パーソナルカラー別×スタンドカラーとタートルの選び方

首まである服は便利なのに、実は一番失敗が出やすいパーツです。スタンドカラーやタートルを着た日は、なぜか顔が大きく見えたり、疲れて見えたり、せっかくのパーソナルカラーがくすんだりします。

これは、首まわりのえりが顔のすぐ下に位置していて、**色(どのシーズンの色か)高さ(どこまで覆うか)分量(えりが見えている面積)**を同時に判断しなければならないからです。

しかもこの3つは少しでもずれると影が濃く出て、肌の黄ぐすみ・青ぐすみ・くま・二重あごなどが強調されます。そこでこの記事では、まず首まわりが重く見える理由を理解し、次にパーソナルカラー別に「似合いやすい高さ・色・素材」をまとめ、そのうえで通勤・休日・行事・防寒などシーン別にどう着回すかを整理します。

さらに、顔が大きく見える・首が短い・胸が目立つといったよくある悩みに対応できる微調整と、買い物のときに見落としやすい採寸のポイントもセットで書き足しました。

読み終えたときには、「今日は寒いから首まであるものを着たい」「でも顔は明るく細く見せたい」という日でも、迷わずに形と色を選べるようになります。

目次

首まわりで顔色が変わる理由と基本設計をおさえる

首に沿うえりは影を生むので色のズレがそのまま出る

スタンドカラーもタートルも、首に沿って立ち上がるぶん、あごの下・フェイスライン・ほお骨の下・耳のつけ根のあたりに影を作ります。この影は、顔を細く見せるのに役立つ一方で、似合わない色や強すぎる色が来たときに一番最初に濃くなる場所でもあります。

たとえば、黄みが得意な人が青みに寄ったグレイッシュなタートルを高く着ると、影が一気に冷たくなって口角が下がったように見えますし、逆に青みが得意な人が黄みの強いキャメルタートルを首まで立てると、首もとの影が黄土色に転んで肌がにごって見えます。

つまり首まわりは「色がほんの少し合っていない」だけでも誤差が目立つので、パーソナルカラーとの相性を最優先に考える場所です。

先に決めるのは色ではなく高さ・フィット感・素材の順番

首まである服は、色から選ぶと失敗が出ます。先に決めるべきは、高さ→フィット感→素材です。高さは「喉仏を全部隠す」「喉仏の1/3を隠す」「鎖骨のすぐ上までのモックにする」という三段階で考えると楽になります。

喉仏をすべて隠すと影が増えるため、素材は必ず薄手か柔らかいものに寄せておきます。喉仏を1/3だけ隠す高さなら、ミドルゲージや布帛のスタンドなど、多少ハリのあるものでも顔が沈むことは少ないです。

フィット感は、首にぴったり沿うほど色の影響が強くなるので、色決めに自信がないときや体型の変化が気になるときは、1〜2cmだけ首から離れる設計を選びます。

素材は、面がつるんとしたハイゲージほど色がそのまま出るので、色が完全に合っているときやウィンターのようにコントラストが得意なタイプに向きます。色を少しぼかしたいときや、肩まわりに丸みを持たせたいときは、空気を含む畦編み・ミドルゲージ・ブラウス地のスタンドが扱いやすくなります。

縦の余白をどこで作るかを最初に決める

首まである服を着たときに一番重く見えるのは、首・顔・髪がすべて同じ高さで詰まっているときです。これを避けるには、どこか一カ所でいいので縦の余白を作ります。

髪を耳にかけて首筋を見せる、前髪に透けを作っておでこに光を入れる、イヤリングを縦長にしてタートルの上に落とす、胸元で色を切り替えて視線を下に誘導する、どれか一つでかまいません。

特にタートル×濃色を選んだ日は、首横か耳のどちらかに必ず光を置くと覚えておくと、顔がつぶれずに済みます。

表:首に沿うえりを選ぶときの先行決定ポイント

観点先に決める内容目安得られる効果
高さ喉仏まで全部/1/3だけ/鎖骨上まで全部隠す日は薄手・1/3隠しは中厚が安全影の量を細かく調整できる
フィット感首に沿わせるか、1〜2cm離すか初心者は1〜2cm離すと失敗が少ない不安な色も着られるようになる
素材ハイゲージかミドルゲージか布帛か顔立ちが大人寄りならハイゲージがきれい面が整い高見えする
シーズンの基本色か、白・オフ白か迷ったら明るいニュートラルに寄せる顔の下が沈まない

