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パーソナルカラー別×七五三ママコーデの格と配色ガイド|母が主役になりすぎず写真で沈まないための完全設計

七五三は子どもが主役の日ですが、実際の写真をあとで見返すと「自分だけ顔がくすんでいる」「せっかく子どもは華やかだったのに、私だけ季節感がずれて見える」「夫や祖父母と色が合っておらず、なんとなく私だけ浮いている」「スーツの黒が強すぎて、周りとの温度差が出ている」といった細かい違和感が本当によく起きます。

特に屋外の神社撮影は、日向と日陰のコントラストが強く、しかも着物・被布・袴といった子どもの装いが鮮やかなので、ママの色がほんの少しずれるだけで顔だけ沈む・逆にママだけ目立ちすぎる・写真全体のトーンがばらけるという現象が起きやすくなります。ここで大事なのは、「誰が見ても子どもが主役」と分かる範囲の落ち着きは保ちつつ、ママの顔まわりだけはパーソナルカラーの“ど真ん中”で整えておくことです。

顔に似合う色を先に固定してしまえば、全身は子どもの衣装と神社の背景に合わせた控えめなトーンに寄せるだけで済み、家族写真でも動画でも違和感が出ません。

さらに七五三には「七五三らしさ=セミフォーマル〜略礼装に近い端正さ」が求められるため、色が似合っていても、ニット一枚や明るすぎるカジュアルワンピースだけだと写真の格が下がってしまいます。

今回の拡張版では、春・夏・秋・冬それぞれのパーソナルカラー別に、母親の顔色を最大限きれいに見せながらも、祖父母・夫・子どもの衣装・神社の背景との「全方向の見え方」を崩さない配色・素材・シルエットの組み立て方を、導入→原理→タイプ別→シーン別→買い物リスト→Q&A→用語辞典の順でさらに詳しく分解していきます。

実際に当日バタバタしても使えるよう、**「これだけ決めておけば外さない3点」**の視点も途中で入れています。

目次

七五三ママコーデで最初に決めるべき“格”と“色の役割”

七五三はフォーマル寄りの家族行事であると同時に、秋冬〜早春にかけての屋外撮影が多い行事です。つまり、光が黄みがかりやすい・子どもの衣装がとても華やか・背景は木や石や砂利など中間色が多い・境内の朱色や緑が画面に入るという4つの条件がほぼセットで訪れます。

この環境でママが一番失敗しやすいのは、「とにかく無難に」と考えて全身をベージュ一色でまとめてしまうこと、あるいは「行事だから」と黒のセットアップだけで行って顔が沈んでしまうことです。どちらも間違いではありませんが、写真に残したときに**「顔だけが黄ばんで見える」「秋の光に黒が強すぎる」**という現象を起こしやすくなります。

まずは、七五三で求められる基本の“格”を決めてしまいましょう。着物の付き添いとして行く場合や、祖父母も同行してきちんとした写真を撮る場合、あるいは有名な神社での祈祷を予定している場合は、母親もできるだけ上品なジャケットやワンピース、もしくはシルク・ジョーゼット・ウールライクな素材でまとめるのが安心です。

反対に、カジュアルな神社参拝と家族だけのスナップ写真であれば、きれいめワンピース+ショートジャケットでも十分成立します。ここで決めた格に、パーソナルカラーで“顔が一番きれいに見える位置”を重ねると、写真全体のトーンが揃います。要は、「格はシーンに合わせる」「色は顔に合わせる」——この2本を別軸で考えることが成功の近道です。

格を保ったまま色だけを似合わせる考え方

七五三で浮かないためには、全身をパーソナルカラーにする必要はまったくありません。むしろ、全身を自分の似合う色だけで固めると、子どもの着物より母が強く見えてしまい、写真の主役がぼやけます。

そこで有効なのが、**「顔まわりにくるトップス・ブラウス・ワンピースの上身頃・ストールなどにだけ自分の季節色を使い、ジャケット・コート・スカート・パンツは参拝にふさわしい中間色で抑える」**という構成です。顔が似合う色でさえあれば写真での第一印象は崩れませんし、ボトムやアウターを家族とトーンリンクさせやすくなるので、夫のネイビーのスーツ・祖父母の訪問着・着物・ブラックフォーマルと並んでも浮きません。

