MENU

パーソナルカラー別×卒園卒業ママコーデの格と配色|写真と式場で沈まない母のための完全ガイド

卒園式・卒業式は、子どもの頑張りが一区切りつくと同時に、母親にとっても「写真に一生残る日」です。ところが現場でよく起きるのは、当日はきちんとしているつもりだったのに、後から写真を見たら自分だけ青白くて疲れて見えた、あるいは周りのママがネイビーや黒で揃えている中、自分だけベージュ寄りで柔らかすぎて浮いてしまったというズレです。

3月〜4月初旬に行われる卒園・卒業は、外気はまだ冬寄りなのに、式場は春の装飾や花で明るくなっているため、「季節」と「式の格」と「自分の肌色」の3つを同時に揃えないと、どこか一か所がチグハグになります。ここで押さえておきたいのが、次のシンプルな順番です。まずはその園・学校の求めるフォーマル度を最優先する。

次に顔のまわりにだけパーソナルカラーど真ん中を置く。最後に家族との並びや写真・動画での見え方を小物で整える。この3段階を守ると、ベーシックなネイビースーツでも、明るめのベージュでも、似合う幅が一気に広がります。

さらにややこしいのが「卒園と入学が近い」「下の子が小さいから抱っこで汚れるかも」「父親や祖父母も出席するので一人だけ浮きたくない」という現実的な条件です。

この記事では、そうした“現場の困りごと”も全部含めて、パーソナルカラー4タイプ別に、式の格を保ちつつ顔だけを確実に明るく見せる方法を、導入→原理→タイプ別詳細→シーン別→気温・天候対応→買い物・手持ちでの整え方→Q&A→用語辞典の流れで、段落ごとに丁寧に解説します。

行事服をこれから買う人だけでなく、「すでにネイビーを持っているけれど顔が沈むから何とかしたい」「手持ちの黒ワンピを今年っぽく見せたい」という人も、この順番で読めば手直しができるようにしてあります。

目次

卒園卒業ママコーデでぶれない“格”の決め方と色の役割

卒園・卒業の場は、七五三や入学式とは少し違って、「これまでお世話になりました」と学校側に感謝を伝える日という意味合いが強くなります。だからこそ、あまりに華やかな色で目立ったり、カジュアル寄りのニットセットアップで楽をしすぎたりすると、周囲の保護者との温度差が出てしまいます。まずは次の3つを先に決めてしまいましょう。

1つ目はフォーマル度のレベルです。園や学校から「ダークスーツで」と案内が出ている場合は、迷わず黒・ネイビー・チャコールをベースにします。指定がゆるい場合でも、3月の卒園・卒業は年度の締めくくりなので、通勤のきれいめカジュアルよりは一段上に寄せた方が安心です。

2つ目は顔まわりの色をパーソナルカラーで決めることです。ここをあいまいにしてしまうと、写真・動画・SNS投稿・祖父母への共有など、あらゆる場面で「ちょっと疲れてる?」に見えてしまいます。ジャケットが濃色でも、インナー・ブラウス・スカーフ・コサージュ・ネックレスのどれか1点に自分の季節色を入れておくと、顔だけがふわっと起きます。

3つ目は家族との調和です。子どもの制服や園服、父親のスーツ、祖父母の礼装は大抵、黒〜ネイビー〜グレーの中間色でできています。母親だけがクリームベージュやピンクベージュで行くと可愛らしくは見えますが、1枚の写真に収まったときに一人だけ春の七五三のように見えてしまうことがあります。したがって、母のベースは家族に寄せて、顔だけ自分の季節に寄せるという2段構えが安全です。

式には式の「高さ」があると知っておく

卒園・卒業は、園児・児童が主役ではありますが、式典としては「学校・園から子どもを送り出す日」なので、母親もある程度は式の空気をまとっていることが求められます。

ここで淡色ツイードやライトベージュ一式で行くと、明るくはあるものの、全体が柔らかすぎて園長先生や担任の先生の黒スーツの中で浮いてしまいます。式の高さに対して自分の服の高さが下がらないようにする、これが最初のチェックポイントです。

顔の色はパーソナルカラーのど真ん中に寄せる

顔色は、写真で最も残る情報です。とくに体育館や講堂は照明がオレンジ寄りで、なおかつ3月は外光がまだ青く、青と黄が混ざった光の下で撮られることになります。ここで自分の肌と反対側の色をインナーに持ってきてしまうと、一気にくすみ、目の下のクマやほうれい線が強調されます。

