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パーソナルカラー別×ルームウェアのくすみ回避完全ガイド【在宅・就寝前・家事動線も美しく】

家にいるときこそ落ち着いた色を着たいのに、実際に着てみると「顔が青白くなる」「なぜか肌が黄ばんで見える」「メイクしているのに疲れて見える」ということが起きやすくなります。これは、ルームウェアの色がパーソナルカラーから外れているだけでなく、室内照明の色・壁や床の反射色・近くにある布ものの色がいっしょに映り込むからです。

とくに夜の室内は電球色で黄みが強いので、青み肌の人がくすみピンクやグレージュを何も考えずに着ると、一気に顔がくたっとして見えます。反対に、黄み肌の人が真っ白や冷たいブルーグレーを大面積で着ると、肩まわりにだけ光が浮いて顔が孤立してしまい、まるで体調を崩しているように見えることもあります。

ここをパーソナルカラー別に組み直しておけば、どの時間帯でも**「顔だけ暗い」「首だけ赤い」「クマが強調される」**といったお悩みを防ぎつつ、家の中でも写真やオンライン通話に耐えられるルームスタイルが作れます。

結論から言うと、ルームウェアでくすみを回避するには、①肌に一番近い“衿ぐり〜肩〜胸元”の色をパーソナルカラーで合わせる ②部屋の光の色に合わせて明度を1段階だけ上下させる ③上下を同系色で揃えて体の面を分断しないの3ステップを守ることが大切です。

この記事ではまず、ルームウェアでくすみが起きる仕組みを整理し、次にパーソナルカラー4タイプ別に似合うルームカラー・柄・素材を詳しく紹介します。

そのあと、パジャマだけでなくワンマイルウェアや在宅勤務用のトップス、羽織り物、ルームソックス、ブランケットの色までつなげる方法を説明し、最後に買い物チェックとQ&A、やさしい用語辞典を付けておきます。

どの章も、今日クローゼットを開けてすぐに入れ替えやすいよう、色と形をできるだけ具体的にしてあります。

目次

ルームウェアでくすみが起きる3つの要因と基本の組み立て方

室内で顔がにごって見える大きな要因は3つあります。ひとつは照明の色の影響が大きいこと、ふたつめは肌に近いところで布が重なること、みっつめは上下・ガウン・毛布といった複数の布が同時に画面に入ることです。

外出着なら自然光の下で見ることが多いですが、家の中では電球色・昼白色・間接照明・テレビやPCの光など、いろいろな色の光源が同時に当たります。ここにパーソナルカラーと遠い色が重なると、黄み肌なのに青く、青み肌なのに黄色く、といった逆方向のくすみが一気に出ます。

電球色が強い部屋(オレンジ寄り)の場合、イエベ春・イエベ秋は比較的なじみやすいですが、ブルベ夏・ブルベ冬は顔だけが黄ばみやすいので、ルームウェアは青すぎる色よりもラベンダー寄り・青みピンク寄り・グレージュ寄りにして、黄みを受け止めるクッションをはさみます。

逆に昼白色〜白色に近い照明の部屋では、イエベは肌が白っぽく飛びやすいので、ルームウェアを一段だけあたためた色(アプリコット、カフェオレ、キャメル寄りベージュ)に寄せると、首の色との段差が目立ちません。

表:くすみやすい環境と対策の早見表

室内の光起きやすいくすみ主にくすむタイプ回避の色の方向備考
電球色が強い(夜のリビング)黄ばみ・顔だけ暗いブルベ夏・ブルベ冬ラベンダー寄り・青みピンク寄り首元だけPC色にする
昼白色で壁が白い白浮き・寒さイエベ春・イエベ秋アプリコット・カフェオレ・キャメル寄り上下を同系でつなぐ
PC・スマホの光が強い目の下がくすむ全タイプ顔まわりだけ明るい色・スカーフ濃色ガウンは後ろに回す
暗い部屋+ダークルームウェア全身が沈む春・夏ワントーン上げた同色に替える足元も明るめに

ルームウェアは上下で色を変えてしまうと、座ったときにお腹まわりが分断されて見えます。ソファに座る・正座する・床に座って作業するなど、腰が沈む体勢が多い人ほど上下同系色・濃淡差は1トーン以内を意識すると、体型がすっきり見えます。