ここを曖昧にしてしまうと「顔色はいいけど場に対して明るすぎる」「落ち着いてはいるけど顔が沈んで老けて見える」という、どちらにしても惜しい仕上がりになります。

さらにもう一歩踏み込むなら、**「顔色を整える色」「場の格を支える色」「家族写真でつながる色」**を三層で考えると失敗が減ります。顔色を整える色はパーソナルカラーど真ん中、場の格を支える色はネイビー・グレージュ・チャコール・スモーキーベージュ、家族写真でつながる色は夫や子どものどこか一部とリンクする色です。

たとえば、子どもの帯が桃色ならママのバッグをピンクベージュに、夫のネクタイがネイビーならママのボトムをネイビーに。1か所でもリンクしていると、写真で「家族で来た」ことが伝わり、ママだけが浮きません。

背景と子どもの衣装の色を先に見る

七五三の写真は、神社の赤・朱・緑の葉・砂利のグレーなど、強い色とくすんだ色が入り混じった場で撮られます。さらに子どもは赤・桃・水色・黄・白ベースの着物や袴を着ることが多いので、ママがここで赤や朱を大きく入れてしまうと色が喧嘩します。逆に、子どもが白・水色・淡い桃の着物で控えめに仕上がっている場合は、母親の色を少し濃くしておくと全体が締まり、写真がぼやけません。

つまり、ママの色は“背景と子ども”の隙間を埋める色として差し込むのが正解です。パーソナルカラーを軸にしつつも、「今日は背景が赤い鳥居で緑も多いから、自分は青み寄せにしよう」「今日は子どもが赤い着物だから、自分は薄いベージュとグレーでふんわり透かす」というように、当日の色相関で微調整していきます。ここを前日までにシミュレーションしておくと、当日の朝に「やっぱりこっち」と慌てずに済みます。

屋外撮影での光の影響を見込んでおく

秋冬の屋外撮影は、午前でも午後でも光が斜めから来るため、顔に影が入りやすく、しかも光が黄みやすいという特徴があります。影が入ったときに一番くすむのがブルベ夏とブルベ冬で、逆にまぶしく飛びやすいのがイエベ春です。イエベ秋は黄み光との親和性が高いので比較的安心ですが、それでも重すぎる色を全身に使うと画面が暗く見えます。

このため、写真を前提にするなら、ブルベは首元に1トーン明るい色、イエベは少しだけ黄みを抑えたニュアンス色を入れておくと、実際の写真との乖離が少なくなります。屋外での見え方を理解しておくと、当日「思ったより顔が青白い」「思ったより黄ばんで見える」「帽子や木陰の影で色が濁っている」といったズレを防げます。

特に近年はスマホでの動画撮影も多く、動画のほうが光の影響を受けやすいので、**「動画でも沈まない少しだけ明るい色」**を首元に置くと安心です。

表:七五三ママコーデの基本設計

観点決める内容理由
格のレベルジャケット有無・素材感・靴のきれいさ・バッグの硬さ子どもの衣装・祖父母の装い・神社の格に合わせるため
顔の色パーソナルカラーど真ん中(トップス・インナー・ストール)写真で一番残るのが顔だから、ここだけは妥協しない
ボトム/アウター中間色(ネイビー・グレージュ・ベージュ・チャコール)家族写真でつながりを作る、汚れを目立たせない、季節を外しにくい
背景との関係神社の赤・緑・石の色・当日の子どもの着物の色を先に見る色がぶつかるのを防ぎ、写真に出たときの違和感を減らす
小物の色子どもか夫のどこか1か所とリンク家族で来たことが一目で伝わるようにする

パーソナルカラー別に見る七五三ママの正解配色

イエベ春の七五三ママコーデ

イエベ春は、顔周りが明るくあたたかい色でできていると、一気に**「若くてやわらかいお母さん」**に見えます。七五三では、子どもが赤・桃・からし・朱・黄・橙など、春タイプと親和性の高い色を着ることが多いので、ママが同じく黄みを帯びたコーラルやアプリコットを着ると、親子の色の空気が自然にそろいます。

おすすめは、コーラル〜サーモンピンク系のブラウスに、明るめのベージュまたはグレージュのセットアップ、そこに淡いゴールドのアクセサリーを一粒だけ添える組み合わせです。

これなら鳥居の朱とも仲良くでき、夫がネイビーのスーツでも浮きません。七五三は足元が砂利だったり、上り下りがあったりするので、パンプスが心配な人は肌なじみのいいベージュのフラットか、甲浅のきれいめローファーを合わせると、コーデの軽さを保ったまま実用性も出せます。