パーソナルカラー別に見る「似合う高さ・色・素材の組み合わせ」

明るくあたたかいグループ(スプリング・ライト寄りの人)

このグループは、肌に黄みの光がきれいに乗るので、首まで色を上げても重くなりにくいという強みがあります。ただし厚手で高さのあるタートルを濃い色で着ると、一気に冬っぽくなってしまい、春らしい透明感や軽快さが見えなくなります。

選びやすいのは、タートルよりも少し低いハイネックや、柔らかく立ち上がるスタンドカラーです。色はアイボリー、明るいベージュ、バターのような黄みのクリーム色、やわらかいコーラル、淡いアプリコットなど、肌の明るさと同じ方向に光を返す色が最適です。

濃いグリーンや深いブラウンを首に持っていく日は、顔に一段オフ白をはさみ、イヤリングで光を足すと、スプリングらしい快活さを保てます。素材はハイゲージでもよいですが、表面にわずかな凹凸があるほうが季節を問わず着やすく、夏前後でも違和感が出ません。

やわらかく青みが得意なグループ(サマー・一部のソフトタイプ)

このグループは、首が詰まると顔が平板に見えやすく、血色が引いたように見える人が多いので、高さはやや控えめにします。安全なのは、首が一度折れるハーフタートル、もしくは衿腰が低めのスタンドブラウスです。

色はラベンダー、スモーキーなローズ、ブルーグレイ、スチールブルー、明るいネイビーなど、青みをちゃんと感じられるものを優先しておくと、首もとの影がやわらかくなり、フェイスラインがきれいに見えます。どうしてもベージュやキャメルのような黄み寄りの色を首元に置く場合は、顔まわりにシルバーや白パールを一つ置いたり、アイメイクをほんの少しだけ青み寄りにしたりして、色の温度差を埋めます。

素材は、肌に沿いすぎない天竺や薄手のリブ、布帛のスタンドなど、空気を含むものを選ぶと、首の長さが足りなくてもすっきり見えます。

深みとコントラストが得意なグループ(オータム・ウィンター)

このグループは、色に深さや強さがあっても顔が負けにくく、首までしっかり覆うデザインを最も取り入れやすいタイプです。オータムの場合は、キャメル、テラコッタ、マスタード、オリーブ、チョコレートブラウンといった深くて温かい色を高めタートルで着ると、季節感も顔の立体感も一気に出ます。

ただし素材まで重くしてしまうと、首の短さや肩の厚みが強調されるので、落ち感のあるミドルゲージや、起毛が控えめなベロア、柔らかいツイルなど、光を拾ってくれる面のものを選びます。

ウィンターの場合は、黒・チャコール・ロイヤルブルー・ワイン・ディープマゼンタなど、高彩度・高コントラストの色をハイゲージのタートルやハイスタンドで着ると、一番得意なモード感が出ます。ここに白やアイシーなコート、直線的なシルバーアクセを重ねると、首まで隠しているのにむしろ明るく見えるというウィンターらしい現象が起きます。

甘い色のタートルを着るときだけは高さを一段落とし、耳や髪まわりで冷たい光を足してコントラストを保つと破綻しません。

表:パーソナルカラー別×首まである服の組み合わせ早見

グループ高さの目安首に置くときの色向く素材一緒に足すとバランスが取れるもの
明るくあたたかいグループハイネック〜低めスタンドアイボリー・明るいベージュ・コーラルハイゲージ・薄手ニットゴールド・小ぶりピアス・白の差し色
やわらかく青みが得意なグループハーフタートル〜柔スタンドラベンダー・ローズ・ブルーグレイ天竺・薄リブ・布帛シルバー・白パール・明るいメイク
深みとコントラストが得意なグループ高めタートル・ハイスタンドキャメル・オリーブ・黒・ロイヤルブルーミドルゲージ・つるんとした編地・ツイル小さめゴールド/シルバー・直線的アクセ