さらに、パーソナルカラーに合う色を首もとやフード裏、カーディガンの見返しなどに忍ばせておけば、外から帰ってすぐに着替えたときでも顔色が落ちにくくなります。

パーソナルカラー別に見る「似合うルームカラー」と「くすむ色」

イエベ春のルームウェア

イエベ春は、あたたかくて光が通る色を着たときに一番調子が良く見えるタイプです。室内でもアプリコット、コーラルベージュ、ミルクティー、バターイエロー、明るいラテ、サーモンピンクなどのやわらかい色を選ぶと、電球色の下でも肌がつややかに見えます。

反対に、青みの強いグレイッシュピンク・くすんだラベンダー・冷たいチャコールは夜の室内で顔をくもらせます。冷たい色が着たい日や、ベッドリネンがグレー系の日は、首に近いところだけをアプリコットや生成りにして、パンツをグレーにするなど、顔のまわりと体のまわりで役割を分けると安定します。

素材はパイルやワッフルなど少し立体感のあるものか、微光沢のフレンチテリーのように光が走るものにすると、頬のつやを拾ってくれます。

ブルベ夏のルームウェア

ブルベ夏は、白をひとさじ混ぜたような冷たくやわらかい色が似合います。室内でくすまないのはラベンダー、スモーキーピンク、ローズベージュ、ブルーグレー、ライラック、淡いパープルグレーあたりで、いずれも電球色をやわらかく受け取ります。

くすみやすいのは、黄みの強いベージュ・キャメル・オレンジ・からし色です。これらを着ると一気に顔が黄ばむので、どうしても着たい日は顔に近いところだけラベンダーにしておき、下をキャメルにします。

素材はマットで落ち感があるものや、ガーゼのようなやわらかいものが顔の柔らかさと合いますが、明るい色のベロアやもこもこフリースを上に持ってくると光を拾いすぎて顔が白飛びするので、もこもこはボトムや羽織りに回すとちょうどいいです。

イエベ秋のルームウェア

イエベ秋は、深みとあたたかさのある色を着ると、室内でも血色が増して見えます。キャメル、カフェオレ、オリーブ、カーキ、テラコッタ、パンプキン、サンドベージュ、レンガ寄りのブラウンなど、少し影を含む色を選ぶと、壁が白でも床が濃くてもバランスがとれます。

くすみやすいのは、真っ白・アイスブルー・青みの強いグレーなど、秋の肌温度から遠い色です。どうしても白っぽいルームウェアが着たい日は、首元にだけレンガ色やキャメルを入れたり、肩からストールをかけておきます。

素材は、コーデュロイ、ワッフル、ニットテリー、起毛したカットソーなど、影を作るものが向きます。これらはシワが出ても味になるので、在宅で動き回る日にも安心です。

ブルベ冬のルームウェア

ブルベ冬は、くっきりした色や、冷たく澄んだ色を上半身に持ってきたときに顔が冴えます。室内でもチャコール、ネイビー、ワイン、ボルドー、ローズ寄りのグレー、スモークパープル、真っ白に近いホワイトなどを選ぶと、PCやスマホの光に負けません。

くすみやすいのは、くすんだベージュ・カフェオレ・黄みの強いブラウンなどで、これらを着ると一気にどんよりします。冬タイプが茶系を着たいときは、顔に近いところだけ白やチャコールを入れて、ボトムやガウンで茶色を受け止めます。

素材はつやのあるサテン寄りのパジャマや、きめの細かいカットソー、毛羽立ちの少ないマイクロファイバーなど、光をきれいに返すものだと表情が映えやすくなります。

表:PC別 くすまないルームカラーと避けたい色

PCタイプくすまない色避けたい色首元だけに入れる色
アプリコット・コーラルベージュ・ミルクティースモーキーラベンダー・冷チャコール生成り・明るいアイボリー
ラベンダー・ローズベージュ・ブルーグレーキャメル・オレンジ・からし淡ラベンダー・青みピンク
キャメル・テラコッタ・カフェオレ・オリーブ真っ白・アイスブルーキャメル・レンガ
チャコール・ネイビー・ワイン・白くすんだベージュ・黄みブラウン白・ディープワイン

アイテム別に見る素材・シルエット・重ね方のコツ

ルームウェアは一枚で終わらず、インナー・上着・羽織り・ソックス・ひざ掛けと何層かに重ねて着るのが普通です。ここで色をバラバラにしてしまうと、どれか一枚が顔色をにごらせてしまいます。