例えばブルベ夏が黄みの強いアイボリーを合わせると、品はあるのにやや疲れて見える、といった現象です。逆に言えば、たとえスーツを黒にしても、インナーが自分のベストホワイト寄りであれば顔はちゃんと起きるので、まずはここを外さないようにしましょう。

過不足を小物で補う

コサージュ・パール・ブローチ・バッグ・靴・ストールは、行事の「春らしい華やぎ」と「自分の季節」の両方を足せる便利なパーツです。イエベの人はゴールド・シャンパンゴールド・アイボリー系の花で血色を足し、ブルベの人はシルバー・白パール・薄いピンクで透明感を足すと、写真での色ブレが減ります。

服本体を買い替えられないときほど、小物を季節に寄せると、**「その人らしいのに式らしい」**という仕上がりになります。

表:卒園卒業ママコーデの基本設計

観点優先すること補足
フォーマル度校風・園の雰囲気・他の保護者の例に合わせる黒・ネイビー・チャコール系を基本にする
顔の色パーソナルカラーど真ん中をインナー・ブラウスに置く写真・動画で一番残るのは顔
季節感春先なら白を1〜2点、冬寄りならグレーを足す明るさは小物で足すと安全
家族との調和夫や子どもの制服・スーツとトーンを合わせる家族写真で浮かないようにする
動きやすさ下の子連れならパンツ・やわらかジャケット色を崩さずに快適さを確保

パーソナルカラー別・卒園卒業で沈まない色の選び方

ここからは4タイプごとに、顔まわりに最初に置きたい色・ジャケットやワンピースの安全色・小物で足す差し色・やりがちな失敗まで一気に整理します。行事当日は朝が慌ただしく、鏡をゆっくり見る余裕がないことも多いので、あらかじめ「私はこの3色さえ用意しておけばOK」というところまで絞っておくと安心です。

イエベ春の卒園卒業ママコーデ

イエベ春は、3月のまだ冷たい光の中でも、少し黄みを含んだ明るい色が顔の血色を拾ってくれるタイプです。インナーはアイボリー〜エクリュ〜ミルクティー寄りの白がベストで、そこに細いゴールドのネックレスや淡いコーラルのコサージュを添えるだけで、写真の中でやわらかく明るく映ります。

セットアップは、園の雰囲気が柔らかいならライトベージュやグレージュ、厳しめならネイビーに寄せればOKです。注意したいのは、青みが強いグレーやスモーキーカラーを大きな面積で着ること。これらはイエベ春の肌を一段沈めてしまうので、使うならスカーフやバッグなど顔から離れた場所にとどめます。

どうしてもグレーのスーツを着たい場合は、インナーをコーラルピンクやアプリコットにして黄みを戻し、さらにゴールドかアイボリーのコサージュで春らしさを足すと、式場にふさわしくなります。

ブルベ夏の卒園卒業ママコーデ

ブルベ夏は、黄みの多い照明と相性が悪く、室内で顔色がくすみやすいタイプです。そこで、ブラウスにはラベンダーがかった白・ローズベージュ・グレイッシュピンクなど、白にほんの少し青み・赤みを足した色を置きます。ジャケットはネイビーが最も安全で、柔らかく見せたいときはブルーグレーやライトグレーでも問題ありません。

真っ黒一式にしてしまうと、とくに子どもが明るい園服の場合、写真で母だけが冬服のように見えることがあるので、どこか1か所は明るくしておきます。アクセサリーはシルバー・白パール・クリアが主役で、ゴールドを使う場合はツヤを抑えたものを選び、耳よりも首まわりやブローチに寄せると上品です。

ブルベ夏にありがちな失敗は、式だからと真っ白を選びすぎて、顔だけが青く見えてしまうこと。ほんの少しピンク・ラベンダー・グレーが混ざった白を選ぶと、やわらかい母らしさが出ます。

イエベ秋の卒園卒業ママコーデ

イエベ秋は、深みのあるベージュ・キャメル・カーキベージュなどの落ち着きが魅力ですが、卒園卒業という“春の入り口”でそれを全開にすると、やや重く・カジュアルに見えやすくなります。行事の日は、ジャケットやワンピースはネイビー・チャコール・ダークグレージュのような**「式の色」**でまとめ、顔まわりだけを黄みを抑えたベージュやエクリュ、あるいはくすみコーラルにしておくと、秋のあたたかさをキープしつつも春の空気に馴染みます。

