなど誰にも似合う中間色をメインにし、各人の小物でシーズン色を足してください。写真を撮るときは顔の近くにその小物を持たせると、それぞれの似合う色がわかります。子ども服は大人よりも彩度が高くてもなじみやすいので、親がシーズン内のニュアンスカラーでまとめておけば、全体が整って見えます。祖父母世代が参加する場面では、あまりにビビッドな色よりも落ち着いたトーンを中心にしておくと、年上の目から見ても品よく映ります。

Q5. オンラインの初売りで色が画面と違っていたら。
A. 画面で見た色が届いたら違う、ということはよくあります。とくにブルベ夏・ブルベ冬は青みの出方がシビアなので、可能であれば同じブランドの色名で手持ちの服と照らし合わせたり、レビューで「写真より黄み」「写真より暗い」と書かれていないかを確認してから買うと安全です。届いたものが少し黄みに寄っていた場合は、顔の近くに自分のシーズン色を足したり、メイクを青み・黄みに寄せることで調整できます。どうしても合わないと感じたら、ボトムやワンマイル用に回して、顔から離して使うのも手です。

Q6. セールの柄物はどう見ればいいですか。
A. 柄物は、柄の中に自分のシーズンのベース色が入っているかを見てください。イエベ春なら生成り・キャメル・コーラルが、ブルベ夏ならグレー・ラベンダー・ローズが、イエベ秋ならキャメル・オリーブ・ボルドーが、ブルベ冬なら白・黒・ロイヤルブルーが入っていれば、多少別の色があってもまとまります。柄の中にどうしても似合わない色があった場合は、その色から一番遠い位置に自分のシーズン色の小物を置くとバランスがとれます。

Q7. 予算が限られている場合、どの順で揃えるのがいいですか。
A. まずは第一層の中でも「顔に一番近づくもの」からです。ストール・ニット・ブラウス・タートルの順で揃えていき、次にコート・ジャケットなど外に見えるものを買います。第二層・第三層は、予算に余裕が出たときに追加すればOKです。

Q8. いつもと違う色に挑戦したい気分のときはどうすればいいですか。
A. 初売りで挑戦するなら、顔から離れるボトム・バッグ・靴で行います。たとえばブルベ夏がどうしてもキャメルを取り入れたいなら、キャメルのスカートを買ってトップスをラベンダーにすれば、顔色を保ったまま雰囲気を変えられます。イエベ秋がライトグレーを試すなら、インナーをキャメルにして首に黄みを残すと浮きません。

用語辞典

ベーシックカラー:一年を通して使える、白・黒・ネイビー・グレー・ベージュなどの基本色。初売りではここを自分のシーズンでそろえておくと、あとから買う色物がはまりやすい。

ニュアンスカラー:はっきりした原色ではなく、少し白やグレー、ベージュを混ぜてやわらかくした色。行事や写真に向いており、初売りで買っておくと春先に役立つ。

シーズン内でそろえる:自分のパーソナルカラーに属する色だけで顔まわりを構成すること。白・ベージュ・ピンク・ブルーなど、系統がばらけないので透明感が出る。

顔まわりを守る:マフラー・ストール・タートル・ブラウスなど顔に近い部分には必ず似合う色を置き、多少似合わないアウターやボトムを着てもくすみを最小限にする考え方。

行事見越しの色:卒園卒業・入園入学・改まった食事会など、一年のうちで必ず「今日は写真に残る」という日に着ることを想定して買っておく色。派手すぎず、肌をきれいに見せることが最優先。

差し色:ベーシックカラーでまとめた服装に一点だけ加える色。初売りで買うときは、必ず自分のシーズンの明度・彩度に合わせておくと浮かない。

光源差補正:店舗の照明と自宅の照明で色が違って見えることを前提に、複数の光で確認して買うこと。スマホのライトも一つの光源として活用する。

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