基本は肌に一番近い層をPC色にする→その上に乗せるものは同じ温度で濃淡を付けるです。たとえばブルベ夏なら、インナーをラベンダーにし、上をローズベージュ、羽織りをグレージュにすれば、すべて冷たくやわらかい色なのでにごりません。イエベ秋なら、インナーをキャメル、上をカフェオレ、羽織りをテラコッタにしておくと、座ったときも色が切れません。

シルエットは、上が重く見える組み合わせを避けます。もこもこした羽織りを着る日は、顔に一番近いインナーをPC色にして、もこもこは前を開けたままにしておきます。

これなら、羽織りがどんな色でも、顔にくすみ色が近づきません。パンツは、色を上下で揃えておくと足が短く見えず、体がまるごと一色で見えます。パーソナルカラーに合う色でセットアップになっているルームウェアを一組持っておくと、在宅勤務のカメラにもそのまま出られます。

季節・時間帯・シーン別のくすみ回避ルール

季節によって照明の使い方も変わるため、同じ色でもくすみ方が違います。夏の夜はエアコンで体が冷え、顔色も青く見えやすいので、ブルベでも一段あたたかい色に寄せたほうが顔色が保てます。

冬の朝は日が低くてオレンジの光が入るため、イエベ以外は顔だけが黄ばむことがあります。このときは首元にだけPC色のストールやカーディガンを掛けると、一瞬で戻ります。

在宅勤務やオンライン通話では、画面に映るのが胸から上だけなので、ここをPC色にしておくことが何より大切です。下がどんな色でも、画面に映らなければ問題ありません。

逆に言うと、胸から上がくすみ色だと、メイクをしても疲れて見えます。家事動線でよく動く日は、袖口や裾を汚れの目立たない濃色にしつつ、衿ぐりや胸もとはPC色を死守すると、鏡に映るたびのストレスが減ります。

買い物チェック・Q&A・用語辞典

買い物をするときは、今持っているルームウェアを色ごとに並べ、パーソナルカラーと合っているもの・合っていないものに分けます。合っていないものでも、首元にPC色のタンクトップを一枚はさむだけで使えるようになることが多いので、すぐに手放す必要はありません。

次に買い足すときは、「部屋の光の色」に合う明るさを優先し、その中からPCに合う色を選びます。最後に、羽織りとひざ掛けを同じ系統にそろえれば、家の中にいるあなたの“基準色”ができ上がります。

Q1. 夜になると、どのルームウェアでも途端に顔が暗く見えます。

A. 電球色の下では、ブルベが特にくすみやすいです。首に近い場所にだけラベンダーやローズベージュを置き、濃い羽織りは後ろに回してください。髪を耳に掛けて顔横に光を通すと、さらに戻ります。

Q2. 子どもと同じようなパステルを着ると、急に幼く見えます。

A. 明度が高すぎると子どもっぽく見えるので、同じ色でも一段だけ沈めた色にしてください。夏ならくすみラベンダー、春ならミルクティーやアプリコット、秋ならカフェオレ、冬ならチャコールを混ぜると、大人っぽくなります。

Q3. グレーが好きですが、どのグレーを着てもくすみます。

A. パーソナルカラーに合う温度のグレーに寄せてください。春・秋は少し黄みを含むグレージュ、夏・冬は青みを含むブルーグレーがきれいに見えます。首元だけPC色にして、グレーはパンツやカーディガンにすると無理がありません。

Q4. もこもこのセットを着ると顔だけ膨らんで見えます。

A. もこもこの色が顔の温度と合っていない可能性があります。PC色のTシャツやタートルを中に着て、もこもこは前を開けて着てください。上下を同じ色にすると、体が横に広がって見えません。

Q5. 白いパジャマに憧れますが、顔がきつく見えます。

A. 真っ白が得意なのは主にブルベ冬です。ほかのタイプが白を着るなら、生成りやアイボリー、オフホワイトに落とし、首元にPC色の小さなスカーフやレースを足してください。

用語辞典

電球色:オレンジがかったあたたかい照明のこと。黄み肌はなじむが青み肌は黄ばみやすい。
昼白色:白に近い照明のこと。青み肌はきれいに見え、黄み肌は白く飛びやすい。
見返し:カーディガンや羽織りの内側に見える部分。ここをPC色にしておくと顔色が良く見える。
ワントーン:同じ色を明るさだけ変えて使うこと。上下をワントーンにすると体が分断されない。

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