3月の光は黄みが強いので、秋タイプの黄みとぶつかると「今日は顔色が濃い」「重たい」という印象になりがちです。そんなときは、インナーを白寄りに倒して、バッグや靴で秋らしさを足すと、重心の低さを防げます。ゴールドの細いアクセサリーやベージュ〜キャメルのコサージュは、秋タイプの品を壊さずに華やぎを出せるのでおすすめです。

ブルベ冬の卒園卒業ママコーデ

ブルベ冬は、黒・ネイビー・チャコールなどの濃色がもっともサマになるタイプで、式典との相性は抜群です。ただし問題は、3月の黄みを含んだ室内光の中で全身黒にすると、写真がやや重く・硬くなる点です。そこで、顔のすぐ下に純白・アイシーピンク・アイシーラベンダー・青みのある明るい水色などを入れ、上に濃色を重ねるようにしてください。これだけで、黒スーツでも写真に透明感が出ます。

靴やバッグも黒で統一してよいのですが、1点だけ白やシルバーを入れると「春に向かう式」という雰囲気が出ます。ブルベ冬が苦手なのは、黄みの強いベージュ・キャメル一色を顔まわりに持ってくること。どうしても使いたいときは、顔から遠いスカート・バッグにとどめ、顔周りは白やクールピンクでまとめましょう。

表:パーソナルカラー別・卒園卒業で映える色

タイプ顔まわりに使う色スーツ・ワンピースに使う色小物のおすすめ
イエベ春アイボリー・エクリュ・コーラル寄りの白ベージュ・ライトグレージュ・ネイビーゴールド・シャンパンゴールド
ブルベ夏ラベンダー・ローズベージュ・グレイッシュピンクネイビー・ライトグレーシルバー・パールホワイト
イエベ秋黄みを抑えたベージュ・エクリュネイビー・チャコール・ダークグレージュゴールド・ベージュ
ブルベ冬純白・アイシーラベンダー・クールピンクネイビー・チャコール・ブラックパール・シルバー

シーン別・家族構成別での着分けと注意点

卒園・卒業は家庭ごとに事情が違います。母子だけで参加するのか、両親そろってなのか、祖父母もいっしょに来るのか、下の子が抱っこ期なのか。ここが変わると、同じ色でも“見せたいきちんと感”の量が変わります。以下を目安にしておくと、当日慌てずに済みます。

母子だけで出席する場合

母子だけなら、母がやや明るい色を着ていても写真上でバランスがとれます。きれいめワンピース+ノーカラージャケットにして、顔に季節色を置き、ボトムをネイビーか黒にするだけで十分です。子どもがカラフルな園服の場合でも、母が中間色で立っていればまとまります。

両親そろって出席する場合

父親がダークスーツの場合、母親もジャケットかボトムをネイビー・チャコール・黒などに寄せておくと、夫婦で一体感が出ます。ここでだけ季節色のブラウスを入れれば、母だけが沈むことはありません。写真で隣に立つことを想定して、父のネクタイと母のコサージュ・バッグの色を1か所でも揃えておくと、仕上がりがぐんと上品になります。

祖父母も一緒に写真を撮る場合

祖父母が黒やグレーの礼装で来るなら、母もそこから大きく外れない色にします。ネイビージャケット+季節色ブラウス+黒スカートのようにフォーマル寄りにしておくと、年長世代と並んだときの違和感が出ません。明るさはコサージュかピアスで足しましょう。

卒園と入学が近い場合

3月に卒園、4月に入学がある場合は、同じスーツで行けるように**「卒園には中間色と季節色」「入学には白・明るい色」**とインナーを差し替えておくと経済的です。ツイードやラメのある素材は入学のほうがなじむので、卒園では無地・控えめツヤのほうが安全です。

下の子が小さい場合

抱っこやお世話で汚れが気になるときは、スカートよりパンツを選び、色もネイビー・チャコールなどの中間色に寄せます。トップスは季節色のブラウスでも、上にジャケットを着ていればきちんと見えます。バッグも両手が空くショルダーかサブバッグを用意しておき、そこだけ自分の季節に合わせると、写真で「母らしい明るさ」が残せます。

表:シーン別おすすめコーデ

シーン上半身下半身・アウターポイント
母子のみ季節色ブラウス+ノーカラージャケットネイビー・黒動きやすく明るさも確保
両親そろって季節色インナー+ネイビージャケットネイビー・チャコール夫のスーツとトーンリンク
祖父母同行季節色+ツイード・シンプルワンピ黒・ネイビー年長世代と並んでも違和感なし
卒園→入学季節色を入れ替えるだけ同じスーツ1セットで2行事対応
下の子連れ季節色ニット中間色パンツ汚れ目立ちにくく写真は明るい