シーン別に見るスタンドカラー/タートルの使い分け

通勤・仕事の日は高さを一段低くして表情の動きを残す

仕事の日に首まである服を選ぶときは、話す・聞く・振り向くといった動作が多いことを前提に、高さを一段落としておきます。スプリングとサマーなら、白や明るいベージュのスタンドをベースにして、その上からジャケットで色を足すと表情が沈みません。

オータムとウィンターの場合は、首もとを深い色にしても構いませんが、そのかわり耳元や首横に光るものを必ず置き、口紅もやや明るくしておきます。これでオンライン会議でも顔が抜けます。

気温が低い日は、スタンドカラーの上からVあきのベストやジャンパースカートを重ねて、胸元に縦の抜けを後付けするやり方も有効です。

休日・移動の日は高さで今っぽさを、色で季節感を出す

休日はトレンド寄りの高さを試すチャンスです。スプリングやサマーは、ややルーズなモックネックやスタンドブラウスを明るい色で取り入れると、デニムやカジュアルパンツでも顔がくすみません。

オータムはカットソーのタートルにワークベストやミドル丈のアウターを重ね、足元に革靴やブーツを合わせて面で季節感を出します。ウィンターは反対に、黒タートルに白シャツや淡いグレイのアウターを合わせると、コントラストがあるので写真にも強くなります。

どのタイプでも、休日は一カ所だけ肌を出すと重さが抜けるので、袖を1回だけ折る、髪をタートルの外に出して首横に光を作る、どちらかを入れておきます。

行事・フォーマル・オンラインでは面を整えてから色を乗せる

卒入学式、会社の式典、オンラインでの大事な打ち合わせなど、きちんとした場面で首の詰まった服を着るときは、色よりも先にえりの「面」がきれいに立っているかを見ます。スタンドカラーなら首から離れすぎず、かといって詰まりすぎず、まっすぐ上を向いて立っていること。

タートルなら首にたるみが寄らず、1本の筒のようにきれいに落ちていること。これが整っていれば、スプリングならアイボリーや薄コーラル、サマーならグレイッシュなラベンダーやブルーグレイ、オータムならキャメルやマスタード、ウィンターなら黒やインクブルーといったシーズン色をそのまま乗せて大丈夫です。

面が崩れていると、いくら色が合っていても「もたついた印象」が勝ってしまうので、芯のしっかりしたものに差し替えます。

防寒が最優先の日は「上が暗・中が明・顔まわりに光」を意識する

真冬やアウトドアで防寒を優先したい日は、どうしても首・あご下・耳まわりまで暗い色で覆いがちです。ここで全身を暗くしてしまうと、パーソナルカラーが得意でも顔が沈んで見えます。

そこで、アウターやマフラーを暗くする日は、インナーのタートルをひとつ明るくしておきます。オータムならキャメルのタートルの上にオリーブのコート、ウィンターなら白タートルの上に黒のダウン、サマーならブルーグレイのタートルにチャコールのコートという具合に、上は暗く・中は明るく・顔まわりに一点光を足すと、首まである服でも軽やかさが残ります。

イヤーマフやニット帽を合わせるときも、顔に最も近い部分を自分のシーズンに揃えておくと、写真写りがぐっと良くなります。

表:シーン別×首まである服の選び方

シーン高さ色の考え方プラスするものねらい
通勤・仕事一段低め・明るめ顔の近くはシーズンの明色耳元の光・ジャケット表情を見せる
休日・移動今っぽい高さ季節に合う中明度肌見せ・軽い小物抜けとリラックス
行事・オンライン面を最優先シーズン色をそのまま端正なアクセとまとめ髪写真・画面で映える
防寒重視高さをしっかり上暗×中明×顔に光マフラー・帽子・イヤリング暗くても沈まない

悩み別で行う首まわりの微調整

顔が大きく見える・首が短く見えるときの工夫

顔が大きく見える人や首が短く見える人は、えりの高さそのものを下げるか、えりと顔のあいだに「光の通り道」を作るかのどちらかで対応します。最も簡単なのは、ほんの少しルーズなタートルにして、首とタートルの間に1cmほどの影と光の境目をつくるやり方です。