避けたいのは、くすみが強いグレージュや、黄みがほとんど感じられないブルーグレーです。これらは顔の黄みと背景の黄みが二重に出る秋口には特に、顔をぼんやりさせ、写真で「今日は疲れてた?」と見えやすくなります。必要なら、ベージュのコートを羽織るよりも、光沢を少し含んだアイボリーや薄いエクリュのコートにしておくと、写真でふんわりと明るさが残り、子どもの着物との温度差も出ません。

イエベ春でもう一歩きれいに見せたいときは、ママが持つ小物にピンクベージュや明るいキャメルを入れて、子どもの帯や袴の差し色とどこか一か所だけリンクさせてください。こうすると、家族で写真を撮ったときに「この色の組み合わせで来たんだな」と分かりやすく、写真全体がなじみます。もし祖父母が黒や濃紺で来る場合でも、ママのコーラルがやさしく中和してくれるので、世代をまたいだ写真でも自然な並びになります。

ブルベ夏の七五三ママコーデ

ブルベ夏は、淡くやさしい青みのある色を顔の近くに持ってくると、参拝の緑や朱ともきれいに調和し、さらに写真の中で肩から上がすっきりと見えます。おすすめは、ラベンダー・ペールピンク・ローズベージュ・スモーキーなブルーグレーなど、白にほんの少しだけ色を足したような、**「光をたっぷり含んだ淡色」**です。

これを襟元・ブラウス・ワンピース上身頃で使い、ボトムやジャケットはライトグレーまたはブルー寄りのネイビーで引き締めます。ここにシルバー系の小ぶりアクセサリーを合わせると、秋の斜め光をきれいに拾って顔を立たせてくれます。

ブルベ夏がやってしまいがちな失敗は、子どもが赤い着物を着るからといって、母も真っ白を着てしまうことです。白は晴天の屋外ではとても強く写るので、肌が青白く感じられやすく、子どもの赤と強く対比してしまいます。ほんのり色のついた白(アイスラベンダー・ローズアイボリー・スモーキーホワイトなど)にしておくと、白のきちんと感を保ちながら顔色だけはやさしくなります。

さらに、淡い色は汚れが目立ちやすいので、ボトムだけはグレーやネイビーで締めておくと、当日の移動や抱っこでも安心です。髪飾りやコサージュをつけるなら、シルバー系で小さく光るもの、あるいはグレイッシュピンクの布花などが写真で上品に残ります。

イエベ秋の七五三ママコーデ

イエベ秋は、七五三に特に強いシーズンです。神社の背景にある深い緑、石畳のグレー、朱色の鳥居、そして秋の斜めの光が、すべて秋タイプの温かみと深みを引き立ててくれるからです。

おすすめは、キャメル・キャラメル・テラコッタ・オリーブベージュ・マスタードといった、秋らしい柔らかな深色を上半身かアウターに置き、ボトムやスカートはチャコールやダークブラウンで引き締めるコーディネートです。子どもが赤や桃で華やかな場合は、ママはキャメル×オフ白でやや明度を上げると、親子で立ったときのバランスがきれいです。

逆に子どもが白や水色の着物で控えめな場合は、ママがテラコッタ系のワンピースにベージュのコートを羽織ると、場の格が上がり、写真に写るときの“母の落ち着き”がきれいに残ります。

注意しておきたいのは、秋タイプでも黒一色でまとめると重く見えすぎることです。秋の外光と黒が組み合わさると、写真ではつやが出にくく、顔だけが影になって写ることがあります。

そこで、バッグやストール・コサージュ・パールなどにベージュやゴールドを足して女性らしさを保ってください。ゴールドアクセサリーは秋タイプの肌にとてもなじむので、ほんの少しでも入っていると、行事としてのきちんと感と、ママとしての華やかさを両立できます。

ブルベ冬の七五三ママコーデ

ブルベ冬は、きれいな白・黒・ネイビー・ワイン・ロイヤルブルーなど、くっきりした色が得意なので、七五三でも**「きちんとした母」**の印象をとても作りやすいタイプです。おすすめは、真っ白に寄せたブラウスまたはクールピンクのトップスに、濃紺やチャコールのセットアップ。

ここに、パール系の小さなイヤリングやブローチを添えれば、写真でも光を拾って顔色が沈まず、さらに祖父母の和装と並んだときも格負けしません。子どもが赤い着物の場合は、母は黒よりも濃紺のほうが写真で柔らかくなります。