気温・天候・式場環境による色と素材の調整

卒園卒業シーズンは、朝は5〜8℃でも日中は12〜14℃まで上がることがあり、寒暖差が大きい時期です。外での集合写真と、暖房の効いた体育館での式を行き来することも多いので、**色だけでなく素材でも「軽そうに見えるのに寒くない」**を意識しておきましょう。

寒い日の外写真があるときは、黒・ネイビー・チャコールのコートでも問題ありませんが、顔に季節色のストールを一枚のせておくと、コートを着たままの写真でも沈みにくいです。逆に暖かい日であれば、ジャケットは着ずに肩掛けしてもよいですが、その際もインナーを自分の季節色にしておくことで、きちんと感が保てます。雨の日は、ベージュのパンプスや生地が濡れるとシミが目立ちやすいので、黒またはネイビー寄りの足元にしておき、顔だけ明るくするほうが実用的です。

買い物・手持ち・レンタルでの整え方

新しく一式を買うなら、ネイビーまたはチャコールのジャケット+同色スカート/パンツのセットにしておき、インナーだけ自分のパーソナルカラーで2〜3枚用意しておくと、卒園と入学、保護者会や発表会にも回せます。

手持ちで済ませたい場合は、すでにある黒ワンピースに、自分の季節色のブラウス・スカーフ・コサージュ・ネックレスを足してください。レンタルを使う場合は、サイズだけでなく「首元の色が自分に合うか」を必ず確認してから借ります。行事当日に“なんとなく合っていない白”を着ると、写真で後悔が残ります。

Q&A(よくある疑問)

Q1. 全身黒でもいいですか?
全身黒でも式としては問題ありませんし、最も無難な選び方です。ただし、3月の写真ではやや重く・硬く見えることがあります。首もとにパーソナルカラーのブラウスやスカーフを差して、顔だけは明るくしておくと印象が変わります。ブローチやコサージュをシルバー・パール・アイボリーなどにするだけでも柔らかくなります。

Q2. コサージュは必須ですか?
必須ではありませんが、色と大きさを自分のパーソナルカラーに寄せると、華やぎを足しながら顔色を補正できて便利です。イエベはゴールド〜アイボリー、ブルベはシルバー〜ピンク〜白パールが安心です。大きすぎるものや、似合わない金具色は避けましょう。

Q3. パンツスーツでも大丈夫?
大丈夫です。最近はパンツスタイルで来る母親も増えています。色が式にふさわしいネイビー・黒・チャコールであれば問題なく、さらに靴とバッグを同系で揃えておけば十分にきちんと見えます。あとは顔に季節色を置くことだけ忘れないでください。

Q4. バッグや靴はどうすれば?
黒・ネイビー・ベージュのいずれかでまとめると失敗しません。イエベはベージュ〜アイボリー、ブルベは黒・ネイビー・グレー寄りにするとなじみます。金具の色も自分の季節に合わせると、顔と小物が一本の線でつながって見えます。

Q5. パーソナルカラーが分からないときは?
顔が明るく見える白を鏡の前で比べ、黄み寄りか青み寄りかだけでも判断しておきましょう。黄みならアイボリー、青みならラベンダー寄りの白をインナーに入れると写真で沈みにくいです。どうしても分からなければ、ややクリーム寄りの白と、やや青みの白の2枚を用意しておき、当日の光で見てから決めるのも手です。

Q6. ツイードは卒園でもOKですか?
淡色ツイードは入学向きと言われますが、ネイビーや黒ベースで控えめな糸なら卒園でも使えます。その場合でも顔まわりのブラウスは自分の季節色にし、コサージュで春らしさを足すと浮きません。

用語辞典

フォーマル度:行事にふさわしいきちんと感のこと。卒園・卒業ではジャケットやワンピースなど、かっちりしたアイテムを指すことが多い。

季節色(パーソナルカラー):肌・瞳・髪に調和する色のグループ。インナーやストールなど顔まわりに置くと、写真でのくすみを防げる。

中間色:ネイビー・グレー・ベージュ・チャコールなど、他の色と合わせやすく、式場でも浮きにくい色。

ノーカラージャケット:衿のないジャケットで、ブラウスの色をきれいに見せたいときに便利。卒園・卒業のような行事でよく使われる。

ツイード:表面に表情がある生地で、きちんと感と華やぎを同時に出せる。色を抑えたいときのアクセントに使う。

差し色:ベースの色に対して少量だけ加えて、季節感や華やぎを足す色。コサージュ・スカーフ・バッグなどで使うと安全。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次