これだけでえりが顔に食い込まず、首が詰まって見える問題が和らぎます。髪を耳にかけて首横を見せる、イヤリングをタートルより長くする、といった首横の余白づくりも有効です。

色に関しては、自分のシーズンであっても暗すぎる色を首まで持ってくると輪郭が太く見えることがあるので、暗色を選ぶ日は顔のすぐ下にオフ白・明るいベージュ・アイシーな明色などを一段挟み、タートルの高さを実質的に1〜2cm下げるつもりで着こなします。

肩幅や胸のボリュームが気になるときの工夫

肩に厚みがある人や胸のボリュームがある人は、首に沿うえりと肩のラインが一体化して「上半身がひとかたまり」に見えやすくなります。これを避けるには、えりの高さを保ったまま、素材だけを軽くするか、えりと同系色で縦長アクセサリーを足して分断するかのどちらかを選びます。

たとえばオータムでキャメルの高めタートルを着るなら、同じキャメル〜ベージュ系のロングペンダントを胸の中央に落として、上半身をIラインにします。サマーでブルーグレイのスタンドを着るなら、細長いシルバーイヤリングを顔の横に配置して、横への広がりより縦の流れを強調します。

胸元に大きなフリルやボウタイがあるブラウスを着る日は、タートルやスタンドの高さを一段落とし、首の中ほどに余白を残しておくと、立体的でも重くなりません。

年齢サイン・肌のゆるみを目立たせたくないときの工夫

首まわりは年齢サインが出やすい場所でもあります。たるみが気になり始めたときほど「全部隠すタートル」を選びがちですが、実は隠せば隠すほど影が大きくなり、口角やフェイスラインが重く見えてしまいます。

そこでおすすめなのは、首を隠すのではなく「首の色を整えてから隠す」ことです。顔に合う色の薄手タートルを一枚入れてから、上にジャケットやカーディガンを重ねると、首の色が先に整うので影が濃く出ません。明度の高いインナーを入れておくと、マフラーを巻いたときも顔の下に明るさが残ります。

リップとチークの色を首もとの色に近づけておくと、輪郭がつながって見えて、年齢サインが目立たなくなります。

表:悩み別・首まである服の調整ポイント

悩み調整する場所具体的なやり方効果
顔・首が大きく見える高さと余白ルーズなタートルにして首横に光を置く詰まり感が取れて小顔に見える
肩・胸が張る縦ラインを追加同色ロングペンダント・縦長イヤリング上半身が分割されスリムに見える
年齢サインを隠したい色を先に整える顔に合う薄手タートルを中に着る影が強く出ず若々しく見える

選ぶ・買う・お直しまでの具体手順

店頭で試着するときに見る場所を決めておく

店頭でスタンドカラーやタートルを試すときは、鏡の前で上から順番に見ると迷いません。まず高さが喉仏をどこまで隠しているかを見て、次に首とのあいだに1〜2cmの余白があるかを確認します。

そのうえで、顔色が沈んでいないか、耳や首横の光が消えていないかをチェックします。最後に、座ったときやスマホを見るときに首が詰まりすぎないか、口紅がえりに当たらないかも確認しておくと、着用シーンでのストレスがなくなります。

パーソナルカラーに完全に合う色がない場合でも、形と高さが合っていれば、中に自分のシーズン色の薄手インナーを入れて補正することができます。

オンラインで買うときは数値で比べる

オンラインで買うときは、持っている中で一番バランスよく着られるハイネックやタートルを床に置き、着丈・えりの高さ・えりの口まわりの直径・肩幅・身幅を測っておきます。商品ページに載っている数値と照らし合わせて、えりの高さが自分の許容量を超えていないか、肩幅が広すぎてえりが外に流れないかをチェックします。

特にえりの高さは、1〜2cmの違いで印象が変わるので、必ず確認しておきます。色について迷うときは、まずオフ白・アイボリー・グレージュなどのニュートラルを一枚買っておき、そこにシーズン色のストールやカーディガンで色を足すと、失敗がほぼなくなります。

お直し・買い足しのときに気をつけること

タートルやスタンドカラーは、袖丈や着丈に比べてお直しが難しく感じられますが、実際には「高さを1段折って着る」「えりを内側に入れて縫い止める」「インナーで色を補正する」といったソフトなお直しで十分なことが多いです。