どうしても黒のワンピースやスーツを着たい場合は、首もとに白または青みのある明るいスカーフを添えるか、コートをオフ白にしてコントラストを和らげてください。これで「黒は似合うけれど写真では強すぎる」という問題が解消されます。

ブルベ冬が避けたいのは、黄みのつよいベージュ・アイボリー・キャメルです。これらは秋の屋外光と合わさると一気に黄ばんで見え、顔の透明感を消してしまいます。小物で黄みを足す場合も、できるだけ面積を小さく、バッグや靴など顔から遠い位置にとどめておきましょう。

表:パーソナルカラー別・七五三で映えるおすすめ色

タイプ顔周りで使う色セットアップにする色小物で足すとよい色備考
イエベ春コーラル・サーモン・あたたかアイボリー・明るいエクリュベージュ・グレージュ・明るいキャメル明るいキャメル・ピンクベージュ・薄ゴールド晴天の屋外では1トーンだけ落とすと写真で飛びにくい
ブルベ夏ラベンダー・ペールピンク・ローズベージュ・アイスラベンダーライトグレー・ブルー寄りネイビーシルバー・グレイッシュピンク・淡パール真っ白は強いので、少しだけ色を足すとやわらぐ
イエベ秋キャメル・テラコッタ・オリーブベージュ・マスタードチャコール・ダークブラウン・カーキゴールド・アイボリー・レンガ赤小物黒一色は避け、どこかに温かみを残す
ブルベ冬純白・クールピンク・ワインがかったピンク・ロイヤルブルーネイビー・チャコール・ブラックパール・シルバー・ネイビーバッグ黒を使うときは首元に白を1点入れる

シーン別・一緒に行く人別での着分け方

七五三は家族構成や撮影の仕方によって「見せるべききちんと感」が微妙に変わります。ここをあらかじめ想定しておくと、同じ服でも着回しで格を調整できるようになり、買い足しが最小限で済みます。

子どもとママだけで参拝するケース

母子のみの場合は、ママがやや明るめでも問題ありません。写真に映る人数が少ないため、ママの色が子どもを食べる心配が少ないからです。動きやすいワンピースに短めのノーカラージャケット、またはきれいめのニットセットアップにロングコートなど、歩きやすく子どもを抱えやすいものを選びましょう。抱っこが多い時期は、上半身に季節色+下半身に中間色を置いておくと、汚れも目立たず、写真でも色がきれいに残ります。

祖父母も同行するケース

祖父母が黒留袖や訪問着で来る場合、ママはそれより格を落とさないようにします。ネイビーやグレージュのセットアップ、控えめなツイード調のワンピース+ジャケット、あるいは上質なマットサテンのボウタイブラウスにノーカラージャケットといった組み合わせが安心です。ここでも顔周りの色だけは季節色にしておくと、年代が違っても並んだ写真がきれいに揃い、「このお母さんだけ顔がくすんでいる」という事態を防げます。

スタジオ撮影も同日に入れているケース

スタジオでは背景が白・グレー・ベージュになることが多いため、屋外よりも1トーン濃い色を母に足します。たとえばブルベ夏ならペールピンクではなくローズピンク、イエベ春ならアイボリーではなくコーラル寄り、イエベ秋ならキャメルではなくテラコッタ寄り、ブルベ冬なら白+ネイビーをはっきりと。

屋外との2本立てでも破綻しないように、アウターで色を調整できるようにしておくと便利です。屋外→スタジオの順なら、最初はやや淡く、室内に移動したらストールやジャケットを1トーン濃くするだけで対応できます。

父親がダークスーツ一択の場合

夫が紺または黒のビジネススーツで来る場合、ママもボトムまたはジャケットをネイビー・チャコールなどに寄せ、顔だけ季節色にします。これで夫婦で一体感が出て、子どもがどんな色でもまとめやすくなります。夫がネクタイで色を入れているなら、ママは同系色をほんの少しだけ小物に入れておくと、写真で「色がそろっている」ように見えます。

下の子がまだベビーカーの場合

ベビーカーは黒・グレー・ベージュなど中間色が多いので、ママのボトムもそれに合わせ、上半身だけに色を置きます。抱っこや乗せ降ろしでシワがついても目立たないよう、上品なポンチ素材・中肉のツイル・シワになりにくいジョーゼットなどを選ぶと安心です。