どうしても首が詰まる場合は、同系色の薄いスカーフを中にはさんで首とえりのあいだに空気を作ると、実質的に高さを下げたのと同じ効果が出ます。

次に買い足すときは、自分が一番よく着ている高さよりも1cmだけ高いものか低いものを選び、バリエーションをつくると、気温やメイク、髪型の変化にも対応しやすくなります。

表:買うとき・お直しするときのチェック表

項目見るポイント基準の例問題があったときの対処
高さ喉仏のどこまで隠れるか隠す日は薄手・隠さない日は中厚折って着る・内側で縫い止める
口まわり首とのあいだの余白1〜2cmあると安心スカーフをはさむ
顔が沈んでいないかシーズン色・白・オフ白インナーで補正する
素材面がきれいかハイゲージ・落ち感あり芯のあるものに買い替え

Q&A(よくある質問)

Q1. 首の詰まった服がどうしても似合わない気がします。諦めたほうがいいですか?
A. 首の詰まった服そのものではなく、高さと色の組み合わせが合っていないだけのことが多いです。自分のシーズンに合う明るい色のハーフタートルから試し、耳に光るものを足して首横に余白を作ってみてください。それで顔が沈まなければ、完全なタートルにも進めます。

Q2. ダークカラーのタートルを着ると顔が一段と老けて見えます。どうしたらいいですか?
A. ダークカラーは影を強めるので、顔のすぐ下に明るいインナーを一段挟むか、口紅をタートルの色よりも明るくしておきます。イヤリングやネックレスで光を足すのも有効です。

Q3. 首が太くてタートルが回りません。パーソナルカラーを活かす首まわりはありますか?
A. スタンドカラーでえりがほんの少し離れるものや、前立てに縦のラインがあるものを選ぶと、パーソナルカラーの色を顔の近くに置きながらも首を細く見せられます。

Q4. オンライン会議だと首まである服がのっぺり写ります。改善できますか?
A. 顔に対してえりが暗すぎるのが原因です。スタンドやタートルの色を一段明るくするか、白パール・シルバー・明るいイヤリングを必ず足して、光を反射させてください。

Q5. マフラーやスヌードと合わせるときはどう考えればいいですか?
A. 首まである服×マフラーは一番重くなりやすい組み合わせなので、服を暗くしたらマフラーは明るく、マフラーを暗くしたら服は明るく、と上下でトーンを分けてください。

用語辞典(首まわりでよく出てくる言い方)

スタンドカラー:首に沿ってまっすぐ立ち上がるえり。高さが出るので色と素材の選びが重要になる。

ハイネック/モックネック:タートルよりやや低めの首まわり。パーソナルカラーとのズレが出にくく、最初に試すときに安全。

タートルネック:首をぐるりと包むいちばん高さのあるえり。色が合うとシャープに見えるが、合わないと影が強く出る。

ハイゲージ:編み目が細かくつるんとしたニット。色がそのまま出るので似合う色をはっきり選びたいときに向く。

ミドルゲージ:空気を含みやすく、えりと首のあいだにほんの少し余白を作れるニット。色を少しぼかしたいときに便利。

縦の余白:耳横・おでこ・胸元などに作る細い光の通り道。首まである服を軽く見せるために必須の考え方。

まとめ

スタンドカラーやタートルが重く見えてしまうときは、色が似合っていないからではなく、高さ・フィット感・素材の三つが先に整っていないことがほとんどです。最初に「どこまで覆うか」を決め、次に「首とどれくらい離すか」を決め、最後に「自分のシーズンに合う色」を乗せると、首まである服でも顔が明るく細く見えます。

さらに、髪を耳にかける・イヤリングで光を足す・胸元で色を切り替えるといった小さな余白づくりを加えれば、通勤でも休日でも行事でも、防寒が必要な真冬でも、いつでもパーソナルカラーを活かしたままスタンドカラーやタートルを取り入れられます。

これをひとつの順番として覚えておけば、今後首まわりが主役になるトレンドが来ても、迷わずシーズンに合うものを選べます。

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