靴は子どもを追いかけやすいフラットでも構いませんが、ベージュ・ネイビー・黒などボトムとつながる色にしておくと、写真で足元だけカジュアルになるのを防げます。

表:シーン別おすすめコーデ(拡張)

シーンママの上半身ボトム/アウターポイント追加メモ
母子のみ参拝季節色ブラウス・ワンピ上身頃ベージュ・グレージュ明るめでもOK、動きやすさ優先カメラマンがいない場合でも写真が沈まない
祖父母同行季節色+ノーカラージャケットネイビー・グレー格を一段上げる、色は控えめ祖父母の和装と並ぶならツイードも可
屋外+スタジオ季節色を1トーン濃く中間色セットアップアウターで調整、ストールで明度チェンジ室内の白背景で顔が飛ぶのを防ぐ
父がダークスーツ季節色を首元にネイビー・チャコール夫婦で統一感、子どもを中心に見せるネクタイと小物でどこか1点リンク
下の子連れ季節色のニット・ブラウスベージュ・黒・チャコール汚れを目立たせない、動きやすさ優先抱っこ紐の色ともつながるように

Q&A(よくある質問)

Q1. 子どもが原色の着物です。母も色を入れていいですか?
入れて構いませんが、母は面積を小さく・彩度を一段落として入れてください。たとえば子どもが真っ赤なら母はコーラル、子どもが濃い水色なら母はライトネイビーやラベンダー、といった具合です。色を入れる位置も、顔より下に寄せると子どもが主役であることがはっきり伝わります。

Q2. 黒のワンピースでも大丈夫ですか?
ブルベ冬なら黒も似合いますが、首もとに白・青みピンク・パールを足して、顔に光を戻してください。イエベ・ブルベ夏は黒だけだと沈みやすいので、コートやストールを明るくする・イヤリングを明色にするなどでバランスを取ります。写真で黒が強すぎると感じたら、バッグだけでも明るい色に変えると印象がやわらぎます。

Q3. ブーツで行ってもいいですか?
神社によっては問題ありませんが、七五三の写真としてはヒールやパンプスの方が格が整います。どうしてもブーツなら、色をボトムと揃えて“線”を切らないようにします。ロングブーツならスカートと同系色、ショートブーツならタイツと同系色にしておくと、足元だけカジュアルになるのを防げます。

Q4. 赤ちゃん連れで汚れが心配です。
ボトムやコートを中間色にしておけば、多少の汚れは目立ちません。顔周りだけ季節色にしておけば、写真ではきれいに見えます。さらに授乳ケープやブランケットを子どもと同じ色でそろえておくと、写真に写り込んでも違和感が出ません。

Q5. パーソナルカラーが分からない場合は?
黄みが似合うか青みが似合うかだけでも決めてください。黄みならベージュ・コーラル・キャメル寄せ、青みならラベンダー・ローズ・ネイビー寄せにしておけば、大きく外しません。どうしても分からなければ、秋の七五三ならグレージュ×ネイビー×白小物、春〜初夏の七五三ならベージュ×オフ白×薄ピンク小物にしておけば、どのタイプでも比較的なじみます。

用語辞典

格(フォーマルレベル):行事のきちんと度合いのこと。七五三なら、着物の付き添い・祖父母同行のときは高め、母子だけ・カジュアル参拝のときはやや低めに調整する。格の高低は「ジャケットの有無」「靴のきれいさ」「バッグの硬さ」「アクセサリーの品の良さ」でだいたい表現できる。

中間色:ベージュ・グレージュ・ネイビー・チャコールなど、背景にも人にもなじみやすい色。家族で並んだときにもっともつながりやすく、汚れも目立ちにくく、季節外れ感も出にくい。

季節色(パーソナルカラー):その人の肌・瞳・髪になじむ色のグループ。七五三ではここを顔周りに置くことで、写真でのくすみを防ぎ、動画での沈みも防ぐ。全身に使うのではなく「顔から上半身まで」に限定して使うと、家族とのバランスが取りやすい。

ノーカラージャケット:衿のないジャケット。首元に季節色のブラウスを入れると一気に似合いやすくなり、七五三のような行事にもマッチする。ストールで明度を変えることもできるため、屋外とスタジオを移動する日に便利。

比翼風仕立て:前ボタンを一枚の布で隠す仕立て。フォーマル感が出るので、きれいめコートやワンピースで使われる。写真に写ったときに“面”がすっきりして見えるため、七五三のような記念日には特に向いている。

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